政府が考えていたベントのリスク

道草クー太郎 @KutaroMichikusa

@HayakawaYukio 私は当初ベントがなかなか始まらなかったのは東電がそれによる住民の被曝への責任を回避したいがために経産省の正式命令（国の責任明確化）を待っていたからだと思っていました。その後の事故報告書では技術的な理由で手間取っていたらしいですが。

道草クー太郎 @KutaroMichikusa

@HayakawaYukio 政府がベント自体のリスクをどう捉えていたのか再確認するため、朝日新聞東日本大震災ニュース一覧 http://t.co/jXg3gdJp から関連部分を時系列で拾ってみました。以下ツイートが続きます。

道草クー太郎 @KutaroMichikusa

【12日未明】海江田経産相「大気中に放射性物質を放出する可能性があるが、微量とみられている。陸地から海側に吹いている風向きを考えると、発電所から３キロ以内の避難、１０キロ以内での屋内待機で安全性は保たれている」 http://t.co/4riZLeNZ

道草クー太郎 @KutaroMichikusa

【12日午前】記事「原子力安全・保安院によると、政府は東電が準備作業を始める前に、第一原発の半径１０キロ圏内に住民がいないことを地元自治体から確認した」http://t.co/7SZ61S0r

道草クー太郎 @KutaroMichikusa

【12日】記事「放出に伴う被曝量について、東電は「発電所構内のうち線量が最も大きい場所で、放出開始から終了までの間に６４ミリシーベルト」と試算」「東電はかなり多めに見積もった数値としている」http://t.co/bkEeCVzv

道草クー太郎 @KutaroMichikusa

【12日午後6時】枝野官房長官「圧を弱めるために放射性物質の含まれているものであるけれども管理されたもとで一部放出をするというような想定のもとで、想定される数値の範囲であるというふうに考えております」http://t.co/RgK21ctf

道草クー太郎 @KutaroMichikusa

【12日午後6時】枝野官房長官「また、万一の場合に備えたヨードの準備もしっかりといたしているところでございますので…落ち着いて対応をしていただきますようお願いを申し上げます」http://t.co/RgK21ctf

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【13日午前8時すぎ】枝野「管理された下で…出す」「健康に害を及ぼさない微量の放射性物質が、圧力を減ずるために、むしろ安全のために、放出をされるという作業を進めてきております」http://t.co/lJOH6Dgi

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【13日午前11時すぎ】枝野「想定される範囲内で、管理された形で微量の放射性物質を含む気体が放出」「一時的にこうした数字が出ても、人体に影響を及ぼす数値ではない」「風向き等によっては、一時的に変動することは当然あり得るという想定の中」 http://t.co/4ptuqfXy

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【13日午後3時半】枝野「原子炉内の空気を管理された形で外に出すということをやっている」「胃のエックス写真１回分が約６００と聞いている。身体に直接影響を及ぼす数値ではないと報告受けている」http://t.co/RnygzYVp

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【13日午後3時半】記者「施設内だけでなく、周辺で放射能がどれくらいか分からないか」　枝野「できるだけこうした調査というのは多くやったほうがいい…そうしたことも段取りや状況についてはあらためて報告したい」http://t.co/RnygzYVp

道草クー太郎 @KutaroMichikusa

【14日午前10時55分】記者「女川原発で放射線検出。広域汚染の可能性がある。住民に周知すべきではないか」　枝野「現在の状況の中からはいま避難いただいているところにいていただければ、健康に害を及ぼすような放射性物質のおそれはない」http://t.co/d3N0AOcQ

道草クー太郎 @KutaroMichikusa

【14日午後9時3分】枝野「気象状況、風向き等によっては、遠くまで飛ぶことは、当然可能性がある」「周辺部で従来報告している数値の幅の変化であれば…心配に及ばない量である」http://t.co/tMbmUnrA

道草クー太郎 @KutaroMichikusa

【15日】この日は2号・4号機の異変への対応についての会見につきベント言及なし。敷地内がミリ単位の高線量を記録したことについては「従来の数値と異なり、人体に影響を及ぼす可能性のある数値であることは間違いない」と枝野。http://t.co/8vzFfYZv　【16日】言及なし。

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【1】まとめ。（1）安全のための「管理された放出」であることを強調。（2）「微量」「ただちに健康への影響はない」ことを強調。

道草クー太郎 @KutaroMichikusa

【2】（3）判断基準の柱は原発近傍のモニタリング数値であり、以遠は薄まるから大丈夫という考え方。（4）当初の半径3キロ避難・10キロ屋内退避設定時の最初のベント前に、海江田経産相は「海側への風向き」を安全の根拠の一つに入れていた。

道草クー太郎 @KutaroMichikusa

【3】（5）13日以後の枝野官房長官の会見では風向きは単なる線量変動要因とされている。（6）「専門家の判断」を踏まえていることを引き合いに出す。「○○から報告を受けている」など。

道草クー太郎 @KutaroMichikusa

【4】以上のことから、政府は原発周辺の線量と専門家の判断によりベントはその時々に設定された避難・屋内退避区域の外では風向きによらず「ただちに健康被害はない」と考えており、「ただちに健康被害がない」ならば不安を鎮める必要はあっても事前告知は不要と考えていたと想像される。（終わり）

道草クー太郎 @KutaroMichikusa

番外【16日午後6時前】記者から、枝野氏が「文科省は健康被害についてコメントしないように」と指示した、と報道されている件を問われて枝野「この間、どこの責任でどの仕事をするのかということをしっかり整理しないと、国民の皆さんにも混乱を与える」 http://t.co/T85dRcTV