質問の仕方でわかる、伸びる子と伸び悩む子。そして「無知の知」
質問の仕方、という話が出た。わたしは、仕事柄、質問を受ける側に回ることが多いけど、欲しい回答を得られないような質問の仕方をする人っているなあという感想を持ってる。
2012-10-10 12:31:49たとえば、「Aですか、それともBですか?」みたいな、閉じた質問。どっちか選べるならいいけど、どっちも間違ってるような場合。質問者は、せっかく質問しているのにも関わらず、回答をもらい損ねることになる。
2012-10-10 12:38:04それでも、Cという回答を渡せるときはまだいい。しかし、そもそもの命題の立て方が間違ってる時は、どうにもならない。例え命題が違っていると丁寧に説明されたとしても、「はぐらかしてる」とか「答えてもらえない」という不全感にしか辿り着かないことが多い。
2012-10-10 12:47:44単純な、手順の質問にしても似たようなことがある。123と順に並んだものを、たとえば「926とやったんですが、次は何ですか」のような質問の仕方。これも答えに困る。最初から全部間違ってるのかもしれないし、ここだけ違うのかもしれない。
2012-10-10 13:05:58そこで、9の前は何をしましたか?と質問し返すことになるんだが、こういう場合も、やっぱり、「答えてもらえない」とか「はぐらかされた」とか、思うようだ。
2012-10-10 13:07:59それで思い出すのが、以前、教育者の方の本を作るので取材した際に聞いた、「これ、足し算?引き算?」という質問の仕方をする子どもの話。こういう質問をする子は伸び悩むそうだが、その理由として、「正解を急ぐ傾向」という言葉を当てておられた。
2012-10-10 13:15:04こういう子らに共通するのは、試行錯誤を嫌がる、ということだそうだ。マルでもバツでもない、あいまいな状態では落ち着いていられず、一刻も早く、自分をマル側に入れようと、そこに焦ってしまっている。
2012-10-10 13:21:52だから、こういう子に対しては、学習面だけでなく、親の接し方や、兄弟関係も含めた、家庭への踏み込みが必要になるのだそうだ。
2012-10-10 13:24:57親の愛情不足ということだけではなく、愛情余っての過干渉も原因になりうる。いずれも、こうしていれば安全/こうしていなければ安全じゃない、こうしていれば愛される/こうしていなければ愛されない、という枠付きの愛情だからだ。
2012-10-10 13:32:37ぼくが人から質問をされ、それに応えるために1、2、3、4、5という順に話そうと思い、1の話をし始めたとたんに質問者の方から「1については私はこうで~」とひとしきり15分ぐらい話があって本題に一向に入れないというケースもあります。 @p_moon
2012-10-10 14:21:46多分、これもマルバツがつかない状態で話を聞き続けることに対しての耐性が低い人によく起こるケースかと。いつでも自分はマルでありたいという気持ちが強すぎるとそうなるのでしょうね @mentane @p_moon
2012-10-10 14:24:04ぼくはこれに対して、内心「話が前に進まないだろ!いいからとにかく黙って話を聞け!」とムカッとしてその態度が表に出る。相手はいっそう防衛的になって黙っていられなくなる。その悪循環に気づいたので、のんびり待つように心掛けているのですが、まだしばしば態度に出ちゃいます @p_moon
2012-10-10 14:29:01@mentane うちでは「わかってますアピール」と呼ばせていただいてます(笑) わかってるところの話をしたいんじゃなくて、わかんないところの話を聞きたかったんじゃなかったの?と思うんですが、もしかしたら、そうでもないのかもしれないと思い始めた今日この頃です・・・
2012-10-10 14:32:19わからないことがあってはいけない、できないことがあってはいけない、そういう気持ちが強いのだけど、そういう気持ちが強いことも「できないこと」にカウントされるのであれば、それも認めるわけにいかない。そうなると、自分のしっぽに噛みつこうとするイヌみたいになる…… @p_moon
2012-10-10 14:35:03@mentane おお〜確かに、そんな風にお見受けする方は多いです。それで折々にアピールを差し挟むことになるのかもですねえ。
2012-10-10 14:38:05@p_moon 「わかってますアピール」は誰でもやりたくなるし、人間は誰でもそれを常にやる自然なこと。わかっていたいという気持ちがあるから向上のために努力できるわけで、あとはその気持ちを自分にとって有益な時に有益な形で発動させられると便利だよね。という物言いがいいかな、と。
2012-10-10 14:39:43@mentane そうなんですよねー。それで、先ほどの教育者の方の話に戻るわけなんですが、【「わかってる」という立場に自分をおくこと】じゃなく、【わかる】ことにフォーカスすると、伸びるってことですねー
2012-10-10 14:42:19そんな感じでアプローチすることを実験中ですが、「自分がわかっていない人だと馬鹿にされる、自分の価値が下がる、わかっていないことは許されない」という信念が急に和らぐわけではないようです。ある程度、のんびりお付き合いするしかないかな、と思っています。 @p_moon
2012-10-10 14:42:11@mentane 「自分がわかっていない人だと馬鹿にされる(と思っている)」というのが、つまりは、試行錯誤を嫌うメンタリティってことですね〜
2012-10-10 14:44:12ええ!そうだと思います。同じことが「できている」と「できる」についても言えますよね。できているポジションに身を置くよりも、どうやったら「できる」のかにフォーカスする。 @p_moon
2012-10-10 14:44:25@mentane そうそう。そいで、目的地が、「できてる自分であること」じゃなくて、「できること」になると、ご本人も楽だと思いますねえ。
2012-10-10 14:45:57そう考えるとソクラテスの「無知の知」というのは大変に重要で本質的なことを言ってますね。今度、トランス誘導する時、「無知の知」についてのメタファーをついでに話しておこう。 @p_moon
2012-10-10 14:46:33@mentane ですね。「無知の知」が承認欲求とぶつからないようなセルフイメージをもつこと・・・いわゆる I am OK、You are OK ですけど、これ大事ですね。メタファー面白いですね。どんな展開になるか、またシェアしてください〜^^
2012-10-10 14:48:41