ランニングの途中、道で人が倒れているのを発見した

@mwmwqiqiqiqi

ランニングの途中、道で人が倒れているのを発見した。男だった。顔と頭から大量の血を流していた。傍らに自転車が倒れていた。近くのコンビニで店員に救急車を呼んでもらった。現場に戻ると２人の男性がいて、各自携帯で救急車や警察に電話していた。

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僕が第一発見者になるらしい。すぐに救急車が来た。男性に応急処置を施しタンカーに乗せた。救急隊員が心拍停止と言っているのが聞こえた。少ししてパトカーが来た。

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パトカーから警官が降りてきて現場を確認して第二、第三発見者の男らに話しかけたあと僕のほうへやってきた。いろいろなことを聞かれた。男性はどんな状態だったか、発見したときの時間と何をしていたか、など。名前住所生年月日職業も聞かれた。

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ほかの発見者にも同じ質問をしていた。一人の男が職業を聞かれ、葬儀と仏壇の店をやっている、と答えた。ユーモアだった。ユーモアにしかならなかった。それも最悪のブラック・ユーモアだった。

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雨が降っていた。汗をかいていた。交通課の方が来るので現場にいてくれと頼まれた。寒かった。一気に体が冷えた。ほかの発見者は帰った。数人の警官らと僕が残った。冷えるので自分の体を抱きしめるような格好で待っていた。待っていたというより、取り残されたという感じだったかもしれない。

@mwmwqiqiqiqi

警官らの会話は雑だった。口調は荒っぽかった。ワンカップや、酒喰らっとるな、と言っていた。

@mwmwqiqiqiqi

大丈夫、そんな理由で人は死なない。人はどんな理由でも生きたり死んだり出来るけど、そんな理由では死なない。許さない。許さない。絶対に許さない。

@mwmwqiqiqiqi

待っていた間、ちゃんと誠意はあったか？他人の人生に対する誠意はあったか？最低限の礼儀はあったか？雨と血に濡れたアスファルトのうえに、他人の人生を想い描くことはできたか？敬意を払ったか？

@mwmwqiqiqiqi

おれの想像力は死んでいる。いちばん大事なものに対するものが死んでいる。だからおれも死んでいる。

@mwmwqiqiqiqi

想像力死ぬと現実壊れる