狂人演説（2012/10/19）：ゾーニングと、廓と、ときどき、社会法益の無責任性について

犬神工房 @nokkaranoumu

レーティング！ ゾーニング！ 世界をUNIXやJavaがごときpublic, protected, privateで分けられた不可視化社会にするのだ！ 能動的アクセスは可能でも、受動的アクセスは不可能にせねばならない！ これが21世紀の新たなプライバシー権となるだろう。

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ゾーニングやレーティングを突き詰めると、俺の想像ではprotected領域を実現するために、隔離された繁華街、廓が必要になる。ポルノや暴力ゲームはここでしか買えない、みたいな。それに誰も反対しなければ是非やるべきだが、多分「悪所」を都市計画で作ること自体、カタギさんは反対だろう。

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それと、ゾーニングは明らかにprivateな個人法益ではなくてpublicな社会法益だから、これは既存の人権思想「ではない」集団的人権の体系的な思想が必要になる。国家が市民に権利を認めたらそれは人権なのだが、市民個人「ではない」市民集団や市民社会は人権の責任主体になれないからね。

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そうでなくとも、「個人法益を守っているか」は訊きゃ分かるけど、「集団法益を守っているか」は法人の代表者に訊かな分からんし、「社会法益を守っているか」は確認のしようがない。政府が市民社会の社会法益を守るのは歴史的にも正しい任務だが、社会法益を守れているかの検証は困難を伴うのだ。

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社会法益の検証が困難だからこそ、国家による市民の法益保障=人権の単位は、確認の容易な個人か、集団をテクニック上個人と見なした法人なのだ。社会の代表者なんて選びようがないではないか（実は代議制がそうだったりする。だが議会が社会法益の代表かと言われるとみんなぎょっとするだろうな）

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まあ、それでも政府は市民の法益を守んなくちゃならないから、市民社会不特定多数の法益の守り方というのは大事な宿題な訳だ。果たしてどうなったら市民社会不特定多数の法益を守ったことになるんだろうか、という。

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まあ、それでも、ゾーニングやレーティングのために都市計画で繁華街を壁と検問で隔離したり、社会法益を守れているか簡単に検証する方法を確立したり出来るのなら、是非そうすべきだ。

犬神工房 @nokkaranoumu

逆に廓を作るとかが出来ないのならば、社会法益は守られているという保証はゼロだから、社会法益は守られないまま、単に国家が市民の個人法益を奪うという事実だけが残る。アホな。