お江戸の夜の外出事情

お江戸の夜の外出事情をまとめました。
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@miohiroko

0516[生活]夜間外出。庶民にとって、夜間に外出することはまずなかった。信じられない事だが、電灯がなく、街路灯もごく限られた所の上にローソクの明りではほとんど無いに等しい。家屋から明かりがもれることもないから、江戸の町でもほとんど闇だったから、夜は住まいに逼塞する生活様式がで→

2012-10-23 12:58:51
@miohiroko

→き上がっており、自宅から出てなにかをする用事などなかった。

2012-10-23 13:00:04
@miohiroko

0517[生活]夜間外出。しかし、武家や商人はそうはいかない。公用から私用まで、夜に及ぶ事もあれば、夜しか時間が取れないこともある。そのため、夜中に出歩くのはこういった人たちが多かった。

2012-10-23 13:02:27
@miohiroko

0518[生活]夜間外出。ところで、夜間に出歩く時の無灯火は、江戸市中では厳禁だった。町中に屋敷や民家が入り組み、歩行者同士だと道の角でぶつかることがある。対人事故を恐れて、夜間に歩行する際は提灯など明りを灯して歩くよう決められていた。

2012-10-23 13:06:37
♫biwaud @biwaud

<江戸時代は、夜間、無灯火で歩く事ことを禁じられていたから、どの家も提灯の類を備えておかなければならず、しかも竹ひごに紙貼りという壊れやすい物のわりに値が張った> http://t.co/wd1m8hIE

2013-01-11 20:16:01
リンク t.co 江戸古民具/燭台/提灯/ひょうそく 江戸の旅や 生活に用いた灯りの道具
@miohiroko

0519[生活]夜間外出。提灯は足元を照らす道具。懐中電灯には遠く及ばないが、ほとんど闇の中では、それでも明るく感じたことだろう。更に、提灯は前方に居る人への警告灯の役目もした。以上は、提灯の基本的な用途。

2012-10-23 18:04:27
@miohiroko

0520[生活]夜間外出。提灯にはもう一つ、別の用途があり、むしろこれをお互いが楽しんだ。まず商人。商人の提灯には、店の屋号や紋を描く。これにより、例えば商人同士が鉢合わせとなる時、まず提灯によって相手が分かるから、同業や親しい店同士だと、すぐに挨拶を交わすことができた。もし→

2012-10-23 18:10:15
@miohiroko

→それがないと、すぐそばに来るまで分からないし、暗がりで相手の顔をじろじろ覗き込むのは失礼。そのため、お互いに自分を知らせたり相手を確認するのにも役立った。

2012-10-23 18:11:37
@miohiroko

0521[生活]夜間外出。もちろん、屋号の提灯はそれ自体が広告、宣伝にもなった。夜はほとんど通行人はいないが、家の中から前を通る人は見える。提灯が通れば、そこに目がゆくもの。当然と言ってしまえばそれまでだが、商人の商魂は当時からこういう形でもすでに現れていた。

2012-10-23 18:14:41
@miohiroko

0522[生活]夜間外出。武家。よほどの下級武士でない限り、武士が外出する時は中間(ちゅうげん)や小者(こもの)といった家来が1人は同伴した(妻女の場合も同じ)。もちろん提灯はその家来が持つ。役目は商人と同じで、照明、警告、そして識別。武家の提灯は家紋を描く。これにより相手を→

2012-10-23 18:19:54
@miohiroko

→見極め、相手の格式により挨拶の仕方が違うから、その判断や心の準備をまだ距離が遠く離れているうちからするのに役立った。

2012-10-23 18:21:21
@miohiroko

0523[生活]夜間外出。また、町人にとって提灯から武士とわかると、狭い路地の場合は脇に寄って道を譲り、無益な衝突やケンカ、事故を防止することにも役立った。

2012-10-23 18:24:53
@miohiroko

0524[生活]夜間外出。元禄以降、何事にも遊び心が入れられるようになったが、提灯もまた例外ではなかった。屋号や紋以外に、例えば「今晩」という文字を入れるのが流行った。これは「こんばんは」のこと。知り合い以外は挨拶しないが、しかしこの文字により誰に対しても挨拶をするという便利で→

2012-10-23 18:33:20
@miohiroko

→しかも挨拶の手抜きのようで、こういうのを江戸人たちは素直に喜び、楽しんだ。

2012-10-23 18:34:23