質問がありました。「お伺いしたいことがあります。 二次試験の模擬授業で、事前にテーマが発表されている意図って何なんでしょうか?それから、以前大阪府の5分はラッキーだとツイートされていましたがなぜですか? お忙しいかとは思いますがお返事よろしくお願いします。」
2012-08-30 18:43:35お答えします。模擬授業のテーマが事前に発表されている理由は簡単です。テーマは告知するので、しっかりと準備して最高の授業をすることを期待しているということに他なりません。テーマを告知しなければ、受験者の関心はどこが出るか、何が出題されるかですよね。出題予想が最大の関心事です。
2012-08-30 18:46:22でも、テーマが事前に発表されていれば、受験者がなすべきことは一つだけ。そのテーマで優れた授業を行うことです。発問計画、板書計画、授業の演出の計画をはじめとして、ネタ仕込みなど、ありとあらゆる技を駆使できます。その技を見たいのです。その演出や技法を評価したいのです。
2012-08-30 18:48:10確かに、事前にテーマが発表されていれば、大学の指導教官や教育現場の先輩教師などのいろいろと助言や指導も求めることができるでしょう。また、インターネット等で指導案なども見放題でしょう。それは出題者も承知しています。どんな準備をしても構わないから、本番で最高の授業をしろという訳です。
2012-08-30 18:49:45従って、受験者本人の授業力、演出力、声の力、表情の力、板書の仕方、視線の取り方、話の進め方で勝負することになります。テーマを上手く捉えているのは当たり前です。この部分は所与の条件として、大した評価の対象にはならないでしょう。それよりも、受験者の授業者としての評価が中心です。
2012-08-30 18:51:28ですから、事前にテーマが公表されている場合とされていない場合の模擬授業の準備の仕方は根本から違います。公表されていない場合は、出題を予想し、また、どこが出題されても授業化でき、授業として語れるような技を磨いていきます。公表されている場合は、授業化は事前にできるので、演出中心です。
2012-08-30 18:57:095分ならラッキーと前に述べたのも理由は簡単です。このような演出式の模擬授業には、5分間程度のものと10分間程度のものがあります。5分のものが今年度からの大阪府のもの。10分のものが神奈川県などで実施されているものです。演出式の場合は、短い方が徹底的に磨き上げることができます。
2012-08-30 19:01:10敢えて極端な言葉で言いかえるならば、あらかじめテーマが決まっている5分間の模擬授業なら、徹底的に特訓することによってパーフェクトなものにできるのです。どんなに授業が不得意な人でもそのテーマで5分だけなら超ベテラン級の授業にすることができます。俳優が教師を演じるのと同じです。
2012-08-30 19:03:145分を超えて6分目をやれと言われれば、もう上手い授業はできません。ですから、この特訓は良い教師を育てることには直結しません。でも、5分間だけであらかじめ公表されているテーマで最高の授業をしなさいという課題には、満点で応えることができます。そういう意味で5分ならラッキーです。
2012-08-30 19:05:27一般に、あらかじめ公表されているテーマでの模擬授業は、受験者は皆さん、じっくりと準備します。指導教官や先輩教員などにもしっかりと指導を受けます。従って、とてもハイレベルな競争になることが多いものです。この競争に勝つためには、授業演出と授業技術の徹底トレーニングが必要です。
2012-08-30 19:07:01そして、模擬授業時間が5分なら、それを完璧なレベルまでに磨き上げることが比較的容易であるということです。以上でお答えになっていれば幸いです。
2012-08-30 19:07:42私はいわゆる合格率というのをあまり重視していません。なぜなら、小学校志望者が多ければ合格率は上がるでしょうし、高校の専門教科などであれば、合格すること自体が困難だからです。全体をまとめて合格率何パーセントと計算しても、ほとんど意味がありません。教採の合格率に説得力はありません。
2012-08-30 20:08:05それよりも、個人個人がどのように合格したかを見ていくことが重要だと考えています。大学在学中に一発合格したのかとか、去年までずっと何年間も不合格だったのに今年は合格したのかとか、難関教科だけど合格したとか、そういった個別の合格が重要だと思っています。
2012-08-30 20:09:30合格は数字でも割合でもありません。受験者一人ひとりが追い求めているゴールなのですから、個人別に考えるべきであって、全体で90%合格したと喜んでいても、不合格だった人は喜べないわけです。合格は数ではなく質であり、統計ではなく、個人別の成果だと考えています。
2012-08-30 20:11:47広島教採塾で今回、良かったなあと思えるのは、高校音楽、高校体育、中学校社会などで1次合格者がしっかりと出たということです。もちろん、小学校合格者はたくさんいます。残念だったのは、40代の年配の方の合格をもっと効果的に支援できたらということでした。
2012-08-30 20:19:39あらゆる分野で、あらゆるバックグラウンドで、あらゆる年代で合格を確実に出していきたいというのが広島教採塾の願いなのです。教師になりたいと本気で考えている方であれば誰にでも、その支援を全力で行って、合格を勝ち取っていただく。それが広島教採塾の使命だと考えています。
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