「教養」の文化領域の編制 と 90年代後半の宗教関連や「サブカル」

@helplineさんの冒頭の話は、まとめ「[.review論考024]「文学部」再建論――文学部生への三つの提言/杉本未来」からつながってる話だと思います。 http://togetter.com/li/29442
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helpline @helpline

4-50代の文学研究者の方と話してると、文学とライトノベルは違うものだという意識が自明の前提になっている。「文学は滅んでいく過程にある。実は今の若者たちは活字中毒でライトノベルを読んでいるけど、彼らは文学を読もうとはしないのだ」という風に言う。

2010-08-04 02:56:51
helpline @helpline

でも、実際には中高生は太宰や漱石、カフカ、ヘッセといった、「新潮の100冊」などでセレクトされている作家たちの文庫本を読んでいるように思う。文学少女シリーズや森見登美彦などを見ていても、彼らにとっては文学とライトノベルが継ぎ目なくつながっているように見える。

2010-08-04 03:02:49
helpline @helpline

しかし上の世代は「それはもはや文学ではないのだ」と言うだろう。ぼくも実は文学とライトノベルの間の「切断」は意識している方だ。だからといって文学の側にいるわけではなくて、もはや自分の中で文学は不能になっているという感覚がある。「切断」を意識しながら二つに分裂している感じだろうか。

2010-08-04 03:12:11
Yoshiharu ISHIOKA @yishioka

@helpline 私(アラフォー)は中学生のころは、ゲーセンに通いまくる一方、劣化前のグイン・サーガとか読んでました。そして多少の文学書を。すでにシームレスでした。その種の問題では、世代差だけでなく、階層差(文化資本の)も考慮したほうが精度が増すかもしれません。

2010-08-04 03:08:06
helpline @helpline

おそらく文学世代とライトノベル世代の「切断」の背景には「教養」の解体と変質があるだろう。上の世代が言う「教養」を、下の世代は身に付けていない/られない。ぼくと同世代辺りには、清涼院流水、舞城王太郎、奈須きのこ、竜騎士07などがいるけれど、象徴的なのは清涼院流水だ。

2010-08-04 03:21:23
helpline @helpline

流水の小説には、過去のミステリーが山ほど引用されているけれど、上の世代のミステリ作家たちにはミステリの本質を身に付けているとはみなされなかった。つまり、教養がないとみなされた。

2010-08-04 03:24:38
helpline @helpline

教養の継承が困難になった原因としては、情報の増大、価値観の多様化、歴史性の欠落、大学の危機、地域コミュニティーの解体(=郊外化)など、さまざまに挙がるだろう。

2010-08-04 03:30:43
helpline @helpline

上の世代の文学研究者たちが文学や教養の消滅を憂うのはよくわかるし、ぼくの中にもそういう心理を共有している部分があるのだけど、ぼく自身はおそらく決定的に「教養」を欠いているという自覚もある。

2010-08-04 03:38:26
helpline @helpline

ただ、上の世代の文学や教養を絶対的なものとして滅びゆくもののノスタルジーに浸っていても仕方がないとも思う。教養の土壌は失われて郊外の更地になってしまったかもしれないけれど、もはや人々がそうした環境でしか生きていくほかないのなら、そこに文学を打ち立てるしかないのではないか。

2010-08-04 03:43:27
helpline @helpline

大仰な物言いになってしまったけれど、実際すでにあずまん以下の若い世代の批評家たちは、いわば「郊外の文学」としてのライトノベル・エロゲーその他のサブカルチャーを批評の俎上に乗せているのだと思う。

2010-08-04 03:48:15
helpline @helpline

ぜんぜんトンチンカンなことを言ってるかもしれないけれど、とりあえずこれで上の世代の文学研究者との間で会話を交わした気持ちの整理を終わります。

2010-08-04 03:51:02
helpline @helpline

@yishioka 階層差の問題は絶対にあると思います。教養の解体がうんぬんされる場合は、東大や旧国立大の学生であることが前提になってますよね。もう少しその辺りも掘り下げて考えてみます。

2010-08-04 03:59:43
Yoshiharu ISHIOKA @yishioka

@helpline 現在でもなお、平均的な人文研究者の出身家庭の教養状況は高いと思いますよ。例えば幼少時に良質の絵本を読んで育っている人が多いはずです。私はそんなことなかったので大学で色々驚きました。

2010-08-04 04:03:53
Yoshiharu ISHIOKA @yishioka

@helpline つまり、その年長研究者の方々は、階層問題は変数に入れずに経年的な変化のみを問題にしているのだろうと思います。その場合、岩波文庫の赤と緑と黄色を全制覇、的「教養」を目指す人が、年々減っていることのみにスポットが当たりがちになる。映画などの別のメディアもあるのに。

2010-08-04 04:06:35
くら @neurosnowblind

そういえば、みなさまは地下鉄サリン事件(95年)に幾つでしたろう? 記憶あります?

2010-08-04 02:25:49
さりさり @sarisari1430

@neurosnowblind 8歳?かな?でも鮮明に憶えてる。

2010-08-04 02:27:29
@fumi_pon

@neurosnowblind 8歳でした。記憶ありますよ。宮台がコメンテーターしてたのとか覚えてるし。

2010-08-04 02:27:30
くら @neurosnowblind

@fumi_pon @sarisari1430 ああ、やっぱり覚えてるか。僕はコメンテーターとかより「しょーこーしょーこー」とかゴシップ臭いところの方が覚えてるんだよね。僕の方が年上ですが。タケクマさんの「私とハルマゲドン」読んだのでね、うむ。

2010-08-04 02:30:43
@fumi_pon

@neurosnowblind ありましたね。うちのクラスにあさはらしょうこちゃんって子がいて(嘘みたい)、その歌でからかわれてましたわ。アニメもありましたよね。

2010-08-04 02:33:22
さりさり @sarisari1430

@neurosnowblind 地下鉄サリンよりもその前に起こった松本一家殺人事件(だっけ?)のが印象に残ってる。田舎だから地下鉄って身近になかったからピンと来なかったのよね。

2010-08-04 02:37:26
helpline @helpline

@neurosnowblind ぼくはすでに大学に入ってましたね。同じく阪神大震災の印象が強いですが、地下鉄サリン事件については、オウムに強制捜査が入ったときのことをよく覚えています。最初は假谷さん殺人事件の容疑で捜査が入ったので、サリン事件と結びついてなかったんですよね。

2010-08-04 02:38:29
くら @neurosnowblind

.@helpline おお、そうなんですか? ある程度の年齢の人はサリン事件の方を覚えていると思ってた。最初はバラバラだったらしいですね。

2010-08-04 02:54:03
壺屋めり @cari_meli

@neurosnowblind そっちかい! 88年生まれだが誕生日が遅いので計算すると6歳だったはず。

2010-08-04 02:34:18
くら @neurosnowblind

@davidsbundler ユーの若さにビックリね! ぴっちぴちやな。

2010-08-04 02:32:05
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