自分なりのエンチャント魔法の考え方

アルム＝バンド @Bredtn_1et

ふと思ったけど、「概念（コンセプト）」っていうのはこの世界に残された最後の魔法なのかもしれないな…。

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正確に言えば、「情報の付加」ということ。たとえば、あるワインが古いワインだと知っているときと知らないときでは、知っているときの方がおいしいと思う。行列のできるお店の料理だと知っているとその料理をおいしいと思う。

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カロリーゼロでも、ダイエットに良いと思えばそちらを好んで摂取する。カロリーがない、ということは生命体にとっては本能的にはおいしさを感じる要素はないはずなのに…、とまあ、そんな具合。あくまで感覚的な話ですが。

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そうした「情報の付加」によって人間は操作されている部分が少なからずあるのではないか、と。「国産」や「無添加」などとラベル付けされれば良いものだと思ってそちらを購入する、そんな風に静かな影響力を持っている。

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そんなことをスーパーの中で考えていたら、この世界には「情報の付加」という補助魔法でむちゃくちゃ満ち溢れている気がした。

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しかもこれって属性特効になるのよね。ある布に「これはキリストの死体を覆っていた」という伝説が付加されると「聖骸布」という特別なアイテムになる。

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そんな感じで、「情報の付加」ってこの世界に溢れている、最も静かで強力なエンチャント魔法なんじゃないかなって。

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スーパーで買い物をしながらそんなことを考えていたのが数日前の私です。