斎藤清二氏による運転見合わせ時の情報提供のあり方

強風の影響で抑止されている特急列車の車内で、斎藤清二氏が考えた情報のあり方と、必要とした情報とは。 19時40分。北陸本線は青海~糸魚川間での強風の影響で運転を見合わせた。その後、1度は運転を再開したが、またすぐに運転を見合わせてしまい、結局翌日の1時45分には運転を再開した。
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斎藤清二 @SaitoSeiji

内科医/公認心理師.『物語医療学』を標榜中。富山大学名誉教授。 Seiji Saito, MD, PhD, internist, narratologist, Professor emeritus, Toyama University.

斎藤清二 @SaitoSeiji

東京から富山へ向って移動中なう。強風のため、特急「はくたか」が、糸魚川駅で足止め。親不知付近で風速30m超とのこと。がんばれ!はくたか!風になんか負けるんじゃない。この風に乗って、空高く舞うんだ!(やけくそw)

2012-11-11 18:59:52
斎藤清二 @SaitoSeiji

富山県の天気予報はどうなっているんだろう?

2012-11-11 19:05:29
斎藤清二 @SaitoSeiji

強風で列車が足止めになり、あっという間に2時間がたとうとしている。まあしょうがない、待つしかないとは思っているが、列車内のアナウンスは「強風のため停車しています。発車の見込みについては不明です」という内容をくりかえすだけ。

2012-11-11 19:51:47
斎藤清二 @SaitoSeiji

さほど重大な状況ではないとは言え、何らかの非日常的事態が起こっ時に、当事者の不安やイライラをできる限り軽減させ、冷静な判断ができるように支援するような情報提供のしかたというものはないのだろうか?これはリスクコミュニケーションの一種ではないだろうか?

2012-11-11 19:54:32
斎藤清二 @SaitoSeiji

こういう状況での情報提供で、非常にまずいと思うことは、JRが「確実な情報以外は一切情報を提供しない」という方針をとっていることにあると思う。強風による足止めだから、風がいつ止むかの予測は確実にはできないというのはのは確かだが、これでは乗客は主体的判断の機会を奪われてしまう。

2012-11-11 20:01:55
斎藤清二 @SaitoSeiji

以前、同じような状況で、さんざん出発を待たされ挙句に、4時間ほどたってから、目的地までの運転をとりやめすることを伝えられたことがある。この時複数の乗客が怒り狂って駅員に詰め寄っていた。現場の駅員もたいへんである。「見通しの情報」を小出しに提供することを禁止されていたのだろう。

2012-11-11 20:07:29
斎藤清二 @SaitoSeiji

個別の現象(現実に起こる事件は全て個別事象)において、「確実に未来を予測すること」は理論的に不可能だから、「確実な情報しか提供してはならない」という方針を上がとると、現場では非常に困ることになる(原発事故の時がまさにそうだった)

2012-11-11 20:09:55
斎藤清二 @SaitoSeiji

電車が強風で止まったという決して深刻でない状況でさえ「最も適切な情報提供のあり方」を誰も知らないのだから、深刻で巨大な危機でいきなり適切なリスクコミュニケーションができるわけがない。こういった小さなできごとをモデルケースとして「適切な情報提供のあり方」を考えてみてはどうだろうか?

2012-11-11 20:18:03
斎藤清二 @SaitoSeiji

と言っているうちに、「なぜ出発できないのか」について、前よりは詳しく説明するアナウンスがあった。「30m以上の風を計測すると15分以上収まらないと出発できない」のだそうだ。状況が悪いことの説明は多少わかったが、やはり「だからどうすればよいのか(対処可能性)」についての情報はない。

2012-11-11 20:21:40
斎藤清二 @SaitoSeiji

例えば「電車の中で夜を明かすことになる可能性はどのくらいあるのか?」「思い切って電車を降りてタクシーの相乗りで目的地へ向うという選択は賢明なのか?」といった判断を、乗客が自分の個別状況に応じて選択するために役に立つ情報がほしいのだ。

2012-11-11 20:28:04
斎藤清二 @SaitoSeiji

こういう状況で、当事者(この場合乗客)は、圧倒的な情報不足の状態にある。それに比べればJRは、相対的に多くの情報をもっているが確定情報は少ない。そこでJRが「乗客と情報を共有しつつ同じ立場にたって適切な判断を選択していく」という姿勢をとるならば乗客の不安は著しく軽減するだろう。

2012-11-11 20:32:24
斎藤清二 @SaitoSeiji

またアナウンス「まだ強風のために出発できませんが、強い風を記録しているとろは、糸魚川付近のみという情報が入っています」・・よしよし、こういう周辺情報を流してくれると、流さないよりはずっとましのだよJR西日本君。乗客のモチベーションを低下させてないような情報提供は重要だと思う。

2012-11-11 20:40:59
斎藤清二 @SaitoSeiji

状況はまだ改善していないが、こういう状況でやっぱり大事なのは、「説明可能性」「対処可能性」「有意味性」をエンハンスするような情報をこまめに提供することがということになるのだろう。当事者(乗客)が「一貫性の感覚」を維持できるように支援することがリスクコミュニケーションに重要だと思う

2012-11-11 21:15:37
斎藤清二 @SaitoSeiji

隣の席の御婦人が、お菓子を分けてくれた。人の情けが身にしみる(腹にも血糖値にも沁みわたる)。連帯というか、「孤独ではない」という感覚って、サバイバルには大切だなあ(←何を大げさな)

2012-11-11 21:20:36
斎藤清二 @SaitoSeiji

ついに、「お客様の中にお医者様か看護師の方がいらっしゃったらお申し出ください」というアナウンスがあった。オイオイ、情報も十分に与えないままで、それはないだろう。

2012-11-11 21:29:02
斎藤清二 @SaitoSeiji

この列車はかなり混んでいたので、自由席では立っていた客がいたらしい。さぞかし大変だったろうと思う。私は奮発してグリーン車に乗っていたので今まで気がつかなかった。傲慢だったと少し反省。それとまだ徐行運転中だから油断はできない。

2012-11-11 21:45:20
斎藤清二 @SaitoSeiji

再び停車www「再び強風を感知したため無線機による緊急停車信号を云々」もういいかげんにしてほしい。そんな信号無視してはどうか・・というわけにはいかないんだろうなあ。

2012-11-11 21:48:02
斎藤清二 @SaitoSeiji

@nohohondo ありがとうございます。残念ながらまた停止してしまいましたが、おそらく時間の問題で、なんとか走ると思います。暖かいお言葉感謝致します。

2012-11-11 21:51:05
斎藤清二 @SaitoSeiji

本当にバッテリーが尽きてきた。ここまでフォローしてくださった方ありがとうございます。

2012-11-11 21:52:09
レスキューナウ 交通チーム @level4_r

北陸本線[金沢~直江津]:強風による運転見合わせ傾向情報を作成してみました。 http://t.co/lHMf8xnT

2012-11-12 01:35:03