「縄文時代中期文化の繁栄を探る」-長野県考古学会設立50周年記念シンポジウム―
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#ngkk50 長野県考古学会50周年記念シンポジウムについてつぶやいています。「縄文時代中期文化の繁栄を探る」ー藤森栄一先生の縄文農耕論についても検討する内容です。 http://t.co/izpdvip2
2012-11-17 15:36:37■ 地域ごとの特徴と遺跡の推移
(北信地域)綿田弘実
(東信地域)桜井秀雄
(上伊那地域)井沢はずき
(下伊那地域)坂井勇雄
(諏訪地域)佐々木潤
(中信地域)熊谷博志
(山梨県内)今福利恵
#ngkk50 前半は、長野山梨の地域ごと(各盆地など)の縄文前期末〜後期初頭までの全体像の説明。午後から、「縄文中期の繁栄とは具体的にどうだったか」について研究発表です。
2012-11-17 14:25:58◯研究発表
集落址から見た地域史
・地域における集落の変遷 佐野 隆・大網信良
・黒曜石貯蔵遺構と集落の関係 山科 哲
◯研究発表
遺物から見た中期文化
・地域間の土器の違い 寺内隆夫
・土器から見たネットワーク 藤森英二
・黒曜石から見る資源開発と流通 宮坂 清
#ngkk50 元ボスと同僚O氏の発表終了。縄文中期(末)のひとびとは、ドングリだけで十分栄養がとれたとの結論。一ヶ月ドングリ生活誰かやって。
2012-11-17 14:28:33北杜市教育委員会の佐野隆さんと、大網信良さんです。
〈ざっくりした内容〉
【「縄文農耕」をせずとも十分食っていけてた縄文人の話】
1.面積あたりで収穫可能なコナラの重量を調査。(※先行研究がある。)
2.その内、(アク抜きや皮むきを考えて)可食部分のカロリー計算をする。
3.面積あたりに収穫できるコナラのカロリーで、面積あたりにつき、どの位の人がまかなえるのかを計算する。
4.どれ位の範囲まで収穫に行けば、集落内の人々が十分に食べていかれるのかを計算する。
結論
・豊作時には、半径300mほどのところまで収穫にいけば十分に集落内の人々をまかなえる。
・しかし凶作時は難しい。
→豊作時の秋に集中的に収穫して、貯蔵しておいたのであろう。
ドングリシーズン到来時には、とにかく拾いまくったかもしれない!
これは結論として、縄文農耕論を積極的に評価することは出来ない、ということにつながる。
(ただし、これは「ドングリで十分カロリー摂取が出来る」というだけで、「ドングリだけを食べていた」わけではないことに注意。ドングリ「意外に」大事じゃないか、というお話。)
(本日の発表の内、これだけ「縄文農耕論」に関わる発表でしたので、少し詳しく書いてみました。)
#ngkk50 黒曜石の産地星ケ塔があるので、黒曜石とってきて貯めて、いろんな石器を作っている遺跡と、そっからもらってきてコツコツ石器を作る遺跡がある。家の中に穴掘って黒曜石を貯めて、上に大きな石で蓋をしてある例など。おもしろい。
2012-11-17 14:33:03#ngkk50 この地域は、いろんな山や盆地があって、土地利用がとってもおもしろい。遺跡が作られる標高がある程度決まっている。あと、湧水大事。
2012-11-17 14:39:50だいたい標高700m~900mが目安。(中期・伊那谷などは違う場合もある。)
#ngkk50 発表では、盆地単位数くらいあるマニアックな土器型式が出てくる。企画展示室に火焔土器あるのに、ほとんど見る人いない。マニアックな土器の方に、人が集まるのが面白い。
2012-11-17 14:43:51現在の行政区分で分かれていると、その枠でしか議論されない場合もあるからです。