7/31/10『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』上映会でのプレ・トーク

地元の人々の反対にあい改修工事が進まないアムステルダム国立美術館を4年間に渡り取材したドキュメンタリー『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』。http://www.ams-museum.com 7/31にBankART Studio NYKにて行われた本ドキュメンタリー上映会にて、上映前にBankART 1929代表の池田修氏と建築設計事務所みかんぐみの曽我部昌史氏によるプレ・トークを実施しました。(司会:慶應義塾大学大学院教授 岩渕潤子氏)
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@parkjisung07

@tawarayasotatsu さん司会のプレトーク始まる。美術館と公共性について。

2010-07-31 12:54:51
@Arts_Policy

BankARTなう。公園と公共性•文化政策の話。日本だと公園に犬を連れて行ってフンが落ちるというと、犬を連れてくるのを禁止する話になるが、ヨーロッパではフンを捨てる可愛いゴミ箱のデザインコンペが行われる。

2010-07-31 12:56:15
@Arts_Policy

また、公園に夜小さなパトカーを走らせてでも、開けておこうとする。日本だと鍵かけて閉めたり立ち入り禁止にしちゃう。

2010-07-31 12:57:27
@Arts_Policy

みかんぐみ曽我部さんの公共建築の話。日本だと公共住宅を明るく快適に設計しようとしても、他の公共住宅よりも明るく快適にしちゃいけません、と規制される。それに比べれば、映画『ようこそ、アムステルダム美術館へ』のように議論に晒されて行く方が建築家としてはマシ。

2010-07-31 12:59:45
@parkjisung07

建築的視点からよくある話!でもまだ可能性はあるかも。日本の公共建築は「他と同じように」という制約が歯がゆい、との意見。

2010-07-31 12:58:51
@Arts_Policy

日本の行政は議論よりも工期を重視する。補助金が前提にあるので、住民と議論をすると時間がかかってしまうからダメ、という例もある。

2010-07-31 13:02:45
@parkjisung07

延期される、考える時間は大切。

2010-07-31 12:59:47
@Arts_Policy

日本では一方で、みんなで議論しないのに、市民からの一本の苦情電話で、じゃあ規制しましょう、ということがある。それはパブリックのプライベート化ともいえるかも。かつての日本とも違う。マスコミでも公ということの中味が最近の日本では語られなくなってきていて、数字で答えをだす傾向がある。

2010-07-31 13:04:56
@parkjisung07

パブリックのプライベート化という意思決定過程について議論。

2010-07-31 13:07:32
@jackyie

@Arts_Policy パブリックのプライベート化 なかなか面白い表現ですね。お上は自分のために存在していて、自分の意見は全て通す。一方で、お上に決めてもらわないと自分たちだけでは決められない。一見矛盾しているようですが、実はパブリックと言う考えが基礎にないからと思います。

2010-07-31 14:03:26
@Arts_Policy

世の中がわかりやすい話に流れている。公園を作るのは良いと思っていても、自分の家の前にできてうるさいかもとか、自分が損をすると考えるとかたくなになる。また、秘密に話が進んできていきなり表沙汰になって騒ぎ立てるという流れが定着しちゃっている。

2010-07-31 13:07:26
@Arts_Policy

江戸時代を考えれば昔からお上が全部やってたわけではないが、いまはどんどん政府がやってしまって、日本人全体の問題も首相のせいにして責任を個人に押し付けてしまう。

2010-07-31 13:08:47
@Arts_Policy

建築は斜陽産業だが、田舎は意外に悪くないところもある。そういうところに住んでいるおじいちゃんなどは、自分の家のまえに何ができちゃ嫌だとか、そういう小さいことは言わない。答えはなかなか出ないから対話からものを生み出すのは大変だけど、かかわってる人はポジティブ。

2010-07-31 13:11:07
@Arts_Policy

地方に比べると都会は、住んでいる場所に縁を感じないところがあり、将来のその地域をどうするという話をしにくい。そういう意味で都市はやりにくい?いや、どちらかというとメンタリティの問題では?

2010-07-31 13:12:36
@Arts_Policy

寿町など、熱い時期は道路に出てきて涼んだりビール飲んでる。昔はどこでもそうだった。綺麗な都市よりクレーム満載の都市の方が面白いのではないか?

2010-07-31 13:13:40
@parkjisung07

横浜の事例への展開。市民を巻き込んだ歴史的建造物の活用議論。

2010-07-31 13:15:27
@Arts_Policy

横浜は出自からして人工的な都市で、フラットでしがらみが少ない。防災とか防犯とかわかりやすい方向性ではなく、創造都市に行ったのは良いのでは。東京ではできなかった都市計画的な試みがされてきて、田村明が国の方針に逆らって高速を地下にしたころからそうやってきた。

2010-07-31 13:18:20
@belle_n3

建築のあり方の変容。住民の個人と地域の利益の捉え方。住民のコミュニティが居住地にない?横浜は150年前に作られた都市だからしがらみがない #MCDN

2010-07-31 13:15:49
@MorilynManroe

BankARTなう。横浜は作られた街...作った問題を解いてきた五十年から、次の問題を設定するフェーズへ... RT @Arts_Policy: 日本だと公園で犬のフンが落ちていると犬を連れてくるのが禁止されるが、ヨーロッパではフンを捨てるゴミ箱のデザインコンペが行われる。

2010-07-31 13:21:02
@parkjisung07

大きな地方都市横浜。国との距離の取り方とオリジナリティ。

2010-07-31 13:20:12
@Arts_Policy

国の言いなりになって補助金もらって公共建築をやるのがデフォだった中で、時として歩調を合わせつつも時として逆らい、その中からオリジナルを作り出してきた。歴史建造物などは文化庁の認定を受けずに市の認定の方が上、という立場をとっている。

2010-07-31 13:21:41
@Arts_Policy

ヨーロッパでは、美術館にしろ他の公共施設にしろ、自分の物という意識で市民が関わっている。しかし日本ではまだそういう意識が少ないか、あるいは昔より減っているのかもしれない。

2010-07-31 13:31:54
@parkjisung07

締め切りというよりも、継続すること、楽しむことが大切。自分ごと(ユーザー視点)とすることで建築や都市計画も変わっていく。

2010-07-31 13:27:59
@pecorinous

Bankartでの「ようこそ、アムステルダム美術館」先行上映。プレトークで公共事業における地域住民との対話の重要性の話の後に、その対話による意見対立で改築が難航している現実を映画で知る。だが美術館という公共施設を自分のものとして考え、意見を延べる姿勢に日本との大きな差を感じた。

2010-07-31 16:53:32
@MorilynManroe

自分のものとして考えるには、仕事であれ余暇であれ、その場所でどれだけ深く自分の時間を過ごしているのかが大切なのでしょう... RT @pecorinous: Bankartで「ようこそ、アムステルダム美術館」先行上映。美術館という公共施設を自分のものとして考え、意見を延べる姿勢。

2010-07-31 17:40:40