甲状腺検査・診断における「福島県立医大メソッド」について http://t.co/o83tTspT これは何だろう? 後で読むメモ。
2012-11-19 19:36:25「前提の誤り」という部分から、論者の恣意的な評価、表現が多いという印象。PKA先生@PKAnzugの感想を明日聞いてみよう。RT @miakiza20100906 甲状腺検査・診断における「福島県立医大メソッド」について http://t.co/3vanXLMv… 後で読むメモ。
2012-11-19 20:07:46こちらなども御参考になるかも http://t.co/dxL1h11r RT @hidetoga 「前提の誤り」という部分から、論者の恣意的な評価、表現が多いという印象。PKA先生 @PKAnzug の感想を明日聞いてみよう。RT甲状腺検査・診断における「福島県立医大メソッド」
2012-11-19 20:15:43「こちらなども」がこれ↓
@hidetoga どもですー。@が飛んできていたので、一足先に長文であの記事を洗っておきました。記事を上から順に片っ端から突っ込んでいますので、記事をご覧になりながらツッコミを読んでいただければと思います。
2012-11-19 21:48:35【「福島県立医大メソッドその前提の誤り】
- (誤り1)福島第一原発事故の放射線影響による甲状腺がんは、まずあり得ない
- (誤り2)幼児の甲状腺がん、放射線による甲状腺がんも、平時の大人(思春期以降)の甲状腺がんの常識で判断できる
- (誤り3)がん以外の甲状腺の病気は低線量では絶対に起こらない
- (誤り4)甲状腺以外の体中の病気は、すべて心理的な要因による
- (誤り5)検査結果のデータは、全て被曝医療行政のものであって検査を受けた本人のものではない。情報の開示は特別の申請をして認可手続きしたものに限られる
@hidetoga とりあえず、「福島県立医大メソッド」で誤りとされているものが本当に鈴木眞一教授の主張と同一なのかは怪しい(書き手の思い込みくさい)ので、そこは保留としておきます。
2012-11-19 21:48:52【甲状腺がん治療・国際ルールから】
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疫学上の第一リスクは放射線
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穿刺細胞診以外の確定診断はない(細胞診をせずに切除術は行なわない)
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少しでも悪性の疑いが残れば穿刺細胞診を行なう
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甲状腺がんの治療法は限られる
-1、左右片側の全部切除または両方の全部切除(部分切除というオプションはない)
-2、進行したものは浸潤部位切除、周辺リンパ節隔清
-3、転移したものは、I-131大量投与(焼灼) I-131の大量投与は抗がん剤のミサイル療法となって、甲状腺がんの微小転移組織に選択的によく効く。 -
進行してしまっても甲状腺がんは殺せる。甲状腺を失いホルモンを作れなくなるが、手術後の生存率は高い。「予後良好」とは死なないという意味、決して、ハッピーな人生という意味ではない。
@hidetoga では、いきますかね。まずは国際ルールの一番上から。甲状腺癌の第一リスクは放射線ではないです。ほとんどの甲状腺癌は頚部照射なんか受けてない人に出ますんで。ただし一定量の放射線照射で甲状腺癌が増えるというのはほぼ事実として認識されています。
2012-11-19 21:49:06@hidetoga 「穿刺細胞診(FNA)以外の確定診断はない」はまぁいいです。実際はFNAで分かりにくい濾胞癌なんかは生検針を使った甲状腺生検に雪崩れ込むことが多いですが、一般の方にはこの区別は付かないでしょうから。
2012-11-19 21:49:14@hidetoga 少しでも悪性の疑いがあればFNAをする、というのは大人ならまぁいいんですが、子供の場合はそうはいきません。刺すのが危険な場合や小さすぎる場合もあるので、本当にヤバそうならとっとと刺しますが、程度問題です。あと、「少しでも」は「ゼロ以外全部」じゃないです。
2012-11-19 21:49:28@hidetoga 重要なのは、「あらゆる医療行為は、それによるリスクをベネフィット(利益)が上回った場合にのみ行うべきで、そうでなければ行うべきではない」ということです。リスクもベネフィットも個別にしか判断できませんから、「どうするかは症例による」なんですよ。
2012-11-19 21:49:38@hidetoga 治療法は、I-131治療が甲状腺全摘後が前提という点が抜けてる以外は大体合ってます。ただ、強調するように「予後良好はハッピーな人生という意味ではない」としてるのは、すごく気にくわないですね。不便だし面倒でしょうけど、ハッピーな人だっていっぱいいます。
2012-11-19 21:50:00【ダブリングタイム】
- 発ガン4年で手術(直径2センチ)の場合、がんのダブリングタイムは46日。組織の直径が2倍になるのは計算上わずか138日。チェルノブイリでは経過観察インターバルは半年。
@hidetoga 次。ダブリングタイムの「発生4年で2cm」はちょっと早すぎますね。極端な特殊例を持ってきたのか、勘違いかは知りませんが、少なくとも一般論にできる早さの甲状腺癌ではないです。
2012-11-19 21:50:15【福島県立医大メソッドの問題点】
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「乳児・幼児の」「放射線による」チェルノブイリ型の進行の早い甲状腺がんは、「100mSv以下はありえない」と無視
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「放射線によらない」平時の小児の、進行の早いがんまでも無視
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大人の甲状腺サイズで、子どものがんや腫瘍を判断しようとする、不見識さ&非常識さ。(大人の甲状腺が20gなら、5歳の幼児の甲状腺は8g、乳児の甲状腺は2g)
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「幼児の甲状腺がん」「放射線による甲状腺がん」は、わが国の臨床医に経験がないはずなのに、全く謙虚さ無し。
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大人の「進行の遅いがん」を前提とした診断基準(「甲状腺結節(種瘤)超音波診断基準」2011年12月学会誌にて公布)と、フローチャート(甲状腺超音波診断ガイドブック第2版「V診断の進め方」)。フローチャートは、福島健康管理調査実施にあわせて2011年7月「乳腺甲状腺超音波診断会議」大会で集中審議、発刊公布は2012年5月。
@hidetoga 次の部分。「チェルノブイリ型の」という部分へのツッコミはさておき、早いのを無視というツッコミは意味不明ですね。無視しないために片っ端からスクリーニングしてるわけで。
2012-11-19 21:50:33@hidetoga 子供の甲状腺は小さいんだぞーって話は、「うん。で?」で終了です。別に全体のサイズに対する大きさの比で追ってるわけではないので、素地になる組織が小さかろうが関係ないです。
2012-11-19 21:50:46@hidetoga 「経験がないのに謙虚さ無し」は、この人の感想なんでどうでもいいです。甲状腺癌は甲状腺癌ですし、探し方はどのみちエコーでのスクリーニングしかありません。「それがダメならどうするの?」と聞いても、この書き手には答えられないはず。
2012-11-19 21:50:54