「独立国家の作り方」のつくりかた

「どくりつこっかのつくりかた」って「どくりつこっか」と「つくりかた」が音で似ているということを利用したキャッチーなコピーだよなと思った。それについてちょっとだけ考えた。
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坂口恭平 @zhtsss

昨年2011年の6月僕は札幌でトーク終わった後トイレで小便をしていた。そのとき、ふと「独立国家のつくりかた」というタイトルが頭に出てきた。そして2008年に出会い一ヶ月で350枚の原稿を書いたにもかかわらずそれを僕が捨ててしまったままになってた講談社現代新書の川治くんを思い出した

2012-11-19 22:48:56
坂口恭平 @zhtsss

次に僕がメタモルフォーゼを起こしたら、ぜひ一緒に本を作ろうと言っていたのだ。そこですぐに川治くんに電話をして「独立国家のつくりかた」というタイトルで書いてみたいと言った。すぐにオッケーが出て書こうと思っったら数ヶ月後に鬱状態に入り、かけなくなった。12月に復活後執筆開始。

2012-11-19 22:50:24
坂口恭平 @zhtsss

全てをtwitterで公開したい、ツイログで0円で読めるようにしたいという申し出にもオッケーしてくれた。こういうときは即決しかない。ちょっと待ってて相談してみる、じゃストップしてしまう。川治くんはクレイジーなので、それが可能になった。そして「独立国家のつくりかた」が生まれたのだ。

2012-11-19 22:52:50
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

思えば、「どくりつこっかのつくりかた」には、「ついったー」の「つ…った」という音がA「つ…っ」B「つ…た」というふうに仕込まれているのね。

2012-11-20 01:52:26
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

「独立国家をつくりたかったー」という診断メーカーありそう

2012-11-20 01:53:02
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

「どくりつこっかのつくりかた」のつくりかた。Aライン「くりつ…か」、Bライン「つくりか」から考えるに、A「くり…か」→B「くりか」という抽象ラインの重ね合わせがあって、別件でレイヤーで共通音の「つ」が挿入されている。

2012-11-19 22:56:06
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

ようするに、すごくいいタイトルってことね。

2012-11-19 22:56:29
坂口恭平 @zhtsss

半寝でぼうっとしていたら、様々なイメージが溢れてきた。どうやらこれから次の鬱までに笑、僕がやるべき仕事のイメージであるらしい。それが終わると目を覚ました。それが9時34分。僕はすぐにコピー用紙にメモを始めた。その時に本の表紙、タイトルのイメージが出てきた。また前回と同じだ!

2012-11-19 22:58:08
坂口恭平 @zhtsss

次の本のタイトルは「平〜新通貨の誕生」でした。それでまた講談社現代新書のフォーマットだった笑。ということで、僕は川治くんにすぐに電話した。2012年11月17日。川治くんは笑いながら、行きましょうよ!と言ってくれた。ということで、これから新刊「平」の執筆を開始したいと思ってます!

2012-11-19 23:00:30
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

「かなりノリで作れる独立国家」とかでもいいね

2012-11-19 23:02:27
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

おなじ「くりつ」を含む「国立国家の作り方」だと「こ」の音が強すぎて「作り方」ということばの印象が薄れてしまう。「区立国家の作り方」だと、「くりつ」の音が強すぎるかな? やはり「ど」で押韻の「隠蔽」が行われている「独立国家の作り方」は、意味を押韻で補強するという点で優れていると思う

2012-11-19 23:09:11
Shigekazu Ishihara @shigekzishihara

@yaoki_dokidoki ありもりなるみ みたいな?(ウソ ArImOrI nArUmI/aRImoRI naRUMI/Ari mori nAru mi/逆さから ImUrAn IrOmIrA/  http://t.co/Yja5OLNZ有森也実

2012-11-19 23:12:05
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

今回の「フミカ」では「歌詞のかきかた」というのを書いた。そのワークブックの最後の節で、歌詞におけるアンバランスさという概念を紹介した。

2012-11-19 23:13:16

http://togetter.com/li/404076「フミカ」についてはこちら。

Shigekazu Ishihara @shigekzishihara

@yaoki_dokidoki リズムもいいね.ありもりなるみ とおなじように,独立国家の作り方.

2012-11-19 23:14:06
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

それは、まず椎名林檎の「ギブス」を例にとりあげる。Aライン「あなたは/すぐに/しゃしんを/とりたがる」Bライン「あたしは/いつも/それを/いやがるの」。ここには明白な対句と押韻の意識が見られる。

2012-11-19 23:15:17
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

@shigekzishihara 面白い!けど音が強すぎて、人の名前としてはどうかなと思いますw

2012-11-19 23:16:28
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

@shigekzishihara やっぱデマゴーグというか、ソフィストというか、そんな才能ありますよねー。

2012-11-19 23:17:26
Shigekazu Ishihara @shigekzishihara

@yaoki_dokidoki (っぱデマゴーグというか、ソフィストというか、そんな才能ありますよねー。)ありもりなるみさんが?(知っててボケてる

2012-11-19 23:18:40
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

つまり、「あなたは」に対して「あたしは」が置かれるのは、対句的に二人称呼称と一人称呼称が対比されるのと同時に、頭韻や脚韻としても、「あ」「た」「は」の音で対比されている。

2012-11-19 23:19:37
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

なお、この例に典型的にみられるように、「は」という助詞で音が一致しているのは、日本語の文の構造にもとづいている。対句は同じ品詞で対比することが多いので、助詞も一致することから、対句で必然的に脚韻は形成されやすい。

2012-11-19 23:21:27
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

したがって、椎名林檎が(そしてあなたが)対句をつかうときには、意識的に頭韻を用いるだけで、頭脚がいずれも韻を踏む形式を採用することがテクニカルにできる。

2012-11-19 23:23:22
Shigekazu Ishihara @shigekzishihara

@yaoki_dokidoki マジレスすると,母音と子音でおもしろリズムをつくるってのは,商品のネーミングにはよくあります.日産マーチ.重音テト.日本大学経済学部.京都大原三千院.

2012-11-19 23:24:38
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

実際、A「あなたは」B「あたしは」/A「しゃしんを」B「それを」/A「とりたがる」B「いやがるの」という意味と音の対比が明確に打ち出されているだろう。

2012-11-19 23:25:33
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

@shigekzishihara そのあたりは今回uccelliさんがとりくんでいるかも。ことばをリズムの道具としてもとりあつかうさいに、擬音という概念を介してパーカッションとして把握するには、ということをやってます。

2012-11-19 23:27:36