ヱヴァQ一回目鑑賞後の感想(ネタバレない程度に)
うん、正にこんな感じ(7分29秒でダイジェストwww)だった!(ネタバレなので観てから見よう)→エヴァンゲリオン新劇場版「Q」の内容を分かりやすく漫画化してみた (7:29) #sm19386639 http://t.co/P7pPDHDr
2012-11-20 13:46:35インターバルを置いて少し冷静に「Q」について考えてみる。私のスタンスは基本、何に対しても人並み以上に肯定的な方だ。とりあえず「寄せる」姿勢でないと真意を「汲む」ことは出来ない。その上で極めて個人的に周波数を合わせることに限界があるものは「苦手」だと理由つきで表明する。
2012-11-20 13:59:13結論から言うと今回の「Q」は「保留」。単体では正直わけがわからなすぎて判断に困る。完結してから全体の関係性で論じるべきことだろう。ただ、直前に「亡国のアキト」を観てた印象もあるのだろうが、要はお話そのものよりイマドキの演出・脚本の方が問題なのではないかという気持ちは強い。
2012-11-20 14:04:11直後の反省会(飲み)でも語られたことだが、映像技術的にぬるぬる動くカッコイイ戦闘シーンを作り手が「見せたい」のは分かるが、視聴する側にとっては「何が行われているのか」「どちらに意識・視座を置くべきなのか」ぶっちゃけ敵味方が分からないので空疎に観るしか選択肢がないことは問題だろう。
2012-11-20 14:10:21あえて説明しない確信犯な演出はいつごろからのものか判然とはしないが、TVでの毎週放送なら実はアリな演出だろう。秘密を小出しにしていきながら鍵となるカードがめくられることで全体の様相がくるりとひっくり返る演出は効果的でさえある。ただ、それを劇場版に持ち込む際には工夫が必要なはずだ。
2012-11-20 14:14:54「Another」のTVアニメは、開示タイミングの巧妙さにより、カタストロフの際、榊原と鳴に視聴者が安心して肩入れして出来るように構築されていたわけで、あれが冒頭からいきなりカタストロフから始まっていたら視聴する側は置いてけぼりになっていたはずなのだ。
2012-11-20 14:24:39冒頭、中間部、終盤で監督が分業していたのではという類推も酒席で語られたが、それは作業段階であって演出と脚本の整合性は事前にとられるものだと思うし、「序・破・急」を敷衍すれば「Q」の構成は「破・序・急」といった所だろう。いきなり「破」からではストレスがありすぎる。
2012-11-20 14:35:11つまりこれはリピート前提で制作されているのではないか。2度目以降なら視聴側の脳内補正でストーリーは平準化される。興行的には「成功」と言えるかも知れない。「少量生産大量消費」をネット以外で実現するには良い手法かも知れない。ただ、そこには作り手側の良心が感じられない。
2012-11-20 14:42:15興行成績が上がらなければ次回作が作られないという事情はあるにせよ、あざとさが際立つのは考え物だろう。それより良質でセンスある演出や脚本に注力した方が良さそうに思えてならない。一過性に「消費」されるだけでなく「拡大再生産」されるコンテンツだからこそ今日のヱヴァがあるのではないのか。
2012-11-20 14:52:59その点で「Q」は文字通りのクエスチョンを撒き散らしてはいるが、そこからの再生産性という力場は薄いように感じられる。次回作が出揃って遡っての意味づけがなされてから、その本領がどう発揮されるのか。そこを見極めないと今回の出来事自体の評価は難しいと個人的には考えている。
2012-11-20 14:59:27