内田樹(@levinassien)先生の「改憲」について

読みやすいようにまとめました。
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内田樹 @levinassien

朝日新聞から電話取材。改憲について。改憲は選挙戦における「にぎやかなお囃子」になるので、右派の政治家は好んで口にするが、政権を取ったあとに手を付けるかどうかは別問題とお答え。改憲のためには各議院の総員の3分の2が賛成し、国民投票で過半数の賛成を取らなければなりません。

2012-11-22 16:37:42
内田樹 @levinassien

うっかり改憲に政治生命を賭けたりした場合、国会の3分の2の賛成、国民投票の過半数を制することができなければ、政治生命を捨てなければいけません。それに一度改憲発議が否決されたら、それからあと20年はもう「改憲」は政治的論点にならない。「賑やかなお囃子」が使えなくなるのです。

2012-11-22 16:39:14
内田樹 @levinassien

改憲派は改憲は「争点ではあるが、結論が出せない」状態である現状から最大の利益が得られるようにモデルを構築してしまっています。改憲論は「改憲こそは喫緊の政治課題である」という文章の中でもっとも「輝く」ように作り込まれてしまった。だから、改憲は「言うだけ」で政治日程にはのぼらない。

2012-11-22 16:43:09
内田樹 @levinassien

それに国論を二分するような政治的分裂の被害を誰も想像していません。改憲が政治日程に上った後、あらゆる場面で(家庭でも職場でも地域でも)「お前は改憲か護憲か」で「勤王か佐幕か」的戦いが始まるんですよ。護憲派のパン屋からはパン買わないとか。あの人は改憲派だから婚約解消とか。

2012-11-22 16:45:59
内田樹 @levinassien

それに改憲は外交的には「軍事的フリーハンドを隣国向けに行使したい」というメッセージですから、全部の隣国が反日姿勢を強化する。アメリカにだって、日本の軍拡や核武装を歓迎する市民はほとんどいません。国論は二分、国際社会からは白眼視。それでも改憲してどんな国益があるのです。

2012-11-22 16:47:57
内田樹 @levinassien

という話をしました。さ、お稽古行かなくちゃ。

2012-11-22 16:48:31