ふじふじわかる金融政策論議の争点。
金融政策論議の争点 第四章 白川さん(当時は企画室審議役) 金融政策の効果を議論する場合には、具体的にどのようなトランスミッション・メカニズムを想定しているかを明らかにすることが不可欠である。 p158
2012-11-23 12:59:44経済学の発展の歴史がそうであったように、金融政策の効果を分析する際にも、すべては事実から出発し、そこから仮説や理論を立て、そのうえで、再び事実を解釈してみるというフィードバックのプロセスが不可欠である。 p158
2012-11-23 13:01:51金融政策のトランスミッション・メカニズムは、少なくとも以下の四つの要素から構成される 1.リザーブの変化によって短期金利が変化する 2.短期金利の変化が中期、長期の金利、為替相場、株価等の金融資産価格に影響を与える
2012-11-23 13:10:03リザーブの変化はそれ自体としては、いわば「小さなさざ波」である。…中略…にもかかわらず、これが経済活動に影響を与える理由は、リザーブは中央銀行しか供給できず、他の経済主体は代替物を供給できないからである。 p161
2012-11-23 13:12:20(引用者注:短期金利の水準がゼロに達したときの金融政策の有効性について) 第一の立場は…中略…微小とはいえ、リザーブの増加による短期金利の低下が経済活動を刺激する効果に期待するもの 第二の立場は…中略…リザーブを供給する際に、長期国債、外貨建て資産、株式等、特定の資産を購入
2012-11-23 13:19:20ここ以降はリザーブに対する需要関数の話になるわけだが、ここらへんから普通の人は興味なくなるので割愛。 なお、ここらへんからが市場関係者は必読な箇所ではある。が、政策論議をやってる人は興味なさそう。
2012-11-23 13:28:24このような結論を述べると、読者にフラストレーションを与えるかもしれない。また、「効果は不確実であっても、他に手段がない以上、日銀は非伝統的金融政策をトライすべきではないか」という反論も予想される。しかし、現在わが国が直面している問題が困難なものであるだけに、
2012-11-23 13:33:28性急にそうした結論に達する前に、エコノミストとしては現在利用可能な知識を最大限動員して冷静な分析を提示することが求められている。金融政策、あるいはマクロ経済政策の論議に当たっては、経済がすでにゼロ金利制約に直面しているという事実をもっと重く受け止め、そのうえでより確かな効果を
2012-11-23 13:36:43ということで、のっつさんにおかれましては度重なる連投うぜーって思われていることと思いますが、正直すまんかった。失礼しました。はちごさんにおかれましては、私がお示しできることなどほぼ皆無と思われますが、本石町さんや牛熊さんなど専門家を交えてでも是非。 ということでラインから離脱。
2012-11-23 13:43:02小宮御大と岩田規先生、伊藤隆先生の論争も載っていて、先の白川さんの論考と合わせ、当時(2001年)に、ベーシックな議論は出尽くしているのだと感じます。 以降はコミットメント、コミュニケーション戦略が主戦場に。 RT @Koj_Sasaki: 『金融政策論議の争点』は必読ですね。
2012-11-23 17:18:32@fujisawaIFE @Koj_Sasaki ですです。基本的な論点は出尽くしているのではないかと思われます。私もまた読み直します
2012-11-23 17:25:38@sura_taro @Koj_Sasaki ご存知かと思いますが、直近の深尾先生の論考もどうぞ。 http://t.co/xWXfpEJo
2012-11-23 17:28:32これは良書です。“@hachigo: 【本棚登録】『金融政策論議の争点―日銀批判とその反論』 http://t.co/9iXL8uXu”
2012-11-23 17:37:08これがコンセンサスだとおもいます。脚注にあの人やあの人の名前が… "@fujisawaIFE: @sura_taro @Koj_Sasaki ご存知かと思いますが、直近の深尾先生の論考もどうぞ。 http://t.co/1EH092xx"
2012-11-23 17:41:35日銀のゼロ金利政策・量的緩和には、金融システム安定化の効果はあったと思います。これで銀行の資金繰り破綻は無くなった(その後のりそなや足利銀行は資金繰り破綻したわけではありません
2012-11-23 17:54:45