0歳4ヶ月の娘を怒鳴りつけた。

びび子 @vivid_e

おっぱい飲んでも寝ても覚めても抱っこしてもぐずりんぐずりん。

びび子 @vivid_e

怒鳴ってしまった。ついに怒鳴ってしまった。4ヶ月の子に怒鳴ってどうなるものでもないとわかっていたのに、それでも、ただただ黙ってくれないかなという勝手な希望により、教育だとか躾だとか一切頭になく、ご近所さんに虐待だと思われてもいいやという気持ちで、怒鳴ってしまった。それも何回も。

びび子 @vivid_e

おぶった子供は、びっくりしたのか、ほんの少しだけ静かになった。でも駄目。1,2分経ったら、また甲高い声で泣き始める。「彼女のためにお風呂の準備を進めている最中なのに、この仕打ちである。」と書きたくなる。でも、これを「仕打ち」と書くのは間違い。本当は自然の成り行き。

びび子 @vivid_e

赤ん坊が泣くのは不快さを知らせるためであり、目の前の誰かを困らせるためではないから。この子も「おんぶではなく抱っこしてほしい」とか「眠い」とか「寒い」とか、判別はつかないけれど何か訴えたい事があるだけなのだろう。

びび子 @vivid_e

寝室で、ベビー布団にシーツをかけている最中、もういいやという気持ちになった。おんぶひもを外し、大人用マットレスの上に子供を放り出す。振り返ると、腫れぼったい目で真っ赤な顔をして泣き続ける、猿のような子供がいる。その顔を覗き込んで言った。

びび子 @vivid_e

「もういい知らない。泣きたいなら気が済むまで泣けば。」

びび子 @vivid_e

すると、泣き止んだ。

びび子 @vivid_e

そして、涙が引き始めた顔で、えへ、と笑った。

びび子 @vivid_e

「『えへ』じゃないでしょ…………」　私が涙目になってしまった。ついでに鼻水も出た。同時に、笑うのを止めることが出来なかった。

びび子 @vivid_e

そしてその子供をお風呂に入れて授乳して寝かしつけて今この作文を書いている。これからお風呂を片付けて晩御飯を食べる。　～～完～～