ようやくエヴァ観た。とりあえず「我々の業界ではご褒美」リストにマヤさんが入ったことは間違いない。というかそのためだけに出てきただろ。
2012-11-25 23:59:16エヴァQ、物語がどうこうより残念だったのはアクションシーンのスケール感の欠如だなぁ。破までは山などの自然地形やビルなどの人工構造物を背景にしていたからこそ出ていたスケール感とスピード感が、Qでは「一面の赤い廃墟」になってしまったせいで全然わくわくしなかった。
2012-11-26 02:30:03特にヴンダーの初飛行シーンが顕著で、空母や戦艦を引き連れて飛行する巨大戦艦ってものすごくわくわくするシュチュエーションなのに、背景が青い空と赤い海しかなくて凄いのっぺりしてた感じになってた。
2012-11-26 02:33:00セントラル・ドグマの戦いも、周りにスケール感を感じさせる比較対象がなんにもないから箱庭感満載で盛り上がらんのだよねー。黒き月の上昇シーンも、あれ元の地形や都市をぶち壊してたならもっと圧倒的だったと思う。最後の富士山だけでは足りんよ。
2012-11-26 02:35:26破の時に深町先生が「あんまり人には大きな声ではいえない「破壊」という欲望に応えすぎた最強無比の暴力映画」って言ってたけど、Qがなんとなくもやもやしたまま終わった要因のひとつは、そのカタルシスの欠如もあるんじゃないかなぁ、とか思った。
2012-11-26 02:38:24あと俺の地元である箱根がついにその地理的特性やらなにやらを剥奪されてただの穴になっていたので、俺がエヴァを見る理由の一つ失われてしまって悲しい。中学生の俺にとって、エヴァは「この退屈な日常を破壊してくれる存在」であると同時に「俺の妄想の産物」でもあったので。
2012-11-26 02:41:31俺の通っていた中学校はちょうど「強羅絶対防衛線」(そもそも突破されることを前提にした絶対防衛線ってなんだった話だが)の付近にあり、そこから授業中にそこから眺める風景は退屈な日常そのものだった。それを見事にぶち壊してくれたのがエヴァなのよ。
2012-11-26 02:44:17俺の家の目の前には「ヤシマ作戦」で銃座としてつかわれた山がある。それを眺めながら、ラミエルの攻撃でふっ飛ばされる様を何度想像したことか。
2012-11-26 02:45:53ただQみたいに破壊されつくしてしまったら、あるいは世界全てが同じように破壊されてしまっていたら、そこにはもう「箱根」という記名性はなくなってしまう。だからQで俺とエヴァをつないだ要素がひとつなくなってしまった。それがちょっと悲しい。
2012-11-26 02:48:39「聖地巡礼」なんてものが流行るずっと前に、俺は14~15歳の時にリアルタイムでシンジ達と同じように箱根に生き、日常をおくり、そしてそれが無残にも破壊される様をありありと想像しながら物語を堪能できていたわけだ。
2012-11-26 02:52:42自分の見知った風景が圧倒的な力によって破壊されていく光景は、不安と興奮を同時に与えてくれるもので、思春期の俺にとっては最良のエンタテイメントだった。だからシンジ君の心理描写や謎解きよりも、「リアルな街や風景が想像もしなかった形で破壊される」というシーンの方が俺にとっては重要。
2012-11-26 02:56:52なので、今回のQは不完全燃焼。望むべくは次作で俺の地元を完全にふっ飛ばし、世界完全に破壊したサードインパクトのシーンが再現されること。それさえあれば、物語の整合性もキャラクターの内面描写も必要ありません。まあかなり特異な楽しみ方だろうけど、でもそれを求めてる人も少なくないのでは?
2012-11-26 02:59:23実家からヤシマ作戦の銃座の足元まで歩いて10分かかりませんし、中学校は強羅駅のすぐ近くにありました。登山鉄道も日常的に乗ってましたし、なんか不思議な感じでしたよ。 @kanose: @inumash 箱根が地元だったんだ!
2012-11-26 03:08:44エヴァで最初に湯本駅が出てくるけど、あの駅って地元の人間にとっては箱根と「それ以外」の外界を繋ぐ駅って感じの扱いをされていて、アニメの中と同じ役割を果たしてたりするんだよね。
2012-11-26 03:10:25@kanose 地元が箱根でかつTV版初放送時に14~15歳だったので、マジで「俺の妄想がアニメに・・・」という感じでした。それがこんな社会現象にまでなってしまって「俺の妄想がこんな普遍性を・・・」と戸惑ったのもいい思い出。
2012-11-26 03:12:51あーあと俺は地元が嫌いで、「こんな閉鎖的なところ早く出てってやる」とずっと思ってたから、エヴァが地元を「物理的に」破壊していく様により強いカタルシスを感じてたってのはあると思う。
2012-11-26 03:15:17「自分が住んでいる街が超常の力によって破壊される様を夢想する」というのは思春期の少年少女にとって普遍的な経験であると勝手に思っております。
2012-11-26 03:23:33