KEUMAYA氏のフォンシャオガン監督「1942」についてのつぶやき

井上純一（希有馬屋）『逆資本論』発売中 @KEUMAYA

一年に一回大作を撮り、「正月映画」とまで言われる中国を代表する映画監督、フォン・シャオガンの最新作「１９４２」を見た。これは小説「温故1942」を映画化したもの。内容は河南省の大飢饉を蒋介石が無視したために700万人が餓死したという、とんでもない事件。

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当時の重慶の巨大なオープンセットが組まれ、重慶爆撃が描かれると言うことで、「また大作の抗日映画か！」と辟易していたのだが、違った。フォン・シャオガン監督は本気だった。そういう目で見に行った自分を恥じた。http://t.co/TuMvPnFE

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映画は干ばつで隣村の農民が武装して徒党を組み、物乞いに来るシーンから始まる。主人公はこの人達に食料を分け与えるのだが、なんとこの農民達「メンツを潰された！！」と大暴れ、村に火を付け、しかも火事場泥棒する。

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ここから地主であった主人公一家はたいへんな災難に巻き込まれていく。後はもう中国人の嫌な面のオンパレード。親族のものでも平気で盗む。外国人だからと、殺して食料を奪おうとする。人のロバを盗んで勝手に喰う。家族を人買いに売る。軍人がどさくさに民間人を殺し、奪う。

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その最たるものは、重慶市の壁の外を何十万という餓死寸前の農民が取り囲んでいるのに、「農民がいくら死のうと死ぬだけ、しかし兵が1人死ぬということは中国が失われると言うことだ」と、穀物をため込み私腹を肥やす役人連中。

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そして、米国TIMEの記者に「餓死者が何万人も出てるんです！」と言われて「彼らは平気で嘘をつく」と流す蒋介石。当時の支配者達を冷酷に描く。

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かたや重慶爆撃は単なる「現象」として描写され、よくある抗日映画のように日本人の（演出された）悪意などは極力廃されている。民間人を巻き込んだ爆撃も、搭乗員の「百姓も一緒にいるが、爆撃しても良いのか？」と上官に聞くシーンもある。

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日本の司令官が、食料を農民に提供し、味方にする作戦を提示した時、部下に「しかし信用できますか？　相手は支那人ですぞ？」と言われ「支那人の前に、彼らは人だ」というシーンもある。ま、ラストに「なんだかなぁ」という展開もあるが、悪意の抗日映画だらけの現状では、かなり抑えられてる。

企画屋@川村（ゲームデザイナー芸人） @yas_kawamura

@KEUMAYA そういう話でしたか。壮絶やな。

井上純一（希有馬屋）『逆資本論』発売中 @KEUMAYA

まぁ、とにかく主人公家族が酷い目に遭い続け、餓死し続ける。もうとにかく陰惨な映画「１９４２」　見ていると暗澹たる気分になる。フォン・シャオガン監督は「最近の中国人はいい気になりすぎている。この映画を見て『恥』を思い出せ」と言ったという。

井上純一（希有馬屋）『逆資本論』発売中 @KEUMAYA

だから、これは過去の映画じゃない。描かれてるのは現代の中国だ。その目的は果たされていると思う。こんな大作なのに中国人の嫌な面を描ききった本作。フォン・シャオガン監督スゲェ！！　やったな！！　でも興業大丈夫なのか！？　と感動する一作です。

本橋ゆうこ＠漫画のお仕事も再開中（次作品準備中…） @kuromog

@KEUMAYA 興業も心配な以上に、監督さんのお命の心配があるようにも思えてしまいますな…（汗）

鈴木 歩己 @szky_walker

ふうむ、『１９４２』、日本で公開されるのかな…。観てみたい。「大飢饉を描くフォン・シャオガン監督「Back to 1942」、史上最高ヒット狙う―北京市」（レコチャイ）→ http://t.co/lxsiC0ZX

なるるる @na_rururu_3

@KEUMAYA 大躍進時代の餓死の映画はできないでしょうね

井上純一（希有馬屋）『逆資本論』発売中 @KEUMAYA

ま、国民党の過去だから、こんな映画化作れるんだけど、でも描かれてるのは国民党じゃナイヨ、っていう映画。

Akihiro Satoh @Akihiro_Satoh

ジンサン @KEUMAYA さんのツイートを連投リツイートしたけど、非常に興味深い。 #中国 という国がどれほど弱者に辛い国なのか、よくわかる。 そして、それを映画という手段で糾弾する事の出来る人がいる。この両方の事実で、お笑い #韓国 など比べ物にならない手強い国だとわかる。

巴 @TomoeGoz

@KEUMAYA 興味深い作品ですね。私も観てみたいです

なるるる @na_rururu_3

@KEUMAYA 解説ありがとうございます 日本語版が待たれます

Akira Hatsune @hatsune_

@KEUMAYA 日本で上演されるといいなぁ。

パンダ親父(早乙女玄馬) @panndaoyazi

@keumaya いきなり失礼します。最近「中国嫁」を拝読した者です。城野宏さんはご存知ですか？日中戦争で敗戦後も山東戦線で戦っていた方です。戦後の日本政府に無視されていた不遇な方でなかなかすごい経歴をお持ちです。よかったら著作などお薦めしたいと思いました。それでは、失礼します　

zhaktin @zhaktin1

@KEUMAYA 抗日映画として予算確保したんですかね。旧ソ連圏とか 娯楽・芸術映画の皮を被った体制批判映画がよくありますね。

野上武志 takeshi NOGAMI @takeshi_nogami

@KEUMAYA やべえ、見てみたい・・・・！

井上純一（希有馬屋）『逆資本論』発売中 @KEUMAYA

@takeshi_nogami 一式陸攻が大活躍します。超悪役として(;´∀`)

浅利与一義遠 @hologon15

@KEUMAYA 日本公開はあるかな……。

野上武志 takeshi NOGAMI @takeshi_nogami

@KEUMAYA ひゃっほー！最近の中国産の大作戦争映画はクオリティ高いんでちょっと期待です。