平川克美・堤未果『移行期的乱世の思考』を語る(2012年5月29日@八重洲ブックセンター)

当日の対談はラジオデイズ(下記)から有料ダウンロードできます(350円) http://www.radiodays.jp/item/show/200955 平川克美『移行期的乱世の思考』(PHP研究所、2012年)http://amzn.to/VIVXZc 平川克美『移行期的混乱―経済成長神話の終わり』(筑摩書房、2010年) http://amzn.to/121dOv6 続きを読む
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平川克美 @hirakawamaru

グローバリズムとは、国家が国民の利益よりも、企業利益を代表するようになるということ。貨幣がそうであるように、企業というのは本質的に超国家的なものであるが、政治は国民の利益を一義的に考えるべきものだろう。しかし、国民経済を語る政治家がどこにも見当たらない。

2012-05-28 23:53:01
平川克美 @hirakawamaru

明日の、八重洲ブックセンターでの堤さんとの対談では、大企業とビジネスの論理に絡めとられた政治、コーポラティズムについて語り合おうと思う。

2012-05-28 23:56:17
平川克美 @hirakawamaru

政府、大企業、マスコミがビジネスの論理で癒着している構造が、現代のコーポラティズム(ネオ・コーポラティズム)で、八十年代半ば以降の強力な流れに、個人はいかにして対抗できるのか。

2012-05-29 00:10:18
平川克美 @hirakawamaru

「大衆は理性よりも、感情で物事を決める」八十年前にドイツの天才政治家が言った言葉です。感情のはけぐちを、身近なところにいる既得権益者に向けたときもっとも有効に機能する。まあ、今と似ています。

2012-05-29 00:19:33
平川克美 @hirakawamaru

1960年、池田勇人内閣のスローガンは、『所得倍増計画』だった。1996年の橋本内閣のスローガンは『フリー・フェア・グローバル』。この違いをもう一度想起したほうがいい。前者にあった国民目線は、橋本スローガンのどこにも見当たらない。あるのは、企業目線と銀行目線と、アメリカ目線。

2012-05-29 13:11:25
堤 未果🐈 @TsutsumiMika

今日19時~八重洲ブックセンターで平川克美氏と対談します♪事業家であり素晴らしい思想家の平川氏。テーマは「誰も経験した事がない時代にいる私たちの未来」Ustreamも流す予定です☆

2012-05-29 16:33:10
上西充子 @mu0283

堤未果『政府は必ず嘘をつく』(角川SSC新書):【大切なのはひとつの情報を鵜呑みにせず、多角的に集めて比較し、過去を紐解き、自分自身で結論を出すことだ。】

2012-05-29 17:32:39
上西充子 @mu0283

今日は平川克美×堤未果「移行期的乱世を語り合う」(@八重洲ブックセンター)に参加。http://t.co/o79moRX9

2012-05-29 23:00:47
上西充子 @mu0283

『移行期的乱世の思考』も『政府は必ず嘘をつく』も読めないまま参加したので十分消化はしきれていないが、『政府は必ず嘘をつく』は読まなければと思って読み始めているところ。

2012-05-29 23:03:00
上西充子 @mu0283

「イラク戦争は、政府とマスコミが始めた戦争です。でも今思えば、結局それを後押ししたのは私たち国民だったと思うんです。あの時私たちが、テレビや新聞を鵜呑みにせず、立ち止まって冷静に自分の頭で考えさえしたら、と」(堤未果『政府は必ず嘘をつく』所収、サリーの言葉)

2012-05-29 23:06:10
上西充子 @mu0283

「外国に住んだ時、それまで意識しなかった自国の実態が急に見えてくることがあるでしょう?私は3・11によって初めて、9・11後のアメリカがいかに異常な状況だったかに気づかされました。」(堤未果『政府は必ず嘘をつく』所収、サリーの言葉)

2012-05-29 23:08:15
上西充子 @mu0283

『ルポ貧困大国アメリカ』および続編Ⅱによって、堤未果氏は、医療も教育も崩壊し、富める少数者だけがますます富むようになったアメリカ社会の異常を私たちに伝え、日本がそのあとを追わないようにと警告していた。だがアメリカの惨状を知りながら、私たちは同じ道を歩もうとしている。

2012-05-29 23:11:59
上西充子 @mu0283

昨日の平川×堤対談から。池田内閣の所得倍増計画は所得格差・地方と都市の格差の解消をねらっていた。1996年、橋本内閣では「フリー・フェア・グローバル」が唱えられた。これはいったい誰に向けて語られた言葉か?そのあたりから、国民は政治家がコントロールする対象となった。

2012-05-30 08:07:19
上西充子 @mu0283

平川×堤対談:アメリカにおけるコーポラティズムの暴走はクリントンの時代から。グラス・スティーガル法の廃止により、銀行が投資を行うことを認め、お金がお金を生む暴走をもたらした。また、福祉に競争原理を入れた。

2012-05-30 08:11:32
上西充子 @mu0283

平川×堤対談:当時、自分(平川)は、アメリカの動きを見て、市場原理主義の変種ととらえていた。けれども振り返ってみると、経済ではなく政治の問題だった。コーポラティズムがヘゲモニーを取っていく政治的なプロセスだった。コーポラティズムとどう戦うか。敵はあまりに大きく、金と力がある。

2012-05-30 08:13:37
上西充子 @mu0283

平川×堤対談:アメリカでは政治も医療も大学もメディアも買われてしまった。オキュパイ・ウォール・ストリートは、反貧困・反格差の運動ではなく、1%と99%の最終戦争。1%と99%の差は、コーポラティズムの結果として生まれたもの。

2012-05-30 08:15:34
上西充子 @mu0283

平川×堤対談:アメリカのトップCEO100人の平均所得は、1970年には平均労働者の年収の45年分だった。2006年には1723年分。トリクルダウン(富める者が富めば、貧しい者にも自然に富が浸透する)は起こらない。富めるものはますます富み、上位1%の収入だけは今も増えている。

2012-05-30 08:18:29
上西充子 @mu0283

平川×堤対談:上位1%が残りの99%の生き方を決めている。99%には選択肢がない。だからオキュパイ・ウォール・ストリートには、失業者も働いている人も、一般の人々が参加していた。そして大量の逮捕者が出ている。

2012-05-30 08:20:07
上西充子 @mu0283

平川×堤対談:教師バッシング、公務員バッシング、身近な隣人がターゲットにされ、「そこにお前の不幸がある、それをたたけ」とたきつけられる。しかし、たたくべき場所は違う。

2012-05-30 08:22:23
上西充子 @mu0283

平川×堤対談:関心がそれると本当の問題が見えなくなる。何か変だな、という違和感を大事にしよう。TPPはコーポラティズムの最たるもの。国が企業に訴えられる。アメリカが全勝。介護、医療、教育など、等価交換ではなく贈与の関係によって成り立っている世界が破壊される。文化が破壊される。

2012-05-30 08:25:09
上西充子 @mu0283

平川×堤対談:コーポラティズムが国民国家、国民経済をズタズタにしていく。カネでは対抗できない。けれど、政治にはかかわっていくことができる。政治家は私たちが選べる。

2012-05-30 08:27:21
上西充子 @mu0283

平川×堤対談:アルゼンチンは対米依存の中でデフォルトを起こした。しかしその後、IMFからカネを借りることを拒否し、アメリカとは逆の方向に舵を切った。現在、高い経済成長。何より注目されるのは、「自分たちの未来は自分で選べる」という活気があること(堤)。

2012-05-30 08:29:22
上西充子 @mu0283

平川×堤対談:コーポラティズムはいずれ自滅する。グローバリズムが機能するのは「差」があるから。世界がフラット化すれば、搾取できる場所もなくなる。そこまでいかなくても、コーポラティズムは、自分たちでも始末がつけられない事態を招来させている(アラブの春、等)。

2012-05-30 08:31:06
上西充子 @mu0283

平川×堤対談:サンデル氏によれば、日本はアメリカ以上に新自由主義的に効率化してきた、しかし、丁寧に議論すれば、オカネ万能主義にはならない、と(堤)。

2012-05-30 08:32:26
上西充子 @mu0283

興味のある方は堤未果『政府は必ず嘘をつく』、平川克美『移行期的乱世の思考』をお読みください。私はこれらを読めていないので、対談内容の紹介は正確さを欠いていると思います。

2012-05-30 08:34:02