20121210 #NHK クローズアップ現代「安全でも、高いのはイヤ?~ふくらみ続ける商品の安全コスト」

減らない身の周りの製品や食品の事故。消費者の安全への関心と欲求は高まり続け、今年10月には事故原因と責任を検証する国の機関として、消費者安全調査委員会が発足した。より一層の安全対策が求められることになった企業だが、「安全コスト」の爆発的な膨張を商品価格に転嫁できず四苦八苦している。 この10年で6倍、1年で1,000件近くにも達する食品リコール。信用のために「リスクは限りなくゼロ」をアピールせざるを得ない企業は、とにかく回収。過剰反応に拍車がかかり、3割の企業で安全コストは1.5倍以上に増加、1回数億の回収費用で倒産も続出している。 続きを読む
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ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現「安全でも、高いのはイヤ?〜ふくらみ続ける商品の安全コスト」相次ぐ身近な製品による事故。10月、消費者安全調査委員会が発足。年間1000件にも迫る商品の自主回収。健康に直接被害のないものも。一方、以前なら考えられない事故が起こっていることもわかった。

2012-12-10 19:33:37
ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現。食品産業センターには、連日企業からの相談が相次ぐ。相談担当の吉田さん、自主回収の手続きや保険のアドバイスに追われる。吉田さんが最近担当した事例、インスタント食品を製造する中堅メーカーで、麺の袋が膨れ上がっているとクレーム。原因は酵母菌の分量ミス。

2012-12-10 19:37:31
ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現。健康に影響はないが、廃棄などにかかった費用の請求書が、メーカーに届き始める。膨らんだのは一部の商品だけ。全商品を回収する必要があるのか。検討した結果、全品回収を決定。対象は2万個、吉田さんの計算で5000万円の費用。

2012-12-10 19:38:43
ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現。吉田さん「結果的には、リコール倒産が出てきている」自主回収の件数は年間1000件を超える。2007年から増加。製造日の改竄が大きな問題になった頃。その結果、過剰なまでの自主回収が多くなった。回収が妥当だったか、回収広告を集めて調べてみる。

2012-12-10 19:40:12
ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現。調査の結果、全体の4分の3が、健康には影響がないと考えられるもの。行き過ぎた回収までもが当たり前になっている。食品だけでなく、様々な製品でもこの傾向が強まる。消費者の誤使用と考えられるものまで、企業が未然に対策を講じなければならないとされた。

2012-12-10 19:41:23
ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現。茨城県、家庭用ラップ(クレラップ)の製造メーカー。これまで50回以上の改良を重ねてきた。過去に消費者から寄せられたクレーム。使う側の不注意も多い。刃の部分を安全なプラスチックにし、製造コストが2割アップ。製品の値段を上げられず、他の部分でコスト低下を。

2012-12-10 19:43:10
ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現。ゲスト、明治大学教授・向殿政男氏「安全な製品、食品を作る第一義的な責任は企業にある。しかし、ちょっとやり過ぎなところがある。ブランディングの問題。安全を一生懸命アピールしているが、小さなリスク、回収する必要のないものも回収することになる」

2012-12-10 19:44:51
ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現。向殿氏「大事なことは、リスクの情報をちゃんと開示すること。消費者が勉強するためには、ちゃんと知らさないといけない。うるさいと逃げる体質が企業にあると、悪循環になる。予見可能な誤使用でも、危ないものにはちゃんと対応するが、リスクの大きいものから対応を」

2012-12-10 19:46:40
ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現。向殿氏「ユーザーとメーカー、お互いが学びお互いに許せるリスクのところで手を打つ、そういうステップが必要。例えばライター。重くするのは子供が使わないのにいいが、あまり重いとお年寄りが使えなくなる。100%リスクがなくなるのではないが、ここで妥協しようと」

2012-12-10 19:47:59
ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現。消費者の一般常識が大きく変化している。消費者から企業600社に寄せられた苦情を分析。「ぬか漬けを作ろうとして、米ぬか入りの入浴剤を入れていた」「飲みかけのジュースを10日間ほっといて飲んでお腹を壊した」「料理酒を飲んでも美味しくない」など。

2012-12-10 19:49:17
ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現。核家族化しているので、家庭内で教えあうことが減っているのではないか。消費者自身のリスク意識を高めるために、生活の基礎知識を伝える試みが行われている。初心者向けの料理教室。手の洗い方、米の研ぎ方、包丁の洗い方など、基本的な常識を丁寧に教える。

2012-12-10 19:50:39
ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現。今更聞けないことを学べることで、料理教室はこの1年で、全国9000人が通うほどに広がった。

2012-12-10 19:51:18
ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現。東京郊外の電器店。定期的に顧客のもとを回って、電化製品の正しい使い方を教えている。電化製品の使い方に戸惑うお年寄りは少なくない。

2012-12-10 19:52:22
ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現。製造メーカーも、リスクをあえて強調する方向へ。NPO主催のセミナー、テーマは「事故を防ぐ取扱説明書の作り方」。企業の責任逃れの説明の羅列ではなく、リスクを消費者にしっかり伝えることが大切だという。

2012-12-10 19:53:27
ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現。住宅器具の製造メーカーが相談に。取扱説明書を大幅に見直したい。「子供たちが遊び道具にしないでしょうか」「あっ、それは書いてないですね」リスクを伝えるには、具体的な場面を想定し、イラスト等を使ってわかりやすく説明すること。

2012-12-10 19:54:32
ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現。メーカー、新しい取扱説明書を作成。結果、具体的な場面のイラストをふんだんに入れ、ページ数も増やした。取扱説明書を通して、消費者の理解を得ていきたいと考える。

2012-12-10 19:55:17
ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現。向殿氏「安全についての知識が、親から伝えられなくなった。ネット販売などで対話のチャンスが減ってきた。察知力を下げてきた。かえって、リスクを少し残しておいたほうがいい。例えば公園のブランコやすべり台。なくなると管理者には安心だが、子供がリスクを学べない」

2012-12-10 19:57:00
ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現。向殿氏「メーカーと消費者がお互いに寄り添う、リスクコミュニケーション、お互いに学び合うことを通して、日本の安全を作っていく時期だと思う」

2012-12-10 19:58:09