茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第802回「卓球を、取り戻す」

脳科学者・茂木健一郎さんの12月12日の連続ツイート。 本日は、ふりかえり、随想系ツイート。
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茂木健一郎 @kenichiromogi

しゅりんくっ! ぷれいりーどっぐくん、おはよう!

2012-12-12 06:34:15
茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート第802回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、ふりかえり、随想系ツイート!

2012-12-12 08:20:30
茂木健一郎 @kenichiromogi

たと(1)昨日、新所沢にて卓球の世界選手権で優勝した山中教子さんと対談させていただいた。山中さんは、この程私がメルマガ『樹下の微睡み』を出している夜間飛行から、卓球のDVDを出した(ARP理論)。その発売日が昨日だったので、卓球対談とは相成ったのである。

2012-12-12 08:22:39
茂木健一郎 @kenichiromogi

たと(2)卓球日本は、最近はなかなか優勝など難しいが、私が子どもの頃はブームだった。山中さんを始め、日本人選手の活躍で卓球が人気だったのである。それで、子どもの頃から、体育館などで、友だちと夢中になってピンポンを追いかけていた記憶が鮮明にある。

2012-12-12 08:23:41
茂木健一郎 @kenichiromogi

たと(3)中学校になって、私は一年の時は軟式テニス部に入った。それが、二年になったらなぜか卓球部に転部した。試合にも出た。移り気な私は、三年は水泳部で、平泳ぎ200メートルで大会に出た。高校も卓球部(途中からユーレイ)で試合にも出たから、考えてみると随分卓球をやっている。

2012-12-12 08:25:03
茂木健一郎 @kenichiromogi

たと(4)それが、日本がバブルに浮かれていた頃、確かタモリさんだったと思うのだけれども、「卓球はネクラだ!」というようなことが言われ始めて、元卓球部ですと言うのが、なんだか後ろめたいような風潮になった。それで、私も実は卓球部だったということを、あまり言わなくなってしまった。

2012-12-12 08:26:39
茂木健一郎 @kenichiromogi

たと(5)自民党のポスターに、「日本を、取り戻す」とある。同じように、「卓球を、取り戻す」必要があるだろう。昨日山中教子さんとお話して、そのようなインスピレーションを得た。山中さんが卓球において一貫して追求しているのは、動きの美しさ。名選手を見て、バレエのようだと思った少女時代。

2012-12-12 08:28:39
茂木健一郎 @kenichiromogi

たと(6)山中教子さんがあこがれたというその外国の名選手の競技写真を見ると、確かにバレリーナのようである。理に適った動きはムダがなく、従って美しい。美しいフォルムで球を打てる人は、卓球の試合も強い。山中さんは、卓球は、音楽のようだという。ネクラと言われた卓球の、真の姿。

2012-12-12 08:30:13
茂木健一郎 @kenichiromogi

たと(7)タモリさんも、本当は卓球が好きで、山中さんがつくった卓球場にいらしたこともあるのだという。「卓球はネクラ」という風評被害によって、バレエのように美しい卓球の姿が、どこかにふらふら飛んでいってしまったが、そろそろその卓球を、取り戻すときが来ているのかもしれない。

2012-12-12 08:31:14
茂木健一郎 @kenichiromogi

たと(8)ところで、すぐれたアスリートはイメージで話すので不思議。山中教子さんに、「どうやって試合に勝つのですか」と聞いたら、「一生懸命打っていると、相手が勝手に負けていくのよ」と言う。打撃のやり方を聞かれて、「ボールが飛んできたらぱーんと打てばいいんだ」と答えた長島さんみたい。

2012-12-12 08:32:51
茂木健一郎 @kenichiromogi

たと(9)卓球の動きの中にバレエの美しさを見て、試合をやると、相手が勝手に負けてしまう、「卓球界の長島茂雄」、山中教子さんとお話して、私は卓球を取り戻すことができた。今度、温泉でスリッパでもいいから、山中さんのARP理論を実践してピンポン玉を打ってみたい。バレエダンサーのように。

2012-12-12 08:35:02
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート第802回「卓球を、取り戻す」でした。

2012-12-12 08:35:21