ミニシアターのデジタル化問題、若者の映画館離れ、などなど
なんとなく「演劇2」を思い出しました。RT @eiganokai: 映画館は「ビジネス」です。 まとめ http://t.co/T6qPYIIb 「ビジネスだけ」求めるならシネコン含めて最初から映画館やるという選択肢は今の日本にはないんじゃないかね?
2012-12-13 13:02:13単館系ミニシアターが苦境に陥っている理由のひとつは、映画館のデジタル化だ。ハリウッドが定めたデジタル規格であるDCPを導入しないと、かけたい映画がかけられなくなる。だけどそれには巨額の設備投資がいる。支払えないから潰れるしか無い。映画界のグローバリズムと呼んでよい。
2012-12-13 20:33:34最近まで、デジタル革命は映画界を多様化する推進力だった。僕がドキュメンタリー映画を撮れるのも、フィルムより安価に作品を作り上映できるデジタル環境が整ってきたからだ。デジタルには多様なフォーマットがあり、用途に応じて選べる。新しい作家も格段に増えた。まさに多様化…のはずだっだ。
2012-12-13 20:37:41だが甘かった。デジタル革命が進んだ段階で、ハリウッドはデジタル映写技術をDCPに一本化することを宣言した。するとハリウッド映画をかけたい映画館はDCPを導入しないと存続できなくなる。日本のシネコンも早速導入を決めた。すると今度は日本映画もDCP規格に沿わないと上映できなくなる。
2012-12-13 20:45:44僕はその様子を目の当たりにしながら、こんなにあっけなく多様なデジタル規格が蹴散らされ、画一化されてしまうものなんだと驚愕した。酷いのは、DCPを導入するには35ミリ映写機を撤去することを義務づける場合もあること。そこまで画一化したいのかと思うと、身震いしてしまう。
2012-12-13 20:51:12デジタル化の波は避けられないとしても、35ミリ映写機は映画文化のために極力残すべきだ。そう考えない映画人に会ったことがない。画一化を徹底しようとする人々は恐らく映画人ではないし、映画なんてどうでもいいんだと思う。短期的な儲けを最大化するため、たまたま映画に参入した商売人だろう。
2012-12-13 20:58:57モンサントが遺伝子組み換えの種子を商標登録するのと同じで、規格を統一しそれを所有することによって、市場を独占できるからだと思います。 @enju1948: @KazuhiroSoda ハリウッドが一本化した理由って何なんですか?
2012-12-13 21:01:21しかし、ミニシアターが苦境に陥っている最大かつ最も深刻な理由は、デジタル化ではない。人々の、特に若い世代の映画離れである。こないだ、とある政令指定都市唯一のミニシアターの館主から、驚愕の事実を聞いた。去年の高校生の来場者が、たったの5〜6人だったというのだ。これは恐るべきことだ。
2012-12-13 21:11:13「映画離れ」は働く世代にも広がっていて、5年くらい前から「夜の回に入らない」と館主が口々に言うのを聞き始めた。夜の回とは昼間働く人々のための時間で、19時くらいから始まる。一昔前までは映画館が最も混んだプライムタイムである。そこに客が入らないというのである。これにも驚いた。
2012-12-13 21:14:20今では「夜の回に入らない」というのは、映画界での常識になってしまった。代わりに人が入るのは、11時といった朝の回や、13時といった昼一番の回である。観客の主流は、仕事からリタイアしたシニアだ。シニア料金で入る人が全体の7割くらいだという映画館もある。
2012-12-13 21:17:31確かに、今のミニシアターに若者の姿は少ない。で、逆に考える。いわゆる「ミニシアター全盛期」は、どうして、若者が多かったのか、ということ。おっと、ふと、結構、核心的なところに行き当たった。もし、そうじゃなかったらすみませんですが、今、海外の若い監督の上映作品は少なくないか?
2012-12-13 21:21:00シニアが映画を観て下さるのは、素晴らしいことである。だが、学生や働く世代が映画館に来ないという事実は、映画界にとって極めて深刻だ。何か抜本的な対策をとらないと、日本の映画文化は本当に滅んでしまうと思う。
2012-12-13 21:21:29@KazuhiroSoda やっぱり映画をよく観る者が、もっとこういう映画を一緒に観ようって誘わなくちゃいけないなあと思ってしまいました。ついつい、人を誘うのがめんどくさくて一人で行ってしまいますが、感想を言い合えるのもいいですものね。いい作品は色んな方に観てほしいですし。
2012-12-13 21:23:34多くは、同世代がシンパシー感じると思うので、観客の年齢層が高いというのは、その作品を作っているスタッフの年齢も高くなっているのでは? もちろん、映画祭関係を多く拾うのは今昔変わらないが、とりあげられる映画作家も、全盛期当時から、あまり変わっていないんじゃないか、劇映画では。
2012-12-13 21:23:58@KazuhiroSoda 簡単な話です。 正社員は、首切りを恐れて超過勤務。非正規社員は、安い賃金でできるだけ無駄ガネは削りたい。 そんな中で真っ先に削られるのが娯楽費。しかも半年も待てばTSUTAYAで100円でレンタルできる映画を、1700円も払って観に行く必然性無し。
2012-12-13 21:27:12とすると、新たに出てきているはずの、その次の世代の映画作家を、日本で紹介されなさすぎ状態があるような気がしてきた。若干、とりあげられる映画作家がかわらない問題は、世界的にもある気はするが。そんな一方、アート系じゃないかもしれないが、ジョシュ・トランクが紹介されていないわけで。
2012-12-13 21:27:44では、何が働く世代や学生の映画離れを招いているのか。料金が高すぎるのだという声もある。それもあるかもしれないが、たぶんもっと根本的な理由があるのだと思う。東宝シネマズが料金値下げの実験をやった結果は、次の通りだ。http://t.co/3D6lyIrl
2012-12-13 21:28:32邦画については、ひょっとして洋画がそんな状態でスキがあるからか、それまでの鬱憤が吹き出ているのか、新たな大きな波になるであろう新たな才能は、続々紹介されているし、それは面白い状況になっている。こちらは、邦画の若い観客層を定着させる要素に十分なるだろう。
2012-12-13 21:30:31確かに日本では高校生が映画を観に行くのは不良だとか、そう言われてしまう空気が昔からありましたね。@Nezshi: @KazuhiroSoda 驚きの実態です。が、やはりという実感も。皆貧乏だし、高校生は夜の入場を制限されてるらしいし。あと、家で観る人も多いかもしれません。
2012-12-13 21:31:35携帯で月数千円掛かるんだから、高い映画館へ行こうと思わないのは当然かも RT @KazuhiroSoda ミニシアター(略… ある政令指定都市唯一のミニシアターの館主から、驚愕の事実を聞いた。去年の高校生の来場者が、たったの5〜6人だったというのだ。これは恐るべきことだ。
2012-12-13 21:32:56シネコンの映画は半年くらいすればレンタルできるし、テレビで放送しちゃうし、自分ちで観るならいくらでも止めたり繰り返したりできるっしょ、映画館で観なくても良くね?っていう声もあるし、大人1800円とか出せば一品280円酒場でいい気分になれるよ。高いし、映画館でしか!の要素は何?→
2012-12-13 21:33:04なるほど。欧州はその価格帯です。 @yamatokeinaka: @KazuhiroSoda 下げ幅が少ないです。今の学生はお金持っていない。せめて600円〜800円にしないと実験はうまくいかないと思います。だって海外はそれくらいですよね。詳しくはわかりませんが。
2012-12-13 21:34:41カラックスだグリーナウェイだといっていた時の「ミニシアター」と園子温、入江悠作品のかかる「ミニシアター」は、性質を結構変えている。昔のミニシアターは確かに心の贅沢的な香りがしたが、今のそれは、贅沢ではなくて、うまくいえないが、運動に参加する心持だろうか。
2012-12-13 21:35:21