ハイブラウな初音ミクさん【前編】
今日のJapan Timesは初音ミクの力作紹介記事が出ています。 題して「Hatsune Miku goes highbrow」。 大作なので、数日に分けて翻訳の予定ですが、今日はその第一夜。
2012-12-22 00:00:29ドラッグにもアルコールにもふけることはできないですし、それゆえユーチューブでさらされるようなスキャンダルやタブロイド紙の見出しになるようなオフステージでの不正行為や事件にかかわることもありません。
2012-12-22 00:01:10全世界のファンから愛され続けて6年目にはいった彼女はデビューした時と同じように若く、慎み深い存在に見えます。そう、彼女は年を取ることもできないのです。
2012-12-22 00:01:23札幌に本社を置くCrypton Future MediaのCEOでもある伊藤氏はソフトウェアデベロッパーであり、他人がその芸術的な努力を実現することを手助けすることをめざした、いわゆるメタクリエータでもあります。
2012-12-22 00:04:132007年、彼はKeiという名前のグラフィックアーティストにクリプトンとヤマハのボーカロイドソフト(歌声シンセサイザー)を用いたバーチャルボイスプログラムを表現するようなアニメ風のデジタルアバター(日本では漫画絵の会社のマスコットはよくあることです)のデザインを依頼しました
2012-12-22 00:04:54ボーカロイドはユーザに、歌詞とメロディを打ち込むことでつくりあげた曲を、事前に録音されリミックスされた人間の声のライブラリを通して歌わせることを可能にするものです。
2012-12-22 00:05:19Keiが作り上げた、すらりと長い脚、緑色の目、トルコ石の色をしたおさげ髪のミクはボーカロイドの演奏者としてのオススメとして、CGMのためのメガマスコットの座にあっという間につきました。
2012-12-22 00:07:19「他のボーカロイドのアバターもポピュラーではありますが、ミクほどのものはありません。」日本の大衆文化の専門家で、ミクについての講座も持っているMITのイアン・コンドリー教授はそう語ります。
2012-12-22 00:08:04「すべての大衆文化において、それがポピュラーであること自身が、でよりポピュラーになります。ミクはそのような先行者利益の地位を得たのです」
2012-12-22 00:09:10独自ウェブサイトと、ほぼ900万近い「いいね」を集めるFaceBookのOTAKU用プラットフォームを運営するTokyoOtakuMode(TOM)の共同設立者であり、CFOでもある小高奈皇光氏はミクはTOM上でもっともポピュラーなキャラクタだろうと語っています。
2012-12-22 00:10:07「彼女が非常にポピュラーなのは、商業に介在されることなく、このキャラクターのコラボレーションをオープンに行うことができる体と思います」と彼は語ります。
2012-12-22 00:10:55ほとんど米国のどこかで毎週のように行われるアニメコンベンションを訪れてみてください。 そこで貴方はセルリアンカラーに染められたミクのコスプレイヤー~何人かは別のファンの手によって創られた多くのミクの歌にあわせて寸劇やダンスを踊っている~の大群に出くわすでしょう。
2012-12-22 00:12:27生身のロックミュージシャンに囲まれ、日本人の声優藤田咲氏からサンプリングされた恥ずかしげにさえずるような声で歌いながら、彼女はスクリーンに映しだされた輝く3Dイメージとして踊りました。ファンはサイリウムをビートに合わせて振りながら一緒に歌います。
2012-12-22 00:12:59