ハイブラウな初音ミクさん【後編】
ミクのデジタル画像は東京オペラシティコンサートホールでおよそ300名のクラシック音楽家が演奏する上空を漂いました。彼女の電子の歌声はもうひとつの楽器としてストリングスとシンセサイザーの融合された空間の中でさり気なく使用されました。
2012-12-22 15:20:56「40年前、私は相当な労力を要してMoogシンセサイザーのフィルターを使って人の声をつくり上げました。」と冨田氏はウェブサイトMTV81の最近のインタビューで語っています。
2012-12-22 15:21:02「TVの30分番組で私は初めてミクを見て、それに興味をもちました。これまでのコンサートでは、ミクは事前にプログラムされ、すべての歌と動きは事前に決定されていたものでした。私はミクが指揮者の指揮にうまく従ってオーケストラと共演できるかを知りたかったのです。」
2012-12-22 15:21:32あるレビューワは、コンサートで生楽器とともに、伝統とテクノロジーがおりなす音響の目がくらむようなクライマックスを作り上げた洗練されたミクの声の使い方について絶讃しています。
2012-12-22 15:22:49「私にとって、ミクは創造のための共通インターフェースの一つです。」 彼女の最近のクロスオーバジャンル展開の説明として、そう伊藤氏は語ります。 「このインターフェースによって異なった種類の創造性のリミックスが可能になりました。それは一つのスタイル(パターン)にとどまりません。」
2012-12-22 15:25:17コンドリーもこの見解に同意します。 彼はミクをオタクのライフスタイルやテクノロジーに精通した日本文化の一つの分野にとどまらず、ユーザを魅了し、ユーザを一緒の生産行動にまきこむ現代的なインターフェースの変化でもあると見ています。
2012-12-22 15:25:26「これはいままさに進行中の歴史です。」そう彼は語ります。「しかしそれは日本やアニメに固有なものにとどまりません。メデイアカンパニーが消費されるコンテンツをつくよりは参加型プラットフォームをつくり上げることに焦点を当ててきているより大きな流れの一部なのです。」
2012-12-22 15:28:08「Facebook、Twitter、Wikipeida、ニコ動、そしてミク。これらは全てユーザがコンテンツを作り、相互に作用し、そしてソーシャルネットワークはそれを活気づけるもの、というフラットフォームの例です。」
2012-12-22 15:28:20しかし、FacebookのカスタマイズロゴやTwitterバードとは違って、ミクは少なくとも人間のように表現されています。そして彼女の柔らかな腰の回転とスカートをひらひらさせる腰振りを見ると、彼女が魅惑的でない女性とは思えません。
2012-12-22 15:28:56「私には、ミクを単なるユーザがコンテンツを作成するプラットフォームの枠組みにすぎないと見ることは難しいです。」とシドニー大学の日本学教授、レベッカー・ズーター氏はそう語ります。
2012-12-22 15:30:36日本のカスタマーにとって、ミクからはアイドル文化のフレームワークやマンガやアニメキャラクターの魅力を読み取ることができるのです。それらに彼女は似ているのです。
2012-12-22 15:34:38そして海外のカスタマーにとっては、彼女は"Cool Japan"のエキゾティックな可愛らしさと、東洋のテクノロジーの魅力をもつ何かです。
2012-12-22 15:34:59ミクはバックストーリーを持ちません。彼女に定義されているものは身体的特徴だけです。 彼女は158cmで42kgの小さな女の子です。とても長い神と脚を持ち、そして長いネクタイと短いスカート。
2012-12-22 15:35:15クリプトンのPiaProサイトを通じて、非営利のクリエイティブコモンプラットフォーム(ミクは正式に今月からここに登録されました)ライセンスシステムの元で、貴方は彼女を歌わせ、絵を書くことができます。
2012-12-22 15:39:07