20121223 #NHK スペシャル「日本国債」

ほんのこ @shbttsy74

#NHK SP「日本国債」衆院選は自民党が圧勝。新政権の経済政策が、マーケットにどう影響するのか。日本国債は、社会保障や公共サービスなどを支える借金。国の債務はいま1000兆円を超えようとしている。うち国債は700兆円。発行を担当する財務省、週に1回入札。

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#NHK SP。財務省「我々の立場で言うと、綱渡りの状況」伸び悩む税収。一方、高齢化が進み社会保障費が増大。歳出が増え続けている。税収と歳出の差を埋める日本国債。その大量発行は財政の悪化につながる。

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#NHK SP。大手銀行のディーリングルーム。多い日で1兆円分の国債が取引される。一旦発行されると、価格が動く金融商品になる。価格と金利が逆の動きになっている。国債を買いたい人が増えれば価格は上がり金利は下がる。金利が急激に変動すると、暮らしから国の動きまでに影響。

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#NHK SP。日本の財政は先進国で最悪の水準、日本国債の先行きに不安を感じる人たちも。

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#NHK SP。財務省。今年度の国の予算は約90兆円。税収はその半分ほどしか見込めない。足りない44兆円分は国債を発行。この日、満期まで20年の国債を入札。1兆2000億円分。赤字国債の発行は、本来財政法で原則禁止。そこで特例公債法で、40年間赤字国債を発行。

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#NHK SP。国債残高、今年度末で709兆円。利子の支払い、年間10兆円になる。国債が大量に発行できるのは、大手金融機関が最大の買い手になっているから。みずほフィナンシャルグループ。総資産165兆円、その5分の1、30兆円が国債。元手は私達の預金。

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#NHK SP。国内の金融機関は、先を争うように日本国債を買っている。金融機関にとって国債は、株式に比べて手堅く利益を得られる金融商品。みずほでは昨年度、国債で1500億円の利益を得た。今や収益の大きな柱。幹部は、国債の値動きに神経を尖らせる。

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#NHK SP。一方、国債の値動きによって、経営の健全性が左右されるリスクも。IMFは、こうした日本の状況に警鐘を鳴らす。日本国債を投機の対象にしようと、ヘッジファンドが動いている。アメリカで放送された番組、タイトルは「SAYONARA, JAPAN」。

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#NHK SP。ヘイマン・キャピタル代表、カイル・バス氏。次のターゲットは日本国債。価格が下落し金利上昇時に利益を得られるように。「日本は極端な人口減少で税収がさらに落ち込む。社会保障費は増え、財政赤字は膨らむ一方。日本国債がいつか急落すると私は睨んでいる」

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#NHK SP。シカゴの取引所のトレーダー、トレス・クニッパ氏。バス氏の発言を聞き、日本国債に興味を持った。金利が上昇して利益が出る方にかけている。「1.8%で仕掛けます」金利が1.8％まで上がれば利益が出始め、3％で巨額の利益が転がり込むという。

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#NHK SP。みずほFG。9月、日本国債を狙うヘッジファンドの動きに警戒感が高まっていた。与野党の政治的対立に、ヘッジファンドがつけ込んで相場が変動しないか。「将来、財政に対する信認が得られないと、日本国債は売られないかもしれない。その可能性がある」

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#NHK SP。「国債の破綻はありえない」「国債の暴落は待ったなし」さまざまな説があるが、12年前の小説『日本国債』では、日本の財政を薄氷の上にあるとして警鐘を鳴らした。著者、幸田真音氏。「このままの状態で10年20年大丈夫かというと、それは難しい」

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#NHK SP。国債は金融機関と日銀で75％。将来、企業の蓄えが減ると、国債を支えるバランスが崩れるのではないか。高齢化が進んでいけば、家計も国債を買い支える力が弱まる。今は潤沢な資金に支えられているが、そのバランスが崩れる前に手を打つべき、と幸田氏。

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#NHK SP。日銀、大量の日本国債の買い入れを続けている。12月20日、買い入れ規模拡大を決定。今年に入って5回目。短期国債5兆円、長期国債5兆円。日銀最大の使命は、デフレからの脱却。国債の買い入れを行う、金融市場局。銀行から国債を買って大量の資金を供給。

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#NHK SP。銀行の貸出を増やし、経済活動を活発にして、デフレ脱却につなげる。この日買い入れた国債は8000億円。今年に入り40兆円を超えた。新たに発行される国債の約9割。白川正明総裁「副作用があることは意識している」副作用とは何か。

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#NHK SP。日銀が買い入れる量が多くなりすぎると、財政を悪化させてしまうおそれがあると、白川総裁。さらに、国債の購入で資金を大量に供給しすぎると、急激に物価が上がる可能性もある。日本通貨、円の信用が損なわれるおそれがある。

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#NHK SP。1990年代、政府は景気対策として、巨額の財政出動を続けた。100兆円超。しかし経済成長率は伸び悩み、1998年には-1.5%に。そこで金融緩和の強化を、歴代の政府は求めた。自民党・加藤紘一氏「政調会長、幹事長時代に、いろんなプレッシャーをかけた」

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#NHK SP。加藤紘一氏「日銀もっと頑張れ、お前らが発想をクリエイティブにすれば、日本の中小企業は苦しまないんだと」2001年3月、日銀の量的緩和策。大量の国債の買い入れを行う。リーマンショックの後はより積極的に買い入れている。長期国債の総額は80兆円超。

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#NHK SP。アメリカでは3度にわたる量的緩和策を実行。冷え込んだ住宅市場をテコ入れ。ヨーロッパでは、ギリシャなどの国債を買い上げ、信用不安の拡大を防いだ。日銀は、最大の課題であるデフレ脱却には十分に至っていない。副作用に注意を払いながら、難しい舵取りが続く。

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#NHK SP。衆院選では、日銀の金融政策が焦点に。自民党は、デフレ脱却のためには大胆な金融緩和が必要と訴えた。日銀が国債買い入れなどでさらに資金を供給すれば、株価上昇、景気回復への期待が高まる。公共事業や規制緩和を進め、民間投資や消費が活発になりデフレ脱却、と。

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#NHK SP。シンガポール。9月、ジム・ロジャース氏の講演。「私は日本を愛している。しかし、日本には驚くほど借金があり、毎年積み上がっている。解決策は、①子供を増やす。②移民の拒否。これらはできていない。ならば、③生活水準を下げる。日本国債は厳しい自体に陥るだろう」

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#NHK SP。財務省の国債企画課・齋藤課長がみずほ銀行を訪れた。できるだけ長期の国債を買ってほしいと伝える。みずほ銀行、積極的に国債を買う姿勢に変わりはないが、長期のものには慎重。将来のリスクには備えておきたい、銀行の本音。

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#NHK SP。財務省、海外で新たな国債の買い手を探している。政府や中央銀行など、安定的に保有してくれる相手を。この日は、シンガポール政府が運営する投資会社へ。日本国債の安全性を訴え、長期の保有を呼びかけている。

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#NHK SP。国家の財政を支える日本国債。この日も順調に発行された。国債の信用を守っていくためには、何が必要なのか。