最低賃金は労働弱者を守らず、労働から阻害する制度--エセセーフティネットの真実
市場原理主義と真正保守自由主義というのは同じもの?
@umayado17 うまやど先生こんばんは。いつも御教授頂き感謝です。ご質問なのですが、先生の仰る「真正保守自由主義」と「市場原理主義」は同じカテゴリでしょうか?違いがあれば教えて頂けませんでしょうか?夜分にすみません。
2012-12-29 23:32:17いいえ
「真正保守自由主義」と「市場原理主義」は同じものかという質問をうけたが、結論を先にいうと、「似て非なる」ものである。端的にいうと、「違う」ということになる。
2012-12-31 00:19:10「市場原理主義」というのは、何でも市場に委ねろ、という主義である。もう少し正確にいうと、「市場への不要な政府の介入を排し、市場原理を極力活用した経済運営を行うことが国民に最大の公平と繁栄をもたらすと信じる思想的立場。」である。しかし、我が国では、これはレッセフェールと解されている
2012-12-31 00:26:30レッセフェールというのは、元がフランス語であるように、そもそも英米系の経済学の用語ではない。この言葉は、市場を否定する論者からいわゆる「市場原理主義」を否定的に表現するために使われている。意味は誇張され、「ルールなし、モラルなしの、何でもあり」を指している。
2012-12-31 00:30:19我が国では、「市場原理主義」=なんでもありのアナーキズム
つまり、我が国では、「市場原理主義」=「レッセフェール」=「ルール無し、モラル無し、なんでもあり」=「アナーキズム」のことなのである。アナーキズムを歓迎するのは、モラルなしで無道の人間になる。この型の行動は、ホリエモン、孫正義、小沢一郎、橋下徹などを想像すればわかりやすい。
2012-12-31 00:35:14補足
一方、「真正保守自由主義」というのは、政府による介入を廃し市場を尊ぶ、という点では同じですが、個々の企業や個人には道徳があり、企業の自治があり、業界の自治があって、「規律ある競争」が行われることを指向します。
特に、我が国は、昔から業界の自治、企業の自治があり、経営者にも労働者にもモラルがあります。3.11のように官庁が機能していない時こそモラルが発揮されるという、「真正モラル国家」なのですね。
こういう国には、モラルゼロの経営者を前提として、国家を隠れ蓑にサヨク利権団体が企業活動に介入して利権を貪る「社会主義強制」は必要がありません。
この記事では、その「要らない代表選手」として、セーフティネットだと勘違いされている「最低賃金制度」を取り上げます。
最低賃金廃止って、市場原理主義っぽくないですか?
@umayado17 良く解りました。本当に有難う御座います。ただ疑問点が1つ。最低賃金廃止というのは市場原理主義に近い気がするのですが、どうなんでしょうか?モラルがあれば必要ないということなのか、その辺がわかりません。
2012-12-31 01:02:29モラルがあれば必要ない。というか、モラルがあるから必要ない、というものです。そして、最低賃金によってモラルが破壊される、というものです。 @mecyatuiteru
2012-12-31 01:58:30最低賃金ってモラルを損なってない?
「最低賃金廃止というのは市場原理主義に近い気がする」ということですか? ちょっと例を考えてみればいいんですよ。 @mecyatuiteru
2012-12-31 10:26:30「最低賃金廃止というのは市場原理主義(レッセフェール、アナーキズム)に近い気がする」という件だけど、自分が困っている友達を採用するかどうか、みたいな局面を考えてみればいい。長らく病気で臥せっていて回復しつつある友人から声をかけられた。雇ってやりたいと思ったりする。その時に・・・
2012-12-31 10:29:08長らく病気で臥せっていて回復しつつある友人から声をかけられた。雇ってやりたいと思う。その時に、「何円分働けるのか」というのは考えなきゃいけない。病のせいでゆったりしか仕事ができない。普通の人の倍時間がかかる。ならば、普通の人の半額でなら雇える。失業よりましだ。でも・・・
2012-12-31 10:32:43普通の人の半額でなら雇える。失業よりましだ。でも、最低賃金があると、半額にはできない。普通の人と同じ給料を払わないと「労基法違反」で糾弾される。だから、「ごめん、もうちょっと回復したら声かけて」と言わざるを得なくなる。つまり、友達を助けたいという道徳は最低賃金で破壊された。
2012-12-31 10:35:50その間、友達は仕事にはつけない。ただただ病気の回復を待つだけだ。その間、生活保護にたかるしかなくなる。何もしなくてもお金がくるから、仕事をする気持ちがなくなってますます「実質時給が下がる」。病気が回復して再び知り合いの所へ言っても、また「ごめん」と言われることになる。これが・・・
2012-12-31 10:38:32最低賃金の本質
最低賃金というのは、労働能力が低い人間を守らない。むしろ、労働能力が低い人間を「排除する」制度である。労働能力が低い人間を「労働から阻害する」制度である。これを真逆に最低賃金がーーと言っているのは、労働法利権というサヨク利権の利権ブローカーとそれに騙されている人だけだ。
2012-12-31 10:42:49一言で言えば、
「最低賃金時給750円」というのは、「時給換算して750円以上の価値のある仕事ができない人間は仕事をするな!」
という制度。
タクシーの初乗り料金2キロで700円とは、「2キロ以下は乗るな!」 というのと同じ。
その結果、労働能力の低い人間は仕事から締め出される。 これがどうセーフティネットなのか、という話。
もう一つ大事な話、
「最低賃金時給750円」というのは、「750円以下の仕事はすべて海外移転しろ!」 という話。
この関所の結果、750円以上の価値のある仕事のできない人は強制的に失業させられ、750円以下の仕事をしている企業は強制的に廃業か海外移転させられる。
例え話
最低賃金の逆バージョンで、「最低ラーメン料金制度」というのを考えてみればいい。「どんなラーメンでも人気店のチャーシュー麺の料金以上にしなければならない」、という制度だ。理由は、普通のラーメンの地位向上、基本的ラーメン権の尊重である。しかし、こういう制度をつくると・・・
2012-12-31 10:51:49