翻訳アジトに潜入したボブ2013/1

自分用
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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

□「ハァーッ!ハァーッ!」ボブは走り、駆けました。「更新が……更新が来ない!来ない!来ない!更新が来ない!ナンデ?更新が!来ないんだ!」実家に帰っていたボブは不審に思い、新年バーベキューの場から抜け出し、ヒッチハイクを繰り返して、一人で家に帰ってきてしまいました。□

2013-01-03 16:57:58
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□「絶対これはおかしいよ。更新が無さすぎる。事件の臭いしかしない」ボブはブツブツと独り言を呟きながら、家の隣の翻訳アジトの庭を覗き込みます。「更新が来ない……すなわち、なんかストップかけられている?まさか更新制限!課金な……?」ボブは歯を食いしばりました。「なんてこった!」□

2013-01-03 17:04:13
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□ボブは庭の生垣から身を乗り出しました。「よく見えない……」アジトの様子がわかりません!「ええい、ままよ!」ボブは生垣に手をかけ、乗り越えました。「ぼくは今……切実な行為をしているんだ!」ボブは自分に言い聞かせました。「ハァーッ!ハァーッ!」しめやかに庭を匍匐前進します。□

2013-01-03 17:08:26
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□「ハァーッ!……ハァーッ!」ついにボブはアジトの建物に到達しました。外から見れば、単なるログハウスです。ですが、ボブは知っています。地下だ!地下が問題なのです。地下にきょだいな戦略室とかサーバ、わらいなく氏の独房や、エンターブレイン社への通路があるんだ!「許せない!」□

2013-01-03 17:13:04
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□ボブは窓枠に手をかけ、口を半開きにして中を覗き込みます。その目はギラギラと熱を帯びて輝いています。「課金……癒着……わらいなく……悪の翻訳チーム存在……ア、アイエッ!?もぬけの!カラ!?」そうです!ログハウスの中は家具や調度も何も無いがらんどうだったのです!「ヒィーッ虚無!」□

2013-01-03 17:28:45
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□震えながらボブは意を決し、窓ガラスを引き開けました。「開いた」がらんとした室内に滑り込みます。「地下室の蓋があるはずなんだ。知ってるんだ……」ボブは室内を匍匐で進みます。そして床に四角い金属蓋を発見しました。「これだ……甘し!」鍵はかかっていない!蓋を引き開けます!「あっ!」□

2013-01-03 17:39:20
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□やはりだ!やはりあった!地下への階段です!「すごい秘密が!地下通路が!独房が!かがやく○○○○○○○ンが!」もはや危険になどかまっていられるか!ボブは懐から松明を取り出し、火をつけて進んでゆきます!闇のなかへ!「黴臭い空気……アアーッ!?」□

2013-01-03 17:43:27
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□なんだこれは!黴とかすかな没薬の入り混じった恐るべき空気がボブを出迎えました。人間の計算ではありえない幾何学的ななんかで建築された巨大な地下神殿がボブの眼前にひろがっているではないか!ボブは恐怖と興奮に叫び、松明を振り回しました。「やっぱりだ!こんな禁断の秘密が隠れていた!」□

2013-01-03 17:50:30
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□ボブは懐からバランスの悪い五ぼう星のような絵を書いたメダルを取り出し、闇にかざしました。「この通路の先に何があるんだ……いや……イヤ!イヤ!ぼくにはわかっている……」彼は小さな玄室にエントリーしました。そして、ぶきみな壺を発見しました。「これだ」壺の中は灰で満たされています。□

2013-01-03 17:56:53
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□「間違いない。この灰……」ボブは注意深く呪文を唱え出しました。「ホンヤクチームヨミガエリタマエーッ!」だが何も起こらない!「いや待て……アーッ!?」壺の中から奇怪な霧が沸き起こったのです!「ワー!」ボブは腰が抜けて床を匍匐して逃げます。霧はだんだん人間の形に!ああ!だめだ!□

2013-01-03 18:02:00
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□「アーッ!」……ボブは自分の叫び声で目が覚めました。彼はガランとしたログハウスの中に寝ていました。「エッ!?」彼は床の鉄蓋を引き開けました。「エッ?」蓋の下は、コンクリートで埋められていました。「……夢?」ボブはガランとした部屋を見渡しました。彼は独りでした。彼は泣きました。□

2013-01-03 18:10:57
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□それからどれ程の時間が経ったでしょう?ボブは懐から焼き菓子を取り出し、嗚咽しながら食べました。少し眠り、目覚め、やはり独りである事を認識しました。ボブの目には霜枯れの寂寥が宿っています。「なくなっちゃった。おじいさんも。ウォッチマンも。みーんな!」「……おや、そうなのかね?」□

2013-01-03 18:20:04
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□ボブは声がした方向を、弾かれたように振り返りました。戸口には、明け方の逆光の中、畏怖堂々たる人影が立っていました。「あなたは……エルフのせんし!」「いかにもそうだ。ボブ君、きみは、考えちがいをしている」エルフのせんしは諭すように言い聞かせます。□

2013-01-03 18:25:15
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

□「考えちがいなんて、してません」ボブは口ごたえしました。「翻訳チームはいなくなり、更新は来ない。貴方も気をつけて!これはもう……」「ダマラッシェー!」エルフのせんしが、ひかった!ボブは腰を抜かしました。エルフのせんしは手紙を取り出しました。「じゃあ、いらないかね、これは」□

2013-01-03 18:32:14
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

□手紙の差出人に書かれていた名前は、たしかにオーディンじみた髭のお爺さんでした。「あっ!それはぼく宛だ!ぼくのだぞ!」「ダマラッシェー!」ボブは腰を抜かしました。エルフのせんしは手紙を手渡しました。「落ち着いて読みなさい」□

2013-01-03 18:37:51
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

□……拝啓、ボブ君。きみの事だ、更新が無くて家に来たり、不審に思ったりしていないかね?残念ながら、更新が来ていないのは事実です。なぜなら翻訳作業はとても神秘的な力を必要とする。神秘的な力が必要なのだ。年始は慌ただしく力が高まりにくい。君が出演する与太話のようには簡単にいかない。□

2013-01-03 18:47:36
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

□具体的にいえば、次の本編更新はたぶん少なくとも1月7日からになる。これは実際それぐらいになる事を示している。おせちの残りを食べるとか、あと、昨年末でいろいろ終わった人はhttp://t.co/dy0ww3Eb のイラストレイシヨーン企画に参加するのもよい。本を読んだりとか。□

2013-01-03 18:55:10
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

□あと、なんかブーブスバンドやマディソンおばあちゃん、ザ・ヴァーティゴのような、本編以外のスナック菓子的なコンテンツの場が安定していなかったので、アカウント名をはっきりさせた。@diehardtales だ。前のアカウント名だとザ・ヴァーティゴ以外の話をやるときなんか変だった。□

2013-01-03 18:58:40
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

□以上です。なんか神秘的な力がさほど要らない企画があれば、そのアカウントでやったりして、お茶を濁す。では、またね、ボブ。新しいアジトは探さないように。敬具□ ……「アッハイ」□FIN□

2013-01-03 19:09:10