Forbes記事「放射線と発がん、日本が知るべき国連の結論」への反応
日経によるForbes誌の記事の紹介。LNTの解釈は間違っているけど、結論は合意。UNSCEARの報告どおり、福島事故の放射線による健康被害は今後ともまずあり得ない。日本政府はこれを正しく認識し、リソースを有効に振り分けるべき。 http://t.co/oAcoEdaW
2013-01-17 12:48:57LNT(線形閾値なし仮説)については、Linear(線形)の部分を正しく認識していればNo Threshold(閾値なし)かどうかなんて大きな問題じゃないことが分かるんだけど、そこばかり強調してLinearを無視するからおかしなことになる。
2013-01-17 19:42:28あるかないか分からないくらい小さな影響は「ない」と考えても実用上何の問題もないのだけれど、防護の考え方としては「少しだけれど」ある、と考えて防護するように決めましょう、というのがLNTの考え方。ALARA(合理的に達成できる限りなるべく低く)の原則とセットで実践される。
2013-01-17 19:43:06少ししかないことが分かっている影響を避けるために大きな代償を払うのは無意味(どころか逆効果)なので、「合理的に達成できる限り」という断りが付く。僅かなリスクを避けるために別のもっと大きなリスクを背負い込むのが合理的でないというのはわざわざ説明されないけど、当たり前。
2013-01-17 19:43:32繰り返すが、「低線量被曝の影響はあるのかないのか分からないから大きな影響があるのかも知れない」は明確に間違いで、影響は(多分ないけど、)あったとしても小さいことが「分かっている」。なぜかというと、影響の大きさは「線形」、つまり線量に比例するから。
2013-01-17 19:44:02だから、福島事故くらいの公衆の被曝線量では健康への影響はまず出ないという事実と、LNTの考え方は何ら対立するものではない。元々、統計に現れるような影響よりずっと小さな影響の話をしているのだ。
2013-01-17 19:44:40統計に現れないような小さな影響を気にするのも個人としては自由だが、リスクの上では意味はない。ある日に着る服の色でも交通事故に遭うリスクが僅かに変わるかも知れないけど、それを気にすることに大した意味がないのと同じだ。
2013-01-17 19:44:53@jishin_dema 僕のコメントと関係ないところですが、[さすがに年間0.1Svを平均で越えるような土地は世界にも無い」は変でしょう。有る・無し、でいうと「有る」んですよね?次の文で「ホットスポットはある」て言ってるわけですし、意味が通じません。
2013-01-18 09:49:46@jishin_dema @jun_makino @flurry @miakiza20100906 @Yuhki_Nakatake @glasscatfish 国連総会で承認されたとあるけれど、UNSCEARの総会に提出された報告のようなんですけど。
2013-01-18 09:33:22@jishin_dema 「否定に使えそうなデータが追加~」の箇所は恐らく誤解だと思います。「人の晩発性影響をメカニズム論的に説明し尽くすのは未だに困難だが、もしかしたら近い将来にその突破口が開かれるかもしれない」くらいの意味だと思います。 @Yuhki_Nakatake
2013-01-18 07:09:33@Yuhki_Nakatakeさんの「UNSCEAR報告」の解説
@miakiza20100906 御提示感謝します。フォーブス記事のまとめもみてみましたが、あのUNSCEARの報告には、結構新しいことも書いてあるのに、全スルーされててビビりましたw フォーブス記事の記載は不誠実ですが、指摘側がUNSCEAR読めてないというカオス。
2013-01-17 20:42:20@miakiza20100906 まず、彼らの言うLow-doseは100mSvである、ということが記載されてますよね。長年『低線量』の定義がUNSCEAR内でもまとまってなかったですが、少なくとも機関内でLow doseと書くのであれば、それは100mSvを指すものである、と。
2013-01-17 21:05:13@Yuhki_Nakatake @miakiza20100906 んで、発ガンの機構についても、一般的な「放射線がDNAに変異を入れることが、放射線のガンに対する寄与である」という解釈に固執することなく、システム生物学的なデータを基に、発ガンのプロセス全般に寄与しうる、と記載。
2013-01-17 21:08:17