ゴジラ映画の超兵器

スーパーXから話は始まります。VSシリーズが好きな人は読まないように。たぶん不快になる。
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囚人番号6 @F4EJ2Phantom

スーパーX。妙ちきりんな名称のこの兵器が登場したのは『ゴジラ(1984)』。航空兵器だけど運用しているのは陸上自衛隊で、その名も首都防衛用移動要塞T-1号。本編を見る限り、おそろしいことにブラック・プロジェクトで作られたものという可能性が高い。#スーパーXについて01

2013-01-20 01:35:38
囚人番号6 @F4EJ2Phantom

なぜならその存在を知っていたのは閣僚では首相と防衛庁長官だけ。他の閣僚は「なんですか、それ?」と発言している。おい、ちょっと待て。あれだけのもの だ、当然、大掛かりな計画と多額の予算を必要とするはずだ。#スーパーXについて02

2013-01-20 01:36:28
囚人番号6 @F4EJ2Phantom

となれば、ほぼ間違いなく防衛庁装備調達本部と大蔵省(当時)との予算折衝は白熱するに違いなく、 記録にだって残るはずだ。いや、それ以前に、予算委員会で社会党(当時)や共産党が見逃すわけがなく、マスコミの格好の餌食になると思われる。#スーパーXについて03

2013-01-20 01:38:25
囚人番号6 @F4EJ2Phantom

それにまずマスコミが放って置かない。つまり計画承認が前内閣だったとしも、与党政治家である彼らが「まったく知らない」というのはおかしいのだ。#スーパーXについて04

2013-01-20 01:39:30
囚人番号6 @F4EJ2Phantom

そこから「計画は正式な手続きを経ていない」「予算は他の名目から流用。T-1号名目の計上はされていない」、つまり国会の予算委員会を経ていないのではないか? という疑問が浮かび上がる。#スーパーXについて05

2013-01-20 01:41:03
擲弾兵@4回目接種済 @tekidanhei

@F4EJ2Phantom ゴジラが存在する世界では、対ゴジラ予算については左巻きも賛成する可能性が高いと思います。

2013-01-20 01:40:33
囚人番号6 @F4EJ2Phantom

@tekidanhei スーパーXは「首都防衛移動要塞」であり、また、ゴジラの存在はこの計画が承認されたであろう時点では確認されていないどころか、まさか二匹目が出てくるとは誰も思っていなかったので、ゴジラ対策として押し通すのは無理なんですよ。

2013-01-20 01:42:51
擲弾兵@4回目接種済 @tekidanhei

@F4EJ2Phantom そういや84年ゴジラ時点ではそうでした。 それ以降は常態化しているからついついそっちの方向で考えてしまいます。 よく考えたら第二期ゴジラシリーズって9年も続いたんですよねぇ・・・

2013-01-20 01:50:32
囚人番号6 @F4EJ2Phantom

これは重大な問題である。左巻きが現在以上に猛威を振るっていた80年代半ば、事が発覚すればタダでは済まない。しかもスーパーXは後の2などと異なり、対怪獣兵器として建造されたわけではなく、この事が事態をより複雑にすることは間違いないのだ。#スーパーXについて06

2013-01-20 01:45:13
囚人番号6 @F4EJ2Phantom

先にも記したように、スーパーXの制式名称は“首都防衛用移動要塞”である。首都防衛? いったいどんな敵を想定すれば、あんな剣呑な装備を数多く持った兵器が必要だというのだ?#スーパーXについて07

2013-01-20 01:47:23
囚人番号6 @F4EJ2Phantom

当時の設定では、機体底部の連装砲は本来、暴徒鎮圧用だと書かれていた。つまり、あのようなドデカイ臼砲が必要となる暴動が、首都東京で発生すると想定しておたわけだ。ちなみにこの頃は冷戦の最中であり、また、85年危機説が唱えられるほどの時代だった。#スーパーXについて08

2013-01-20 01:52:19
囚人番号6 @F4EJ2Phantom

ぶっちゃけ第三次世界大戦あるいは日ソ戦争の勃発と、それに伴う赤化勢力の蜂起を想定したんだろう。にしても、大枚かけてあんなの作るなら、俸給の増額はむろんのこと、隊員たちのオンボロ宿舎や福利厚生に予算を回せと言いたい。 #スーパーXについて09

2013-01-20 01:56:28
囚人番号6 @F4EJ2Phantom

小林圭樹演じる首相の内閣は、きっとゴジラ封印後、マスコミや野党から追及され、退陣を余儀なくされただろうと思う。なるほど、ラストシーンの涙は「ああ、おれの政治生命もここまでか…」という気持ちの現れだったではないだろうか?#スーパーXについて10

2013-01-20 02:01:49
囚人番号6 @F4EJ2Phantom

 第1作の超兵器といえば水中酸素破壊剤だが、首都圏を火の海にして外海に逃れようとするゴジラを追撃したF86セイバーも、実はその範疇に入る。なにせ当時航空自衛隊は発足したばかりでろくな機材がなく、セイバーの配備はまだ先の話だからである。 #ゴジラ映画の超兵器

2013-01-20 02:05:32
囚人番号6 @F4EJ2Phantom

しかしF86といえば、公開の数年前に朝鮮戦争に投入され、それまで共産軍に押され気味だった戦況を回天させたスーパーウェポンだ。宣伝スチー ルなどでゴジラと戦っているのがレシプロ戦闘機であることから察するに、ジェット戦闘機というだけでも「凄い兵器」だったのだろう。#ゴジラ映画の超兵器

2013-01-20 02:07:22
囚人番号6 @F4EJ2Phantom

第2作『ゴジラの逆襲』には、そうした「現実に存在する超兵器」が1作目以上に登場する。ポンポン砲はまったくの空想兵器だが、神子島に出動した揚陸艇や 護衛艦、とどめはT-33といったところだろうか。#ゴジラ映画の超兵器

2013-01-20 02:08:53
囚人番号6 @F4EJ2Phantom

ちなみにゴジラを雪崩で封印する殊勲賞をあげるTー33だが、実際は訓練機であり戦闘には従事しない。しかし当時の観客からしたら、ジェットというだけ驚嘆物だったのではないだろうか。#ゴジラ映画の超兵器

2013-01-20 02:11:09
囚人番号6 @F4EJ2Phantom

そのT-33だが、元陸軍航空隊の意地で反復攻撃を繰り返すその格好よさは、正直第1作のセイバーの上を行っていた。やはりゴジラ映画に出てくる人間たちには、過剰な超兵器よりも半歩進んだ兵器の方が適当だと思うのである。 #ゴジラ映画の超兵器

2013-01-20 02:12:09
囚人番号6 @F4EJ2Phantom

なぜゴジラ映画の超兵器は「半歩進んだ兵器」に留めて置いた方が良いかというと、ゴジラという怪獣の存在自体がすでに巨大なフィクションであるからだ。メーサータンクとかMOGERAとか、ゴジラと同じかそれ以上の“嘘”は作品世界を薄っぺらくするだけなのだ。#ゴジラ映画の超兵器

2013-01-20 02:15:34
囚人番号6 @F4EJ2Phantom

大きな嘘を信じさせるには、小さな現実で周囲を塗り固めなくてはならない。『ゴジラ(54)』がその題材に反して現実感を伴う映画なのは、ドキュメンタリー的作風を得意とした本多猪四郎監督の手腕と、上述の原則を守っているからだ。#ゴジラ映画の超兵器

2013-01-20 02:20:07
囚人番号6 @F4EJ2Phantom

“嘘”を信じ込ませるには、科学的整合性などの、考証面における正しさも欠かせないが、それは「設定として正しい」を目指す物ではないと思う。嘘をホントのように信じ込ませるための、補強材料として、考証的正しさが必要なのだ。#ゴジラ映画の超兵器

2013-01-20 02:25:14
囚人番号6 @F4EJ2Phantom

その点に於いてVSシリーズは評価できない。あの作品群が1stインプレッションである世代は納得いかないだろうが、あれは映画としても怪獣映画としても、二流三流である。#ゴジラ映画の超兵器

2013-01-20 02:28:58
囚人番号6 @F4EJ2Phantom

『ゴジラVSキングギドラ』製作の際、大森一樹監督は本編と特撮の両スタッフに脚本を読んだ感想を求めた。そのとき「タイムパラドックスがおかしい」という意見が多かったのだが、「それは演出のスピードで誤魔化すから」と答えたと、当時特撮のスタッフだったツレが言っていた。#ゴジラ映画の超兵器

2013-01-20 02:32:10
囚人番号6 @F4EJ2Phantom

結果からいえば、確かに鑑賞中はパラドックスのおかしさには目が行かない。なぜなら、もっとおかしいところが満載だからだ。ぶっちゃけ『ビオランテ』以下だと思う。#ゴジラ映画の超兵器

2013-01-20 02:36:32
囚人番号6 @F4EJ2Phantom

メーサー殺獣光線車がリアリティある兵器足り得ているのは、単体としてのデザインだけが理由なのではない。あれをトドメに用いるL作戦を、その準備からしっかりと描いたからだ。#ゴジラ映画の超兵器

2013-01-20 02:42:58