memo：　内藤正典氏による “八重の桜”をきっかけにした『会津』

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総合 このあといよいよ午後8:00～「八重の桜」<新> 山本八重（鈴木梨央）は会津藩砲術指南の娘。男勝りで父（松重豊）や母（風吹ジュン）も手を焼く。兄（西島秀俊）に憧れて砲術を習いたがるが、父から厳しく一蹴される… byGTV編成 http://t.co/BgZaJeu9

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『八重の桜』のP　「3・11なかったらこのドラマなかった」 http://t.co/xjx0NTZn

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『八重の桜』のキャンペーン費用3.4億円　復興予算から拠出 http://t.co/r9bwWtGp

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NHK大河ドラマ『八重の桜』。清盛不評の後に挽回できるか。NHKは「福島との連帯」的なことを言っていたが、福島県のなかで、会津、中通り、浜通り、そもそも同じ県民などという県のアイデンティティを共有していたのかは大いに疑問。

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会津は、明治以降、徹底して中央政府から疎外されてきたはず。東京と会津を結ぶ鉄道だって、東北線や常磐線に比べて完全に疎外されていた。いまも東武、野岩鉄道、会津鉄道と乗り継いでいく。大学も、藩校だった日新館の伝統は無視されて福島にできてしまったし。

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会津にIT専門の会津大学を公立で設立したのは1993年。地元の意気込みはたいへんなものだったが、その陰には、福島市に県の中心機能を奪われた会津の人たちのくやしさがにじんでいた。

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昔、大学院生のときに研究のために会津に何度も通った。当時、年配の方に鶴ヶ城を案内してもらったのだが、「最近、ようやく鹿児島の人ともわだかまりなく話せるようになりました」と言われて衝撃を受けたことを記憶している。

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明治以来の国民国家建設から疎外された都市。その会津出身の新島八重（結婚する前は山本八重）の一生という点で興味深い。もちろん、同志社にとっては創設者の妻だから大いに盛り上がっている。ただ、ドラマの舞台は主として会津ではないかな。

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冬の会津、中通り側から磐越線で行くと、会津盆地に入ったとたんに雪になる。しかし、米、酒づくりの歴史にしても実に豊かなものをもっていて、私は好きな街。研究のために通ったのは、江戸時代の農業技術の書、『会津農書』があったからで、近郊の村を訪問した。

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厳しい自然環境のなかで、土地の人々が蓄積した知恵の体系には、目を見張るものがあった。