- kinginkeika
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今回もしゅーにゃんさんが、色々と解説していただきました。いつも、ありがとうございますm(_ _)m
私は言語の見る夢だ 人は本なり 本は人なり
キリスト教/古代ギリシアでの愛の定義の違い
キリスト教での愛 ①ストルゲー(家族愛)②エロス(性愛)③フィーリア(隣人愛)④アガペー(真の愛)参考ウィキペディアより http://t.co/d1GBYtvK
2013-01-22 21:43:16古代ギリシアでの愛 ①ストルゲー(風、火、水、土を結合させる愛)②エロス(自己を充実させる愛)③フィーリア(友人の友人に対する愛)④アガペー(あるものを他よりも優遇する愛)参考ウィキペディアより http://t.co/d1GBYtvK
2013-01-22 21:47:08キリスト教と古代ギリシアでは"愛"の定義が全然違うのだなぁ~。 https://t.co/CnUzKv8b https://t.co/a3Xjeqwh
2013-01-22 21:51:36しゅーにゃんさんのご解説
@kinginkeika それぞれ概念の提唱者も違いますね。ストルゲーはエンペドクレスかデモクリトス、エロースはプラトン、フィーリアはアリストテレス、アガペーはギリシア語訳のもので、ギリシア人ではなく元ネタの人はユダヤ人(キリスト)。
2013-01-22 21:48:59ストルゲーという概念は学ばないが、これまでの経緯とか思想の内容であれば必須教養として知らされるなあ。
2013-01-22 21:53:20先ず、「一切の変化はない」としたパルメニデス。有は有、無は無とするならば、運動や変化はありえないという理性説。
2013-01-22 21:53:52一方で、全ては変転するとした、パンタレイことヘラクレイトス(※実際は物質の変転順序(てか各元素の生死が次の元素の生死になるメカニズム)を言ったのみなのだが、プラトンが「万物は流転する」と要約しディオゲネス・ラエルティオスあたりがそう記録しちゃった)
2013-01-22 21:55:00お蔭で極端な元素論が二つとも立っちゃったw。で、それらを両方とも取り入れて元素の結合・分離が変転をなす(元となる元素は変化しない)という原子論のモデルへと弁証法的に発展させた。
2013-01-22 21:56:15エンペドクレスって人。彼は元素同士の結合を「愛」と、分離を「憎しみ」と定義した。おそらくだけど、ストルゲーはこの意味での愛だろう。で、これを「原子論」にして発展させたのは、かの有名なデモクリトス。
2013-01-22 21:57:10デモクリトスの原子論は倫理的には、エピクロスあたりが引き継いでる。死んでも何も残らない、死を怖がることはないってスタートを切って、つまり死ぬまでに出来るだけ「楽に」(=無理をせず、求めず)生きることが大切だ、という倫理観を考えた。
2013-01-22 21:58:07出来るだけ痛みや努力を除いていき、「ラク」であること。これをギリシア語だと「アタラクシア」(安穏とか安泰とか平安とか訳される)って言う。アタラクシアの思想家エピクロスはこういう。「哲学は思考ではなく人生の医者であるべきだ」
2013-01-22 21:59:34何故って、なんかいろんな形而上学的思考をコネくりまわしても、(原子論も言ってるように)死んだら土に帰るだけだから。余計に意味のないこと考える哲学なんて哲学たりえてない、ってわけ。
2013-01-22 22:00:54嘉義先生の講義がすげえ面白かったなあ。エロースは「↑」方向の愛。フィーリアは「⇔」のベクトル。キリストの愛がどう画期的だったかって、「↓」ベクトルの愛だった、ってこと。ああなるほど!て思った。
2013-01-22 22:03:00まあキリストのアガペー、アレ「↓」ベクトルだったのが災いしてヨーロッパの人々を相当ダメ人間にしたけどねwwwあと、その堕落っぷりに関しては、…ブリューゲルが忠実に絵にしてくれているとのこと。
2013-01-22 22:03:57