結城メルマガVol.043へのオオカミさんの感想
わたくし大上丈彦は『数学ガール』の結城さんのメルマガ https://t.co/iaobLVEz https://t.co/CbRycHXD を毎週講読して(なるべく)感想を送っています。みなさんもぜひどうぞ!
2013-01-23 13:23:24久しぶりに、結城メルマガに感想をツイートします。昨日拝読して感想の大部分は書いたのですが、ねじ子と話し合ったりしたので今日になりました。@hyuki #YMM043
2013-01-23 13:55:59結城メルマガは「文章を書く人のために」ということだけど、いやーよく言い当てられてます。逆に、俺も物書きのはしくれかも、と思って少し安心したりして…。今回はとくに編集者さんの話は、いろいろ考えさせられました。 #YMM043
2013-01-23 13:56:35「フローライティング」:どうやって物書きに集中するか、という話。私の場合は、最初の本はモスバーガー、2作目はジョナサンで書きました。私は多少まわりがうるさい方が良くて、図書館はかえって集中できなくて苦手。これは十人十色の感想が聞こえてきそうですね。 #YMM043
2013-01-23 13:56:54このあたり一歩引いて「集中できる状態をどう作り出すか」という方法論の問題にもつながるでしょう。物書き、プログラミング、スポーツ、お絵かき、お勉強、ゲームなどなど、それぞれに個々人に最適な方法がありそう。何かを目指すとき、先にそういう環境や状態を探す努力は大事。 #YMM043
2013-01-23 13:57:14ライターとエディターの話:本を作るのは誰なのか。自分も作家側なときとプロデューサー側のときがあります。映画やアニメに比べて本は作家の裁量が大きいけれども、それでも「自分だけで作っているのではない」とよく感じます。 #YMM043
2013-01-23 13:57:34本を「自分だけで作っているのではない」のが、良いことなのか悪いことなのか。船頭多くしてどうしようもない作品ができたりもするけど、自分だけでは作れない良いものができたりもする。どちらかというと後者に期待するのが「本を作る楽しみ」。そしてこれは一つの賭け。 #YMM043
2013-01-23 13:57:52編集者さんと一緒に本を作るのは賭けであり、もちろん負ける可能性もあり、実際負けたこともあります。ただ基本的に、こういう賭けを楽しいと思えないと、作家稼業を続けるのは難しいのかな、というのが、ねじ子とも共通した意見。 #YMM043
2013-01-23 13:58:36例えばつい最近も『むずかしい微分積分』の改題問題で「作家の思い通りにならない」という問題が発生してます(^^)。実に遺憾な話だけれど、まあでもね、「思い通りにならない」のはもちろん残念だけれども、よりよいものになる可能性が与えられた、と前向きに考えたい。 #YMM043
2013-01-23 13:59:06脱線だけど、作家は作品に対して比較的裁量が大きいが、例えば映画なんかは(よほどの大監督でない限り)いろいろ大変だろう。まわりから山ほどの手が入ってぐちゃぐちゃになった映画が「私が監督した映画」ということで宣伝されたら、どれだけの寛容性が必要だろうかと想像する。 #YMM043
2013-01-23 13:59:29共同作業で本を作る経験をしてからというもの、例えば駄作の映画に寛容になりました。きっと販売側からの要望や、社長の個人的趣味や、事務所や業界の圧力や、グッズの売り上げや、その他諸々の事情でこういう作品になったのかなあ、と。 #YMM043
2013-01-23 13:59:44そういうことを考えると権力欲もでる。思い通りにしたいので、もっと売れたらいいなと思う。でもじゃあ、自分が大作家になって、誰も文句を言ってこなくなったら、それで良い作品が作れるのか。およそどの世界も「偉くなるほど、叱ってもらえなくなる」。これはこれでものすごく怖い。 #YMM043
2013-01-23 14:00:02恐ろしいことに、歳をとるだけで「誰も叱ってくれなくなる」。叱ってもらえる環境を作る努力をしなければならない。子供の頃に夢想した「誰にも叱られない世界」は真のユートピアではなかった。偉くなるのはいいことばかりではない。 #YMM043
2013-01-23 14:00:14私の担当編集者さんもこのツイートを読まれているかもしれないが、作品を作る過程の議論はともかくとして、最終的には共同作業で面白いものを作り上げたい。結局、面白い作品が作れればなんでもいいんだ。この点も、ねじ子と全く意見が一致した。 #YMM043
2013-01-23 14:00:52電子書籍以前より「自分で本を作ろうと思えば作れた」し、実際私は作ったこともある。編集者さんが絡んで失敗したと思った本も、正直言って、ある。ただやはり、今までいろいろやってきた経験を踏まえると、編集者さんが絡んだ方がいい作品になる。これからもそう信じる。 #YMM043
2013-01-23 14:01:10実際には作家自身も「編集者」になったり「読者」になったりしながら作品を作る。まだ担当編集者さんがいない「これからの人」も、自分で立場を変えながら、いい作品を作ってもらいたい。誰にでも、私にも、「これからの人」の頃はあった。 #YMM043
2013-01-23 14:01:25自分自身が「編集者」になったり「読者」になったりするための代表的な方法がメルマガにも書かれていたが「作品を寝かす」という方法。適度な期間をあけると、自分の文が「他人が書いた文」になるわけだしね。そして正直悶絶することもしばしば。(再版って、なにげに拷問) #YMM043
2013-01-23 14:01:41そんなわけで、電子書籍時代で編集者さん不要論とかが安易に出てくる昨今、あえて編集者さんの必要性について言及されている件、ねじ子も「ほんとそうだね」と言ってました。作家を「続けている人」なら、編集者さんの重要性をみんな知っているでしょう。 #YMM043
2013-01-23 14:02:31そんなわけで、メルマガ感想はこのへんにしますが、さしあたり私もゲラと編集者さんと闘うのです。しかし闘いの最後は編集者さんとの勝敗ではなくて、「いい作品」ができるかどうか。今回は私の近況ともシンクロして、いろいろ考えさせられました。次回メルマガも期待しております。 #YMM043
2013-01-23 14:02:50