ここまでわかった銀河3号 ~第2章 ペイロード 光明星3号~
北朝鮮が打ち上げた人工衛星「光明星3号2号機」一時期マスメディアに張りぼて扱いされたものの、宇宙クラスタ内ではあり得る形態とみられてきました。やはり初の衛星にしては凝り過ぎたのか衛星は機能していないようですが、近未来のリモートセンシング、そしておそらく将来の偵察衛星をも指向した機体の秘密に迫ります。
北朝鮮の人工衛星には謎が多い。というのも銀河3号までに北朝鮮が人工衛星を明示的に発射しようとしたのは1998年の光明星1号と2009年の光明星2号だが、光明星1号は単純なビーコン衛星で、光明星2号に至っては外観すら公開されていない。なので光明星3号の公開は注目されていた。
光明星3号はこれまでの光明星1号や2号のようなただ衛星になればよい楕円軌道に投入されるわけでなく、SSOに投入されるため、地球観測衛星(もしくは将来の偵察衛星)の実験機と推測される。
光明星3号1号機
公開されたのはエンジニアリングモデルかプロトタイプモデルで、フライトモデルはすでにフェアリング内に収まっているのではないだろうか。記事を読んだだけでは、どこまでが北朝鮮側の発表で、どこからが記者の推測や感想か分からない。
2012-04-08 23:28:12@Kosmograd_JP NHKの報道だと、人工衛星の実物だとして公開されたようですよ。: 北朝鮮“衛星”公開 組み立て完了 NHKニュース: http://t.co/YA37rjJB
2012-04-08 23:30:05野外で衛星を組み込むのは大丈夫だと私は思う。あの辺は空気も綺麗だろうし。――それは半分冗談だとしても、エクスプローラー1やヴァンガードだって野外でロケットに組み込んでいたし。――ヘビが侵入するようなクリーンルームもどこかにはあると聞くし。
2012-04-08 23:52:19それにしても時事通信以外の国内報道で、衛星を張りぼて扱いなのは何なんだろう。3軸制御はハードル高いとは思うけど、ああいう衛星が実現不可能かと言えばあり得る形態だと思うけどなあ…。
2012-04-10 06:33:51@Kosmograd_JP 今見ている途中ですが、0:40過ぎの衛星の英語での解説部分で“3 axis control”と言っていますね。
2012-04-10 00:17:03率直に言って、韓国のKITSAT-3やSTSAT-1の技術が丸々流れたとは信じがたい。地球観測目的であのサイズに収めようとするなら大体あの姿に近くはなるので、せいぜい外観の参考程度(何枚かの資料が渡った可能性も0ではないだろうが)、各機器は独自開発か、別の国の手による物だと思う。
2012-04-10 17:41:27光明星3号の上部に付いている部品は、上を向いたMLIに覆われた(金色の)筒がスタートラッカー、横置きの筒が地平線センサーだと思うのだけれど、どうだろう。銀色の筒は分からない。拡大すると何か銘板のような物が貼り付けてあるように見える。
2012-04-10 18:23:26と言うか、差し棒を持った技術者が傍らに映っているわけだから、絶対コレが何でアレが何かという説明があったはずなのだが、どこもやれハリボテっぽいだの、やれ実用衛星にしては小さすぎるだのと言った、見た目の感想ばかりなのはどういうわけか。
2012-04-10 18:43:34銀色の円筒は、走査可能な高分解能のカメラ(の一部)ではないか?東大PRISMで言えばNACのような。で、横向きの金色の円筒がWAC。
2012-04-10 22:17:14銀色の円筒の先の太い部分には反射鏡とレンズがあり、細い部分を通って本体内部の受光素子に光を導く。銀色の円筒は、視野を変えるために回転可能。だから回転を阻害しないようにMLIも貼らない。電子機器が入っていなければさほど温度制約もきつくないはず。
2012-04-10 22:20:23この仮説の弱点は、高分解能(といっても程度はあるだろうが)のカメラにしては口径が小さくしか取れなさそうなところ。
2012-04-10 22:22:22さて、光明星3号1号機で公開したのに打ち上げに失敗してしまったのに懲りたのか、2号機では衛星の公開は打ち上げ成功後になりました。
光明星3号は「3軸制御」と北朝鮮が発表しているため、3軸制御で箱型バスのうち1面に固定太陽電池、その両側2面にパドルを折りたたんでおり軌道上で展開される、という考えが主力です。
しかし北朝鮮初の人工衛星ということで、いきなり3軸制御ではなく重力傾斜安定方式なのではないか、という意見もありました。この場合センサは地球に向きますが、太陽指向できないため太陽電池は最低でも4面は必要です。それに関しては・・・
光明星3号はパドル展開しないんじゃ?という疑問は4月以来あったんだけど、支持材料になりそう?※元動画> http://t.co/d9iIlKLU #Kwangmyongsong-3 #DPRK http://t.co/2uha8JDY
2012-12-24 09:50:58@Kedrskie この展開状態で、横からパネルを刺せるようになっているのかもしれませんし、これだけでは何とも…。3軸安定でなければ3面のみというのはちょっと難しいかなあと思います。(太陽同期なので地球指向したときの太陽方向が固定されますが、重力傾斜だと4面は居るような…。)
2012-12-24 11:24:17@LH2NHI @Kedrskie 突然横から失礼いたします。同じ動画からですが、4月公開時と比較すると部品が追加されていて、太陽センサらしきものが見えるのですがいかがでしょう? (比較→ http://t.co/aqWMYmXE ) http://t.co/ZCNjjSDk
2012-12-24 12:43:58@ansur_nied @lh2nhi 上のパーツは太陽センサっぽいなと思います。この位置だとやっぱり太陽指向かしらん…仮にそうなら、側面パネルの端のパーツは固定用ラッチかも?(SDSは蝶番の中に仕込んであるんですが、KMS-3の蝶番には外側からそれらしいのが見えないので…)
2012-12-24 13:08:15@Kedrskie @LH2NHI 側面のパーツについては、4月の時にも固定用ラッチじゃないかなんて話は見たような気がします。(多分中に仕込むよりもは簡単そう)
2012-12-24 13:31:03