シャムロックの軍用機講座#3 「F-15/F-16」

エメリア共和国空軍第8航空団のマーカス・ランパート中尉による航空機のお話であります。 今回はF-15とF-16を取り上げています。 西側ジェット戦闘機の代名詞と言っても良い二機種ですね。 人気も非常に高い機体であります。
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マーカス・ランパート @Marcus_AC6

さて、カティア君も希望していたことだし、今日も軍用機講座といこうか。

2013-01-23 22:33:53
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

と言っても、今日話すのはあまり深い内容ではない。戦闘機を知らない人のために、大まかな概要を噛み砕いて説明しようと思う。今回は現代の戦闘機だ。

2013-01-23 22:35:11
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

現代の戦闘機と言っても色々あるから、代表的なものを上げていこう。まずはF-15から。ちょうど僕のアイコンにも写っているね。

2013-01-23 22:37:06
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

F-15はアメリカ空軍の戦闘機。開発はマクダネル・ダグラス社だが、現在は吸収合併によりボーイング社がメーカーになっている。初飛行は1972年。愛称は「イーグル」だ。

2013-01-23 22:39:52
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

F-15の特徴は、なんと言ってもそのパワフルなエンジンと空気力学的に優れた機体設計にある。これによって戦闘機としては大型であるにも関わらず、それまでの戦闘機では対抗が非常に難しいくらい機動性が高いんだ。

2013-01-23 22:43:22
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

F-15が凄いのは機動性だけじゃない。強力なエンジンを搭載したことで発電力も向上し、電子機器も高性能なものが搭載出来た。機体自体が大きいこともあって燃料タンクも拡大出来て、航続距離も非常に長い。

2013-01-23 22:46:29
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

まさにどれを取っても一流の戦闘機。ただ、あまりに高性能なので機体自体の値段も非常に高くなってしまった。アメリカ空軍以外だと、F-15を運用するのはアメリカと親密な国か、経済的に裕福な国に限られてしまった。

2013-01-23 22:48:41
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

もっとも、さすがにF-15も開発から40年近い年月が経過してしまっている。ユーロファイター・タイフーンやラファールなど新鋭戦闘機の前には少し陰りが見えてきた面もある。具体的には、より高度になりつつある機動性とかだね。

2013-01-23 22:51:05
みけねこ再び! @bizlandjp

@Marcus_AC6 理論上東京沖縄間30分あまりで行けるらしいけど目一杯増槽つけても燃料足りないってホント?

2013-01-23 22:51:53
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

それでも、F-15は近代化改修を施すことで1990年代以降に現れた新鋭機を相手にしてもまだやれる。最近ではより高性能なF-22の出現でハードルが下がったのか、輸出も好調だ。

2013-01-23 22:53:51
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

ちなみに余談になるが、アメリカ以外でもっとも多くのF-15を運用する国はどこか。実は日本なんだ。航空自衛隊は自国仕様に細部を改めたF-15J、複座型のF-15DJを合わせて約200機保有している。ウスティオ空軍あたりが聞いたら羨ましがるかな。

2013-01-23 22:56:45
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

さて、次はF-16について解説しよう。ちょうど、エストバキアがエメリアに侵攻を開始した時に僕の愛機だった。タリズマンもそうだ…おっと、これは関係なかったな。

2013-01-23 22:58:46
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

F-16はF-15と同じくアメリカ空軍の戦闘機。開発はジェネラル・ダイナミックス社。この会社も吸収合併されて、現在はロッキード・マーチン社がメーカーになっている。初飛行は1974年。

2013-01-23 23:00:46
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

F-16が開発されたのは、要するに高性能だか高価なF-15の数の不足を補うためだ。つまり、多少性能は劣ってもまず安価であることが求められたんだ。アメリカ空軍は高性能なF-15と安価なF-16で軍を構成する「ハイローミックス」という制度を計画していたんだ。

2013-01-23 23:06:38
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

F-16はまず、安価にするためにエンジンを一基、つまり単発にした。F-15は二基だったから、単純計算で費用は半額になる。もちろんその分パワーは劣るが、開発スタッフは機体を空気力学的に優れるだけでなく、軽量化することで対応した。

2013-01-23 23:09:17
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

そして開発されたF-16は、安価であるという目的を達成した。さらに機体を軽量化したことでエンジンとの推力比、つまりパワーと重量のバランスでパワーが大きく上回ったことで、安価であるにも関わらずF-15にも負けない高い機動性を発揮したんだ。

2013-01-23 23:12:32
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

もちろん機体を軽量化した分、F-16の電子機器はそこそこ程度のものしか搭載出来なかったから、そこはF-15に一歩譲ることになった。とは言え何しろ安価で高い機動性、電子機器もF-15ほどではないがそれなりというスタイルは非常に高い評価を受けた。

2013-01-23 23:16:57
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

外国からも注文が相次ぎ、なんと生産数は4500機にも達する。現代の戦闘機は第二次世界大戦の時に比べて高価だから、1000機を超えるだけでも充分に凄い。そういう事実を踏まえれば、F-16がいかに手頃で良い戦闘機だったかが分かると思う。

2013-01-23 23:19:14
烏丸蒼一@二輪入道💉💉💉💉⚡ @KarasumaS1

@Marcus_AC6 F-16はNATO空軍の象徴だと今でも思ってますよ

2013-01-23 23:20:39
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

ところでF-15は日本も導入したけど、F-16はどうなったか。導入候補には上がっていたが、アメリカと違って少数機で戦わざるを得ない自衛隊は高価でもより高性能なF-15を選んだ。

2013-01-23 23:22:19
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

ただ知っての通り、F-16は日本の国産戦闘機であるF-2の開発母体になった。開発に至るまで様々な政治的駆け引きや対立はあったようだけど、それはまた別の機会にしよう。

2013-01-23 23:24:05
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

まぁ、F-2は見た目がF-16に似てるだけで、まったく別物の高性能機になってしまったんだけどね。単発機で対艦ミサイル四発搭載なんて、海軍も相手を避ける訳だ。

2013-01-23 23:26:42
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

F-2に関してはまた日を改めて話そう。僕の軍用機講座は、今日はこんなとこで終わりだな。聞いてくれた人はありがとう。

2013-01-23 23:28:00
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

@karasumasouichi そうだね、西側だと導入してない国の方が少ないくらいじゃないかな。

2013-01-23 23:29:25