うつ病の本質は「憎しみ」です。

嫌いと寂しさの選択で人は嫌いを取る傾向にある。だから憎しみが増長し、どうしようもない関係になって心が病む。自殺する人は助けを求めているが、実際には求めないことが多い。なぜなら、助けを求めるべき人が嫌いだから。 【追記(2/2)】コメント欄に寄せられた皆さまのご意見にも、ぜひ目をお通しください。
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加藤諦三氏(早稲田大学名誉教授)

1938年、東京生まれ。東京大学教養学部卒。同大学院修士課程修了。早稲田大学理工学部教授を経て名誉教授。ハーバード大学ライシャワー研究所客員研究員。日本精神衛生学会顧問。ラジオの人生相談パーソナリティー。著書は500冊以上。最近の著書は「うつ病は重症でも2週間で治る、もし…」(三笠書房)など多数。

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年功序列、終身雇用のような会社組織で生きる仲間意識は人とのつながりを強める。宗教心のない日本人の心の拠りどころだった。そのような会社のあり方が崩れたことで、日本人が心の基盤に置いてきた共同体感情が崩れてしまった。 http://t.co/fSG1rLfl うつ病の要因(加藤諦三)

2013-01-31 16:34:50
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経済成長優先できた日本は、うつ病を蔓延させた。経済成長を続けることは正しい。心の健康を優先することも正しい。正しいことと正しいことの矛盾の中で方向性を見出すことが必要だが、日本社会は矛盾に対する許容力がない。 http://t.co/tt5Fnd3K うつ病の要因(加藤諦三)

2013-01-31 16:37:05
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うつ病は複雑な要因があり対処法は、もつれた糸をほぐすようなもの。うつ病の本質を知り理解すること、心の拠りどころを持つこと、矛盾を許容することが必要。 http://t.co/Z9uNrIj5 「うつ病の要因は拠りどころの喪失」 加藤諦三氏(早稲田大学名誉教授)

2013-01-31 16:38:58
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うつ病の増加は、日本の高度経済成長の代償。日本は経済成長の対価をうつ病で支払っていることになるが、その実感を誰も抱いていない。 http://t.co/rKSY59Ww 「うつ病の要因は拠りどころの喪失」 加藤諦三氏(早稲田大学名誉教授)

2013-01-31 16:44:09
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1980年代、すでに現場ではうつ病が深刻な問題に。だが、社会も経営トップたちも関心を示さず、90年代にようやく社会問題となり新聞、テレビにも取り上げられたが、間違った認識しか伝わっていない。 http://t.co/v21A5krk 「うつ病の要因は拠りどころの喪失」 加藤諦三氏

2013-01-31 16:46:23
気分障害患者数の推移

うつ病を含む精神疾患の患者数は増加している。数字は医師の診療を受けた患者数 であり、潜在的患者数は5倍から6倍になるといわれている

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日本はうつ病のとらえ方が甘すぎる。それは日本社会が理解できない仕組みを作っているから。日本には、「心の苦しみと現実の苦しみは違う」という考え方が欠如している。 http://t.co/kEdcebGw 「うつ病の要因は拠りどころの喪失」 加藤諦三氏(早稲田大学名誉教授)

2013-01-31 16:49:13
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97年に自殺者3万人を超えた当時、マスコミは「経済不況自殺」という言葉を造りだした。これらの報道は学術的根拠のない勝手な推論。不況時に自殺が減ることは多くの学者の論文でも説明されている。 http://t.co/cASgcQbT 「うつ病の要因は拠りどころの喪失」 加藤諦三氏

2013-01-31 16:52:38
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心の苦しみで最も苦しいのは自殺、現実の問題で最も苦しいのは戦争。心と現実が同じ要因であれば、戦争が始まると自殺者が増えることになるが、アメリカは自殺者が増え深刻だった状態から第二次世界大戦で劇的に減少。他の戦争でも統計的に証明できている。 http://t.co/CKfUKjzi

2013-01-31 16:55:24
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病気と病苦は違うもの。病気は現実の問題であり、病苦は心の苦しみ。病気になったから、うつ状態に陥るというのは間違い。癌になり、「何で俺だけこんな辛い思いをしなければならないのだ」と、他を恨む人は、憎しみを要因にうつ症状に陥るケースがある。 http://t.co/qDg3mvsH

2013-01-31 16:58:20
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うつ病の本質は「憎しみ」。嫌いと寂しさの選択で人は嫌いを取る傾向にある。だから憎しみが増長し、どうしようもない関係になって心が病む。自殺する人は助けを求めているが、実際には求めないことが多い。なぜなら、助けを求めるべき人が嫌いだから。 http://t.co/2KmysEHp

2013-01-31 17:03:47

元記事

リンク WEDGE Infinity(ウェッジ) うつ病 「心」と「現実」の混同は誤り 拠りどころ喪失が大きな要因に 今や患者数は100万人ともいわれ、減少する兆しが見えないうつ病。心理学者の加藤諦三・早稲田大学名誉教授は、日本人の認識は甘いという。

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