V林田氏による『消滅した国々ー第二次世界大戦以降崩壊した183カ国』の感想 またはフェニックス財団の恐るべき歴史
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tigerbutter
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V林田
@vhysd
吉田一郎『消滅した国々―第二次世界大戦以降崩壊した183ヵ国』読んだ。http://t.co/TBVrjBsc を本にしたやつだが、面白かったぜ。711頁あるのでえらく読むのに時間かかったが。
2013-02-04 21:18:56
V林田
@vhysd
子供の頃母国オランダがナチスに占領されたトラウマから、個人の自由が国家に束縛されない国を夢見るようになったが、国家が破綻してリアル北斗の拳状態になったソマリアを見て「理想的な自由主義的無政府状態だ」と移住。ソマリアにユートピアを見た男なんて他にいるのか
2013-02-04 21:24:49
V林田
@vhysd
あとすげえのが「あらゆる国家権力からの干渉を排した自由な企業活動のユートピア作り」を目的に、各地の独立運動の裏で暗躍しまくった（ただし全部失敗）という「フェニックス財団」（http://t.co/cIeijc4y）
2013-02-04 21:31:34
V林田
@vhysd
フェニックス財団その活動の歴史 1）72年、原野商法で荒稼ぎした金をもとにトンガの南東400kmにある岩礁を埋め立て工事して「ミネルバ共和国」独立を宣言。トンガ軍がやってきたため半年で終了
2013-02-04 21:35:10
V林田
@vhysd
2）73年、「無人の島で独立しても近くの国が邪魔するだけや！」というわけで、バハマから独立したがってたアバコ島の独立運動に関与。武装蜂起計画の途中で傭兵が逃げて失敗
2013-02-04 21:37:52
V林田
@vhysd
3）75年、「もっと成功の見込みが高そうな所でやるんや！」というわけで、カーネーション革命が起きて植民地が独立できるようになったポルトガルの大西洋上植民地、アゾレス諸島に接触。暴動などを発生させるが、自治権を得たことで現地民は満足し独立運動は収束。財団は金の出し損に
2013-02-04 21:42:34
V林田
@vhysd
4）同年、「やっぱ白人は目先の利益で満足するからアカンわ」というわけか、バヌアツで現地の酋長をまとめて「大統領モーゼ酋長」と名乗ってボスになり独立運動をしてるジミー・スチーブンスという男に接近。貨幣経済もまだ浸透してないような島にタックスヘイブンを憲法に謳う傀儡国家を作ろうと画策
2013-02-04 21:49:05
V林田
@vhysd
なおジミー・スチーブンスの独立運動は、あんまフェニックス財団という白人に接近しすぎたせいか、だんだん現地の酋長の反感を買ってあっさり頓挫しました
2013-02-04 21:52:05
V林田
@vhysd
南洋の独立運動とにかく楽しい。フィジーのロツマ島出身でニュージランドに住んでるヘンリー・ギブソンという人は、日本で空手の修行をした経験を生かしてNZや豪州で道場を開いてたが、故郷のロツマ島の式典に招かれカラテを披露したところ大尊敬を集め、最終的に勝手に王位に就くことを宣言
2013-02-04 21:59:01
V林田
@vhysd
一番すげえと思ったのはバヌアツの「タフェア国」独立運動。例によってフェニックス財団が資金援助し独立を宣言するが、島民がカーゴカルトの信奉者だったため、竹槍を手にしたエディンバラ公の御真影で懐柔され、独立運動が収束したそうです
2013-02-04 22:11:35
V林田
@vhysd
なんでエディンバラ公で竹槍かというのは、以前に島民が、カーゴカルト的には神であるエディンバラ公に竹槍を献上し、そのお返しとして竹槍を持った写真を下賜してくれるようお願いしてたからだそうです。あらゆる意味ですごい話だ
2013-02-04 22:13:21