震災と原発事故後2年を目前に、今改めて考えるリスクコミュニケーション

56

第1部

朝日出版社 第二編集部 @asahipress_2hen

菊池誠、八代嘉美、東浩紀三氏による「私たちはどのような科学と生きるのか」(『震災ニッポンはどこへいく』所収)http://t.co/p8uaENfX はたいへん示唆に富む。中川恵一先生の「パターナリズム」(=インフォームド・コンセントの限界)批判が通り一遍でない。

2013-02-06 11:00:24
buvery @buvery

主語述語関係がよくわかりません。私はインフォームドコンセントで押し切れるものではなく、時期によりパターナル・ナッジが必要だと思います。RT @asahipress_2hen: 中川恵一先生の「パターナリズム」(=インフォームド・コンセントの限界)批判が通り一遍でない。

2013-02-06 11:07:16
朝日出版社 第二編集部 @asahipress_2hen

@buvery パターナリズム=中川恵一先生の手法、という前提で、菊池先生、八代先生が中川先生の手法を(なるほど、という配慮をもって)批判されているのですが、東さんは、問題提起として聴くべきものがありはしないか、と応答されていました。山下先生のことも当然念頭に浮かんできました。→

2013-02-06 11:20:38
朝日出版社 第二編集部 @asahipress_2hen

@buvery 承前)この鼎談の枕には「中央公論」2012年3月号の川端裕人、松永和紀、中川恵一、お三方の座談会が振られています。この座談会、じつに興味深いもので、松永さんはそれまでのリスコミの金科玉条を維持しがたい思いに囚われた、という葛藤を吐露されていました。

2013-02-06 11:22:12
あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 @kikumaco

@asahipress_2hen 僕らはどうしても普通のことしか言えないから、東さんの問題提起にはうまく答えられていないと思います。途中にも書いたけど、自分が何も言っていないんじゃないかという感覚は常についてまわる

2013-02-06 11:28:58
朝日出版社 第二編集部 @asahipress_2hen

@kikumaco 恐れ入ります。あの鼎談から一年以上が経って、それでも根本的な悩ましさはついて回る、と感じながら拝読しました。

2013-02-06 11:40:39
buvery @buvery

事故の直後には、仕方がないと思いますが、十分『常識』ができた後では、当然個々の判断に任せるべいものだと思います。事故から二年経った今と違ってベクレルやシーベルトと言われて何も分らない時には無理だと思う。RT @asahipress_2hen: パターナリズム=中川恵一先生の手法

2013-02-06 14:02:18
buvery @buvery

圧倒的に知識の非対称性がある時、しかも事故の直後で大混乱している時には、中川先生や山下先生のように、これはこれ、とはっきり言うのがベストだと思います。もちろんそれを嫌う人はいる。しかし、事故で大出血している時に治療法を議論していられない。@asahipress_2hen

2013-02-06 14:05:47
buvery @buvery

現在では善かれ悪しかれ長期戦になるわけで、放射能の物理的な影響は一番大事でなくなってくるから、地元の人たちが計測し判断するのに慣れるようにして、徐々に地元の人や行政に主導権を渡していくべきでしょう。@asahipress_2hen

2013-02-06 14:09:33
buvery @buvery

パターナリズムが良いか悪いか、というのはちょっと議論として違うのじゃないか、常に正しい回答はないのではないか、と思います。そこの人たちの状況と知識によって、『良いもの』は変わるし、最善がこれとはなかなか言えないと思います。@asahipress_2hen

2013-02-06 14:14:04
buvery @buvery

病院でも、一応、EBMでinformed consent と必ずいうわけですよね。だけど医者と患者という圧倒的な知識の差がある時、『患者が勝手に決める』というのは、『医者が責任逃れをする』だけのことになる場合もあるわけですよ。@asahipress_2hen

2013-02-06 14:17:32
buvery @buvery

もちろん、死ぬのは患者なので、医者が替わりに死ぬ訳ではないから、最終的決断は患者がするというのが大原則。問題は、どういう前提知識があれば、それが公平(?)、公正(?)なのか、ということ。@asahipress_2hen

2013-02-06 14:20:29
buvery @buvery

(私も別に完全な回答はないのですが)現実的には『これが一番最善だと考えるので、強く勧めるけれども、決めるのはあなた』というしかないのだと思います。これをパターナリスティック・ナッジと言います。自由に決めよではなく、方向性をつけた上での『決めよ』。@asahipress_2hen

2013-02-06 14:23:29
朝日出版社 第二編集部 @asahipress_2hen

@buvery 全く同感、賛成です。それしか方法はありません。また、被ばくや医療の話から離れても、専門性がこれほど昂進した社会では、しかるべき信頼をしかるべき幾人かの言説で(各人が)担保するしかありません。今回の事故後に早野先生の存在がなかりせば、と想像するだに恐ろしいことです。

2013-02-06 14:44:03
buvery @buvery

全くおっしゃる通りです。チェルノブイリ事故では、残念ながら早野先生がいらしゃらなかったのと、インターネットがなかった。RT @asahipress_2hen: 今回の事故後に早野先生の存在がなかりせば、と想像するだに恐ろしいことです。

2013-02-06 15:09:06

第2部

(発端のツイートを1件だけ再録しています)

朝日出版社 第二編集部 @asahipress_2hen

@buvery 承前)この鼎談の枕には「中央公論」2012年3月号の川端裕人、松永和紀、中川恵一、お三方の座談会が振られています。この座談会、じつに興味深いもので、松永さんはそれまでのリスコミの金科玉条を維持しがたい思いに囚われた、という葛藤を吐露されていました。

2013-02-06 11:22:12
buvery @buvery

ごめんなさい、ここの意味が分かりません。松永さんは震災とは関係なく、割と一貫されているように思いますが。RT @asahipress_2hen:松永さんはそれまでのリスコミの金科玉条を維持しがたい思い

2013-02-06 14:00:34
朝日出版社 第二編集部 @asahipress_2hen

@buvery 引用します。松永和紀氏──「人生の危機、社会の危機、とにかく早く決断しなければいけないというクライシスの時、川端さんは先ほど「正しいお父さんを求めていた」と批判的な意味合いで言われたけれど、お父さんを求めるのも人のある一面の当然の気持ちだ、と今回感じました。(続

2013-02-06 14:47:51
朝日出版社 第二編集部 @asahipress_2hen

@buvery 引用続き)松永和紀氏──「同時に、今まで自分がコミュニケーションについて言ってきた「情報の透明化」とか「中立性」と「市民参画」というような浮ついた言葉を振り回しても、クライシスには通用しない、と思ったわけです。信じてきたものが私の中で崩れ去る思いでした。(続

2013-02-06 14:48:20
buvery @buvery

この話は、結局、無色透明なインフォームド・コンセントのきれいごと、価値中立で自分を安全圏におくことができなくなったという話ですね。よく分ります。私の感じていることと似ています。RT @asahipress_2hen: 松永和紀氏

2013-02-06 15:10:59
朝日出版社 第二編集部 @asahipress_2hen

@buvery 引用最後)松永和紀氏──「でも一方で、情報を判断する強さを市民も持たなければ、とも感じる。今も、整理はうまくできていません」(中川恵一、川端裕人、松永和紀、座談会「「原発本」はどう読まれたか」『中央公論』2012年4月号)こういう文脈でのご発言です。

2013-02-06 14:48:44
朝日出版社 第二編集部 @asahipress_2hen

@buvery 補遺)松永和紀氏──「認めざるを得ないのは、新基準値案が公表された途端、市民、消費者の食に対する不安は一気に沈静化した、という事実だ。厚労省への苦情電話は激減したという。マスメディアの報道も減った。私は昨秋から今春まで…」http://t.co/eTgBwzhW

2013-02-06 14:49:36