良い研究者≠良い論文掲載者?

《個人的感想》  革新的な論文が長い目を見ずにおかれた後、後世の人によって発見されて感動をもたらすパターンは科学史上残念ながらよくあるが、そこにまつわる話が伝記等、物語の形をとって人を引きつけるのは確かであり、私も大好きだ。  しかし、現代においてそんな悠長なことが言ってられるかというのが乱暴だが本音である。「なんで一位じゃだめなのか?」の問いに秘められた意味を鑑みるに、これからの時代は何らかの貢献性がいっそう求められる時代なのだろう。それは何も出資元である組織に留まらず、より広範な人類社会への貢献、所属する学問大系への貢献という形で見られるのだと思う。 続きを読む
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Satoshi Matsuoka @ProfMatsuoka

プロの研究者として、一流の研究をしたら出口として一流の論文を出版しない努力しないのはあり得ない。@peinture: 研究のモチベーションについて.一流雑誌に載るくらい良い研究をする≠一流雑誌に載せる.@ProfMatsuoka 先生のツイートを見ているとこれらを混同されている

2010-08-27 21:49:14
Satoshi Matsuoka @ProfMatsuoka

逆に一流でない研究が一流の論文誌に安易に載る事はまともな分野ではありない。唯一あるのは「一流の研究のはず」と本人が思うけど中々一流の所に載らない。原因は3つ (1) 研究は一流だけど論文として書き方が悪くアイデアが査読者にちゃんと伝わらない。

2010-08-27 21:54:47
Satoshi Matsuoka @ProfMatsuoka

(2) 査読者がたまたまタコでアイデアが伝わらない、(3) 客観的には実は(未だ)そのレベルに至ってない、です。で、(3)は頑張るしかない。(1)(2)は同義な場合が多く、落ちたら査読者コメントを参考に何故伝わってないか、あるいはタコでも通るように改定を繰り替えし。

2010-08-27 22:12:40
Satoshi Matsuoka @ProfMatsuoka

で、その過程で論文はどんどん良くなる。仮にその過程で論文が通る確率の下限をpとすれば、n回目のトライで通る確率の下限は 1-(1-p)^n、良い研究論文でp>1/2なら十分小さいnでも出版される。実際は毎回pが高まるように手段をこうじるからnは更に小さく。

2010-08-27 22:22:29
Satoshi Matsuoka @ProfMatsuoka

なので、一流の研究をする事と、それが一流雑誌や会議でいつか出版される事は基本的には同値。というか、研究職は良い職業だし、人類の進歩にとって大変重要だけど、そのような職業は幾らでも他にある。特に研究職が高貴な訳ではない。プロ野球と何ら変わらない。その中で評価システムがある。

2010-08-27 22:34:37
Satoshi Matsuoka @ProfMatsuoka

確かに。まあ税金使ってる組織としては宣伝効果、技術移転や社会貢献は勿論重要。RT @fumita0818: 経営者が団体で見学にくるならガチで寄附をお願いするぐらいの勢いが必要。と私は思うけどね。見学対応も人・物・時間すなわちコストかかってるんだし対効果をちゃんと考えて欲しい。

2010-08-27 21:39:03
Hiroaki SUGIYAMA @peinture

研究のモチベーションについて.一流雑誌に載るくらい良い研究をする≠一流雑誌に載せる.@ProfMatsuoka 先生のツイートを見ているとこれらを混同されているように感じる.

2010-08-26 16:20:49
Hiroaki SUGIYAMA @peinture

また,査読の当たり外れを突き通すだけのクオリティを出すべしとの話があったが,半分同意するが一方でそれは評価指標の固まったスコアレース限定の話にも思える.評価が未確定の新しい分野を切り開くときには,査読者によって評価が真っ二つなどざら.

2010-08-26 16:27:04
Hiroaki SUGIYAMA @peinture

もち.根っこはちょい別かもしれんが. RT @matrie: いずれも研究者に閉じた話。特に工学系の方には社会還元を考えていただきたい。 RT @peinture: 研究のモチベーションについて.一流雑誌に載るくらい良い研究をする≠一流雑誌に載せる.

2010-08-26 17:06:30
Hiroaki SUGIYAMA @peinture

あ,自分自身の根っこは,この世で誰も見たことのないものを見たい,ってのがあるかも.んで他の人をびっくりさせたい.後者は大学選びでも思った. RT @matrie: いずれも研究者に閉じた話。特に工学系の方には社会還元を。 RT @peinture: 研究のモチベーション

2010-08-26 22:13:41
Satoshi Matsuoka @ProfMatsuoka

研究者は一流の研究をする事が使命。そんなことは自明中の自明で議論するまでもない。プロ野球選手として、自分の技を磨こうとするのが当たり前なのと同値。でもプロだから基本的に結果がでなくてはダメ; プロとしての技の優劣と結果は基本的に等価な世界。「俺は打率低いけど凄いバッター」はない。

2010-08-27 22:48:49
Satoshi Matsuoka @ProfMatsuoka

もし本気でそう思ってたらプロではない。なので一流のプロ野球選手はイチローのようにプロならではの華麗な技を見せながら記録を狙う。で、プロの研究者も全く同じ論理構造。なのにそれをどうして否定するのか?我々はプロとして税金貰って世間の期待を背負ってる。それが言い訳しててどうするのだ?

2010-08-27 23:01:32
Satoshi Matsuoka @ProfMatsuoka

無論「結果」は論文数だけではない。プロ野球で幾つも記録があるのと一緒だ。前にもつぶやいたように、むしろ論文参照数のほうが大事だ。投手の記録として勝利数より防御率が重視されるのに似ている。もっとも時間がかかるのが玉にきずだが。その点一流雑誌掲載は参照数向上に役立つ。

2010-08-27 23:19:25
ICHIRO SATOH @ichiro_satoh

研究では、プロ野球と違って、新しいポジションを作る、つまり新しい研究分野を作ることができるし、それも研究者の重要な使命だと思っています。RT @ProfMatsuoka: 無論「結果」は論文数だけではない。プロ野球で幾つも記録があるのと一緒だ。…

2010-08-27 23:27:39
NAO @nemoton

同意。論文は参照している参考文献などの連鎖を辿ることもでき、それ自体が意味あるネットワークを形成した文書成果物で未来と過去を結ぶものだと思います。 QT @ichiro_satoh 税金によって研究・・・研究者としては成果を後生に残すことは責務で、その方法として論文は優れています

2010-08-27 23:26:31
ICHIRO SATOH @ichiro_satoh

御意。研究者は成果を後生に残すべきだし、論文の文献参照は過去と未来を結ぶ、知識のネットワークですね。RT @nemoton: 同意。論文は参照している参考文献などの連鎖を辿ることもでき、それ自体が意味あるネットワークを形成した文書成果物で未来と過去を結ぶものだと思います。

2010-08-27 23:31:21