夫から詳しく説明してもらうきっかけとなった川内元衆議院議員のツイート
福島第一原発、非常用復水器問題。大きなニュースになってきた。現場が確認できるにもかかわらず、それを拒む為にウソの説明をした東電。まだ他にもあるのではないか?
2013-02-10 09:45:49福島第一原発事故。地震で配管損傷があったのか、それとも、津波が原因なのか?まだ、事故原因は解明されていない。以前から、主張している通り、地震から津波までは非常用電源が動くので、プラントパラメ-タは記録されていなければならない。非常用復水器が、どう動いたのかを含めて、その記録が鍵。
2013-02-10 13:09:45しかし、地震から津波までの間の記録がない。東電の説明は、記録をプリントアウトするアラ-ムタイパという機会が「紙詰まり」だったから、という信じがたい理由。しかし、どんなレガシィシステムであっても、システムログが残っていて、ある程度のことは解る筈。総選挙直前、東電に調査を要請した。
2013-02-10 13:16:09総選挙後、私が落選してしまった為に、調査は進んでいない。国会事故調の調査をウソの説明で拒んだ今回の件といい、まだまだ明らかにしなければならないことが、たくさんある。
2013-02-10 13:19:57以前からツイートで発言していますが、夫は元原子力発電所プロセス計装設計エンジニアです。その夫に連休中、東電の国会事故調への虚偽説明や、川内元議員のツイート http://t.co/DWIIVNaW について、福一にも関わっていた元エンジニアの視点から色々と説明してもらいました。→
2013-02-12 18:44:05→その内容を文章にしてもらったので連続ツイートします。福一の過酷事故の分析評価は他の原発の安全性評価にも大きな影響を与える問題です。マスコミや国会議員の方々には、東電に対し、もっと技術的な面にも切り込んで国民に対する説明責任を果たすよう強く要求していって欲しいと思います。
2013-02-12 18:45:01以下、夫の説明です。
1)東電は一貫して福一の設備は地震ではほとんど損傷を受けてはいないと主張してきた。しかし、東電が公表している分のデータを確認してみると、地震直後に原子炉から何かが漏れ出すような損傷が起きた可能性が高い(それがメルトダウンに直結したかどうかは不明)と自分は考えている。
2013-02-12 18:46:162)311の地震による原子炉の損傷の有無の評価はひじょうに重要であり、地震が多発する日本で原子力による発電が可能かどうかの判断に大きな影響を与えるものである(現在議論されている活断層の評価以前の問題)。
2013-02-12 18:46:583)また、事故後(まだ原子炉内部の詳しい検証も出来ない状況であるにもかかわらず)事故原因を津波によるものとした東電の姿勢にも自分は疑問を持っている。データ解析から得られる情報だけでは憶測の域を出ない。原発内部の破損等物的証拠の精査を経て初めて事故の全容が明らかになると考えられる。
2013-02-12 18:47:304)事故の評価における東電の姿勢の問題点は①設備の状態を示す材料を誠実に提示しようとしないこと②事故時のデータは公表しているが、評価、説明に関して自分たちの主張を裏付けるデータしか取り上げないことである。このような姿勢は東電が公表する全ての情報に対しての信頼性を著しく低下させる。
2013-02-12 18:48:105)問題①は、その一例として先日ニュースにもなった、国会事故調に虚偽の説明をして調査を断念させた件が挙げられる。 http://t.co/G9nlwIBC
2013-02-12 18:48:486)問題②は、その一例として東電が「東北地方太平洋沖地震発生当時の福島第一原子力発電所プラントデータ集」を保安院に対して提出し、そのデータを基に平成23年5月23日に公表した事故の影響評価報告の内容が挙げられる。
2013-02-12 18:49:227)確かに東電の報告書における評価に虚偽は確認できない。しかし、例えば、地震直後の2号機のアラームタイパを確認すると、原子炉格納容器内の水素濃度、酸素濃度、放射能レベル、の高警報の発報が記録されており、それらの状況からは原子炉からの漏えいが疑われるものである。
2013-02-12 18:49:588)しかし東電は個別の設備の健全性、特に地震直後に原子炉冷却材の漏えいの有無を徹底的に解析するべきデータにおいて、自分たちの説明にとって否定的な情報を含むデータにはあまり言及をせず、具体的な事実経過を評価および説明していない。
2013-02-12 18:50:369)警報は「その他のデータには問題は無かった」で済ますのはなく、警報が出た原因を1つ1つ細かく解析して説明する必要があり、また物的な証拠(原子炉や部品の検証)を併せて根拠とする必要性がある(つまり現時点ではどちらにしても可能性に言及は出来ても断定はできないはず)。
2013-02-12 18:51:16かなり専門的になりますが、夫による東電が公表している事故時のデータの着目点と評価の詳細です。
10)福島第一原子力発電所2号機の地震直後のデータ分析(アラームプリンタの出力より) 出典:東北地方太平洋沖地震発生当時の福島第一原子力発電所プラントデータ集 http://t.co/5bcRDPGU
2013-02-12 18:52:3011)3.警報発生記録データ2号機より 1F-2プロセス計算機アラームプリンタ出力から原子炉蒸気等の漏洩の可能性を指し示すイベントとパラメータ変化について
2013-02-12 18:53:0712)計算機アラームプリンタp.7 2011/3/11 14:48 PID A593,A594 CAMS H2濃度高(D/W),CAMS H2濃度高(S/C) 警報・・・ドライウェル及びサプレッションプール内の水素濃度高の警報
2013-02-12 18:53:4613)2011/3/11 14:48 PID A595,A596 CAMS H2濃度高(D/W),CAMS O2濃度高(S/C) 警報・・・ドライウェル及びサプレッションプール内の酸素濃度高の警報
2013-02-12 18:54:5414)2011/3/11 14:48 PID A597,A598 CAMS 放射線モニタ高(D/W),CAMS 放射線モニタ(S/C) 警報・・・ドライウェル及びサプレッションプール内の酸素濃度高の警報
2013-02-12 18:55:3415)通常、原子炉格納容器内は不活性ガス(窒素)に置換されている。水素、酸素の濃度の上昇は格納容器内に原子炉内で発生した水素・酸素が漏洩した可能性を示している。
2013-02-12 18:56:1316)水素・酸素濃度とともに放射線モニタ自体の警報も発生しており、これらCAMSの各パラメータ上昇による警報発生は原子炉からの漏洩発生の可能性を指し示す。
2013-02-12 18:56:56