• kawakamiminoru
    でまあ、本日、ホラの3の草稿を書き終えました。これから自分の方での校正と編集作業に入ります。
  • kawakamiminoru
    なお、実際の〆切は約二ヶ月後です。早めに終了させて何をやっているかというと、それこそ内容の書き直しや編集作業です。情報が足りない部分を補ったり、広範囲に渡って提示する情報を上手く分配したり、また、伏線の調整なども行います。つまり、全体のバランスを整えるわけです。
  • kawakamiminoru
    そしてこれを行いながら、全体を削っていきます。今のやり方だと前回に話をしたとおり、プロット段階での煮詰めが結構あるので、大体1/4~1/3位を削って、8割位を書き直しという感じ。元があるから早いですけどね。
  • kawakamiminoru
    で、こういう作業を、「書いて、出来たもの」「とりあえず全体をデータとして読めるもの」「各巻ごとにデータ分けしたもの」「とりあえず各巻印刷したもの」「提出用に印刷したもの」とバージョンごとに行います。やっぱりデータと印刷は違いますし。
  • kawakamiminoru
    「とりあえず各巻印刷したもの」を作る際、ページ数なども詰めるので、ここを作るときに一気に削る感じですね。ただ、提出用のデータを印刷してチェックしてるときも、結構な入れ替えを生じさせます。また、入稿後にも、初稿が上がってきて「悪い」と思ったらデータを差し替えます。
  • kawakamiminoru
    ここらへん、毎度担当さんや校閲、印刷屋さんい御迷惑と御礼という感じですが、やはり「悪い」と判断出来たものを出すわけには行きませんで。ホラでいうと、2上の126~139あたりは幾度も編集掛けて今の形になってます。もし違和感なく読めていたら、多くの方々の協力のお陰ですね。
  • kawakamiminoru
    そうやってまあ、出来たばかりの草稿を、シェイプして、解りにくい部分や内容などを補填したり書き直したり、息抜き必要な部分は入れて、とか、章や節の繋がり、引きが悪いと思ったら手を加える……、と、そうやって、各巻ごとの出来を整えていくわけですね。
  • kawakamiminoru
    ここらへん、出来る人は一発で出来るんでしょうけど、自分の場合はそういう能がありませんで。だから時間を掛けて作業となるわけで。ページなどは削る際に目標ページ数を決めてそこまで追い込んでいきますが、何度もアタック掛けて「もうこれ以上削ったらバランスが崩れる」というとこまではやります。
  • kawakamiminoru
    出たものに対しての情報のフォロー、そして難しいことが続いた際の息抜きや、テンションが均質化しないようにする、……など、そこらへん含めての最終分量ですね。読む人のそれぞれはあると思うので一概には言えませんが、全体を見通せる、ということを目標にしていたりします。
  • kawakamiminoru
    なお、たまに見掛けますが、少なくとも電撃ではプロの作品に「規定ページ数」って、ありませんので。それは大賞などに応募する際、応募者の実力を同条件で見るために設けられたもので、それをクリアしたプロは全てを含めた実力勝負です。
  • kawakamiminoru
    プロ作品を語るときに規定ページ数と言うのはありませんので、ここらへん、何か専門用語の勘違いや個人的な考えかたの定義がそれらしく広まったのかな、とか思います。
  • kawakamiminoru
    まあ、この休みは新マシンが来ているので、それのインストールやら部屋の片づけで終わりですねー……。来週から、出来た草稿を編集作業に入ります。書いてる段階で「あ、これ忘れてた・これやろう」のメモを作ってるんですが、これだけで大体30kbくらい。これをフィードバックしていくわけです。
  • kawakamiminoru
    で、入校前のデータというものは、担当さんにも送って読んで貰って、全ページチェックして貰います。どうするかというと、担当さん二人がかりで読んで頂き、印刷したヤツにツッコミ赤字入れまくりと言う。そしえAMWに行って反省会状態。
  • kawakamiminoru
    向こうが印刷してチェックしたのをめくって「~ぺーじの~行目のこれ、どういう意味です?」「矛盾してません?」「意味通じます?」とか来るので、それが駄目なら直す。意図があるならそのまま、とか、やっていくわけですね。一冊あたり8時間くらい?
  • kawakamiminoru
    このチェックは、初稿と再校でも行われますので、担当さんも大変です。なお、全体を何度読み直すか、というのは、「ページをどれだけ削るか」の際、余分な部分がないかを幾度も洗い出すようにチェックするので、かなりの回数にはなっていると思います。
  • kawakamiminoru
    一回では削りきれないので、「アタックを掛ける」という感じで幾度もやって、章のページ数を割り出して「この章はページ数多いからもう少し削れる」「ここは挿画が入って一ページずれるから上手く使えるかも」とかやっていくわけですね。
  • kawakamiminoru
    狙ったページ数に、あと4ページが削りきれない、とか結構あります。担当さんに「今回、あとがき無くていいすかね?」とか、やっさんに「このキャラの登場シーンを削るかも」とか相談したり。まあ、章タイトルの位置をずらしたり、行詰めなどで何とか切り抜けますが。
  • kawakamiminoru
    一文一文が短いのですけど、動きの一区切りごとに書いているから、下手に詰めると情報量高くなりすぎてメリハリが無くなるんですよねー……。写実型の文体なので、そこらへんが難しいところでして、今後も精進と言ったところだと思います……。
  • kawakamiminoru
    ま、大体こんなとこですね。とりあえず草稿状態が出来ましたが、これが実際、どのくらい掛かって書店に並ぶのか、意外と知られていないことだと思いますので、一例として見て頂けますと幸いです。書いたら即本になるわけじゃないので、やっぱり多くの人達の手を経ているわけですね。
  • kawakamiminoru
    なもんで、皆さんの手に渡りますまで少々お待ちを。こちらは、とりあえず形になったものを、今、皆さんのとこにあるのと同等以上のクオリティになるよう、仕上げていく作業に入ります。
  • kawakamiminoru
    あ、補足というか注意事項ですが、基本的に自分の所の作業方法などについては話をしますが、たとえば部数とか印税とかの話は基本しません、というか守秘義務が出版社との間にあるので、話せないわけですね。これは契約書もありますので。作り手側が業界論やらない理由の一つでもあると思います。
  • kawakamiminoru
    @fujiwarayu 「川上稔さんのやり方」<まあ守秘義務の上で言うから、自分の技術や方法の上での話になりますよねー……。こちらとしては自分の手元側を中心としたことしか書いてませんので、それで怒られるとしたら自分以外に怒る人はいないんじゃないでしょーか。
  • kawakamiminoru
    なお、下で書いてありますとおり、先ほど記したのは守秘義務外の自分の手元の部分の話ですので、他の作家さん及び電撃レーベル全体の話ではありませなんだ。〆切より先に終わらせるというのも、自分のやり方なので、他の人がどうというのは知りませんで。
  • kawakamiminoru
    そこいらへん、「川上が電撃の内情バラしてる」みたいなのは勘弁してくださいな、と。そんな感じで一つ。十数年この職業やってますんで、そこらへんは線引きしているつもりですし、今回言ったことは、昔に日記で述べたことの焼き直しですしね。
  • kawakamiminoru
    そういう意味で、一人の作り手の作業手順の部分として、何か参考になりましたら幸いです。あと暇つぶしとか、寂しいTLの場所うめとか。そんな感じでー。
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コメント

  • netabareOK
    作り終わってから「どこかで何度も見た既視感が」と思いましたが,blauburg様がトゥギャった『川上稔氏の執筆工程 at 上のゾン3 』ともろかぶりでした.散々,ふぁぼって何度も見ていたのに何故でしょう…….これがツイッター脳の恐怖でしょうか.最後の2つのツイート分しか差異が無いかと思われますが,私の生き恥としてさらしておきましょう.
  • netabareOK
    また,自動人形ゆえに感情を用いるデコレーションは不得手と存じます.お手すきの方は,存分にデコってくださいませ.川上稔様の様々な創作語りは,ファンの方と共々に「楽しい時間が得られるのが一番」に尽きるかと.そう判断いたします.
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