「ちょっと貧しくなる」ということちょっとだけ考えてみる

@WATERMAN1996 さんの「ちょっと貧しくなる」とはどういうことか?から始まる一連のツイートまとめ @WATERMAN1996 さんによる補足のまとめ http://togetter.com/li/457780 『「ちょっと貧しくなる」の補足』
188
ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

「今の日本は豊かすぎる、原発を無くすためにちょっとだけ貧しくなる事をガマンしよう」について、ちょっとだけ考えてみる。この言説でよく分からないのが、ちょっとだけ貧しくなるとはどういう状態を指すのか、具体的な例を提示しないという事。果たして「ちょっとだけ貧しくなる」とはどういう事か。

2013-02-17 08:08:10
ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

@WATERMAN1996 貧しくなるを定義するためには豊かさを定義しなくてはならないと思う。豊かであることを定義するとして、それは「安全、安心、便利」とまとめられるのではないかと思う。たとえば中世ヨーロッパの研究者は、中世は武装した社会だと言う。

2013-02-17 08:12:23
ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

@WATERMAN1996 民衆から農民に至るまで、誰もが武器を帯びていた社会が中世ヨーロッパだという。闘争や略奪が常習化していた社会であり、身を守るために武器を帯びた社会が中世である。貧しい社会というのは牧歌的ではない、奪い戦わねば生きて行けないのである。

2013-02-17 08:17:00
ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

@WATERMAN1996 たとえばWebファンタジー小説に出てくる傭兵だの冒険者だのといった人々、彼らを現実に当てはめると「盗賊」である。傭兵団などというのは戦争が無ければ盗賊団に衣替えする。日本でも「たたきにすべえかころしにすべえか」と聞いた旅人が逃げ出すという昔話がある。

2013-02-17 08:22:06
ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

@WATERMAN1996 これは蕎麦の調理法だったというオチがつくのだが、見方を変えれば旅人を殺して略奪するのがザラだったという事が分かる。

2013-02-17 08:24:46
ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

@WATERMAN1996 これらの例は極端すぎると言えるかも知れない。だが、究極の貧しさというのは人の命すら塵芥にしてしまう。いかなる宗教も略奪と殺人は背信に並ぶ最大の罪とするのだが、つまりそれほどまでに容易に人が殺されたからだと言えるのだ。

2013-02-17 08:28:58
ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

@WATERMAN1996 では現代に戻る。おそらく多くの人に「ちょっと貧しくなる」のイメージが無いのだと思う。だからこそ少なからぬ人が「今は豊か過ぎるから貧しさを我慢するべきなのだ」という意見を持ってしまうのだと思う。

2013-02-17 09:06:36
ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

@WATERMAN1996 先に、豊かさとは安心、安全、便利だと書いた。たとえばちょっと貧しくなるを安心安全で賄った場合、社会インフラの崩壊になると思う。ちょっと貧しくなる→インフラの保守補修に金をケチる→インフラが崩壊する、というわけ。

2013-02-17 09:09:58
ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

@WATERMAN1996 ちょっと貧しくなるべきと言う人は、たとえば笹子トンネルの崩落事故について何か述べる資格を持たないと思う。貧しくなるというのはああいう事故を防ぐための対策費を削るという事なのだから。これは必要な犠牲であると受け止めなくてはならないはずだ。

2013-02-17 09:14:05
ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

@WATERMAN1996 安心と安全は削れない、便利を削ろうと考えてみる。インフラ維持に金を掛けるためには税金なり通行料なりの形でお金を出さなくてはならない。つまり税が重くなるという事である。また、現在の電気料金の値上げも、原発を使わないという安心のためにお金を払っている訳だ。

2013-02-17 09:18:27
ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

@WATERMAN1996 経済学をかじった人にはすんなり理解できると思う。つまりトレードオフなのだ。豊かになるとは安心安全便利の水準を上げていくという事であり貧しくなるとは水準を下げていくという事である。たとえば、お金は半分しかないがおいしいお菓子が食べたいと思ったとする。

2013-02-17 09:23:20
ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

@WATERMAN1996 一つは量を半分にする。だがもう一つ方法がある。危険だが安い素材を使うのだ。チクロ、ズルチンといったものを使えば安くなる。事実としてチクロ使用だった菓子を砂糖に切り替えた結果、値段が上がった例がある。 http://t.co/Tl3x8aKw

2013-02-17 09:27:40
ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

@WATERMAN1996 つまり、子供に安全な食べ物をと言うお母さんが、ちょっとくらい貧しくなってもと言うのは全くの矛盾なのだ。安心安全を優先すれば便利が失われる、便利を優先すればその逆、全てを得るには豊かになる他ない。

2013-02-17 09:32:42

ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

@WATERMAN1996 中国の大気汚染を見てみよ。以前からよく言われる話なのだが、日本が機械に脱硫装置を付けて輸出しても装置を止めてしまうという話がある。なぜかというと、動かすと金がかかるから、他社との競争に勝てないからと言うのだ。

2013-02-17 09:35:27
ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

@WATERMAN1996 これは安全に気を配る余裕とは豊かさから得られるという事の証左でもある。日本で1960~70年代の公害問題が解決したのは豊かになったおかげだ。工場は汚水やばい煙を出さなくなり、下水道の整備によって川の水は綺麗になった。

2013-02-17 09:40:44
moltoke◆Rumia1p @moltoke_Rumia1p

@WATERMAN1996  (・w・) 仮に、中国政府が脱硫装置や集塵装置の取り付けに補助を出したり優遇処置を行うと、今度は架空請求や不正受給が問題になるって頭痛い光景になりそう。まずは法を守らせる所から始めないと・・・;

2013-02-17 09:41:14
ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

@WATERMAN1996 ALWAYS三丁目の夕日やゲゲゲの女房、梅ちゃん先生で描かれる高度成長期の日本というのは当時の綺麗な面だけを描いている。川は汚水でドロドロ、空を見ても青空が見えず、工場の煙突からは毒々しい色の煙が出ているというのが当時の東京だ。

2013-02-17 09:45:07
Kentaro.y @kentaro__y

@moltoke_Rumia1p @waterman1996 ルールがあって、罰則規定があっても、現場の運用でどうにかなってしまうから結局意味がないのよねー、みたいな。政府の必死さがまだ足らないのだと思う。

2013-02-17 09:46:20
moltoke◆Rumia1p @moltoke_Rumia1p

@kentaro__y @waterman1996  裁量権が大きい人治主義の負の側面がそのまま出てしまってるしね。環境行政もまだまだ弱いところが問題に拍車をかけてる。ので、改善してくるのには20年程度の時間が必要かとね。日本も塵灰や硫化物質が90%減るのに20年程度かかったし

2013-02-17 09:49:22
Kentaro.y @kentaro__y

@moltoke_Rumia1p @waterman1996 「環境問題って、このまま放っておくとマジでやばいんでは?」みたいな危機感が動かしてくれればいいけど、輸出で食べてる間は難しいかもしれませんねー。

2013-02-17 10:10:39

ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

@WATERMAN1996 以上で「ちょっと貧しくなる」と質的な面で考えてみた。もう一つ、量的な考え方でアプローチしてみる。

2013-02-17 09:49:58
ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

@WATERMAN1996 ぶっちゃけこれは分かりやすい。北朝鮮になるという事だからだ。平壌に住む特権階級とそれ以外の労働者階級に分かれるという事だからである。特権階級の豊かな生活、安心安全便利を支えるために奴隷に働いてもらうわけである。

2013-02-17 09:52:35
ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

@WATERMAN1996 ちなみに、平成バブル崩壊以降の20年でそれは実験的に行われたと言える。「ちょっと貧しくなる」を失業者や破産者に担当してもらったわけだ。その結果として経済的理由による自殺が増えたわけだが、当然これも「必要な犠牲」であろうな?

2013-02-17 09:55:47