NHKラジオ第１ 私も一言！夕方ニュース 夕方特集 「東北電力　家庭用で１１％値上げ申請　復興と生活への影響は？」

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【きょう（20日）の「夕方特集　私も一言！」】　「電気料金値上げ　被災地への影響は？電力自由化は？」ご意見は番組ＨＰ→ http://t.co/I5DJHg1r へ。

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「夕方特集・私も一言！」、きょうのテーマは「電気料金値上げ　被災地への影響は？電力自由化は？」です。

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四国電力は、きょう、悪化している経営状況を改善するため、政府に対してことし７月から家庭向けなどの電気料金を平均で１０．９４％値上げすることを申請するとともに、企業など大口向けの電気料金についてもことし７月以降、平均で１７．５％値上げする方針を伝えました。

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家庭向けなどの電気料金の値上げは東京電力が去年９月から実施しているほか、これまでに関西、九州、東北の各社が申請しています。このほか、北海道電力も申請を検討しており、値上げに向けた動きが全国に広がっています。

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なかでも、東北電力の電気料金の値上げは被災地が対象となるだけに、今後の復興に影響しかねないといった懸念も出ています。

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【ご意見募集】　電気料金の値上げについてどう思いますか？　電気料金の値上げは被災地にどんな影響を与えるでしょうか？　電力の自由化についてはどんな考えをお持ちですか？

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＜夕方特集・私も一言！「電気料金値上げ　被災地への影響は？電力自由化は？」＞

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東京電力が昨年９月に家庭向け電気料金を値上げしたのに続き、関西電力、九州電力が今年４月から値上げしたいとして、政府に申請を行っています。

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東日本大震災の被災地となった東北電力でも、ことし７月から家庭向けなどの電気料金を平均で１１．４１％を値上げすることを申請するとともに、企業など大口向けの電気料金もことし７月以降、平均１７．７４％値上げする方針です。

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東北電力は、申請通りに認可された場合、使用量が平均的な家庭では、１か月あたりの負担が５４０円増える見通しだとしています。

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東北電力は値上げの理由について、東日本大震災で被害を受けた設備の復旧に多額の費用がかかったほか、原子力発電所の運転停止で、火力発電用の燃料費が大幅に増加して経営状況が悪化しているためだとしています。

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東北電力の電気料金の値上げは、被災地が対象となるだけに、今後の復興に影響しかねないといった懸念も出ています。

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家庭向けなどの電気料金の値上げは、四国電力が、きょう、家庭向けで、１０．９４％の申請を行ったのをはじめ、北海道電力も申請を検討しており、値上げに向けた動きが相次いでいます。

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【ご意見募集中】　電気料金の値上げ、とりわけ被災地も値上げの対象となることをどう思いますか？　電力の自由化の議論についてはどうお考えになりますか？

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スタジオゲストは、富士通総研主任研究員の高橋洋さんです。

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高橋「基本的には原子力発電所がほとんど止まっている、火力発電所で補うことになる。燃料費の増加が理由。以前であれば（燃料費の占める割合は）４０％５０％以下であったが、（発電量の）９０％を火力で補っているので、６０％近くに」

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高橋「（総括原価方式）独占企業ですので、放っておけば勝手に値段を上げる。そこで政府が査定する。これだけこれだけ積み上げてそれに３％の利益を上乗せする。制度そのものが悪いわけではない」

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高橋「政府がきちんと査定するところがポイントだった。しかし、ここ２０年くらいは電気料金は下がる一方だったので、下がる場合には査定はおこなわれず」

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高橋「今、政府の審議会で査定しているが、東京電力の値上げ申請の際に批判があったのを見ているので、関西電力などの申請では、広告費等はあらかじめ除外されている」

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高橋「けしからんという意見もあるとは思うが、電力会社の立場に立てば、原子力発電はこれからも続けていくというのが基本方針ですので、原子力発電所の維持管理費は申請している」

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電気料金の値上げは、東日本大震災の被災地では今後の復興に影響しかねないとして不安と戸惑いが広がっています。宮城県南三陸町にある仮設住宅にお住まいの畠山扶美夫さんと電話をつないでお話しをうかがいます。

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畠山「電気代、先月は月１万１千円。ことしはとんでもなく寒いので、暖房に頼らざるをえない」「先月値上げの話が出ていたから、電気ポットを魔法瓶にかえるなど節約につとめている」

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畠山「和裁・洋裁の仕立てを仕事にしている人も仮設にいる。高台移転のためにということで少しでもということで仕事をしているので、電気代の値上げは水を差すことに」「高台移転の費用を作るために節約に節約を重ねてという現状。ほとんど切り詰める余地はない」

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被災地の企業にとっても、電気料金の値上げは切実な問題となっています。企業など大口向けの電気料金もことし７月以降、平均１７．７４％値上げする方針です。

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同じく、南三陸町で水産加工会社の社長、高橋正宣さんに電話でうかがいます。高橋さんの工場は津波で流されてしまったため、新たな工場を再建し、おととし８月に操業を再開しました。