- Kiyosuke0418
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著作権問題やメディア規制、文化政策を取材してきました。静岡朝日テレビ、秋田朝日放送では番組も制作。今年4月から大阪社会部。投稿内容は個人の考えで、社を代表するものではなく、RTやリンクは必ずしも賛成を意味しません。メールはakada-yあっとまーくasahi.com 。
今日の朝刊1面。趣味(ライフワーク)の著作権ネタを後輩と一緒に書きました。戦時加算という制度があり、日本は戦勝国の作品を10年程度、長く保護しないといけない。これを撤廃しようとJASRACが岸田外相に申し入れるという話です。
2013-02-20 03:54:01著作権の世界では、日本は厳然たる敗戦国でありつづけているーー。きょうの朝日新聞1面に、米国、英国、フランスなど戦勝国の作品の著作権保護期間を日本は10年ほど長くさせられているという話題を書きました。 http://t.co/i8uuE2tk
2013-02-20 12:02:47けさの1面の戦時加算の記事、デジタル版はこちらhttp://t.co/2af6H4lDです。「戦勝国への著作権料、約10年長く JASRACが『撤廃を』 」。文化庁担当の木村尚貴記者をメーン筆者として一緒につくった記事です。
2013-02-20 12:12:10昨日は、午前3時ころまで会社で作業をしていました。疲れたけど、楽しい時間でした。やっぱり著作権の話って面白いんですよね。基本は、作者とユーザーという人間対人間の関係の話なのに、それが世界全体を舞台にする広がりがあるんですよね。
2013-02-20 12:15:44JASRACが著作権保護期間の戦時加算の解消を訴えている背景には、日本の著作権の保護期間を延長したいという思惑があります。記事では紙幅が限られているため、触れられなかったのですが、大事な論点です。
2013-02-20 12:18:22著作権の保護期間を欧米にあわせて死後50年間から死後70年間に延長するとしたら、戦時加算の約10年分があると、日本だけ保護期間が死後80年になってしまう。それはさすがにまずい、と。だったら先に戦時加算を解消し、延長への地ならしをしようという作戦ですね。
2013-02-20 12:38:58「保護期間の延長」は「日本を欧米並みに著作権保護の水準を高い国にする」という考え方が、「戦時加算の解消」は「日本を敗戦国という屈辱的立場から引き上げる」という考え方が、それぞれ背景にある。この二つの考え方は非常に類似性が高いんですよね。
2013-02-20 12:42:41戦時加算の解消は、米国などの作品の保護期間を事実上短くする動きで、「死後50年から死後70年へ」という著作権保護期間の延長とは、一見、相反する動きに見えるのですが、同じ考え方の人たち(著作物の保護を重視する立場の人たち)が訴えているという現実があります。
2013-02-20 12:46:49戦時加算解消論、と、保護期間延長論とが、思想的に「同梱」だという指摘をしました。しかし、その上で、おもしろいのは、「戦後加算の解消」を単独で考えると、それ自体は解消できたほうが日本人にとってはいいことだということです。
2013-02-20 12:49:34戦時加算の解消のみをして、保護期間の延長には反対する――。これが理論上の最善手、とわたしは思います。もちろん「解消のみなんて無理だよ。セットで延長もされちゃうよ」という指摘もあるでしょう。そこはネットユーザーをはじめ世論がチェックすればよいのではないでしょうか。
2013-02-20 12:53:24そもそも、戦時加算の解消は「短くすること」で、延長は「長くすること」なので、普通に考えれば、これらは矛盾するのですから。これらに共通するものがあるとすれば、「日本を劣等国から引き上げたい」という気分です。
2013-02-20 12:56:44著作権の保護期間が長くなれば、小説の映画化や舞台化などを、著作権者の孫やひ孫までもが拒めるようになるなど、新たな文化が生まれにくくなる恐れがあります。保護期間が長いことは文化水準が高いことを意味しません。福井健策さんや津田大介さんのthinkCが立証したことですが。
2013-02-20 13:01:32著作物(正規版)が流通しまくり、新たな作品も次々生まれている国、それは劣等国ではありません。保護期間が長い方が文化水準が高い、という意見だけは、もうあまりにも説得力がないので、延長賛成派もいわない方がよいですよね。
2013-02-20 13:08:291面で先日紹介した著作権の戦時加算問題。JASRACの都倉俊一会長が解消を求め、外相に正式に要望しました(http://t.co/3PwtUuosz7)。
2013-02-25 22:07:22著作権保護期間の戦時加算問題http://t.co/3PwtUuosz7。都倉俊一JASRAC会長は「保護期間延長は(欧米との交渉の際は)同じテーブルに載ってくる」としつつも、延長反対の声が強いことを指摘すると「私の頭の中では分けている」と加算の解消のみを目指す考えを表明
2013-02-25 22:16:37