0E9Fh 「相補分離」で遊ぼう、を始めます。相補分離とは、「もともとひとつ」だったものを、元に戻るように、いくつかの要素(都合に合わせて)に分離します。それぞれについて加工した後に再びその要素を寄せ集め、「現状復帰(回復)」します。こちらは相補合成。
2013-02-27 23:44:580EA0h 音楽では、フレージングやオーケストレーションを考えるときに、あるいはミックスを行うときにも、頭の中で相補分離しながら作業します。例えばオーケストレーションでは、あるパートの事を考えているときには、その前に全体の響きを考えながら、全体の相補になるようにそのパートを思考
2013-02-28 00:51:160EA1h 例えばスピーカー。低域、中域、高域のように分割しますが、それぞれのスピーカーからの音を同時に出すと元どおり・・になるように分割(それほどうまくいっているわけではないが)。
2013-02-28 00:56:070EA2h 世の中には多くのCDがあり、その中の多くはマルチレコーディングプロセス(各パートや歌を個別に録音し、最終的にミックス)で作られている。時間を遡ることができれば・・つまり伴奏と歌を分離し、ミックスしなおすことができたら楽しかろう・・。
2013-02-28 00:59:460EA3h 簡単にはDAWで、LRを分離し、センター成分をキャンセルすれば・・歌を外すことができる。まあ、CDの録音レベル・・・。浮動小数点演算なので、これ以上悪くはなりません。 http://t.co/2h0jT2uHSH
2013-02-28 01:23:510EA5h 片方のトラック(この場合は下=Rch)を極性反転します。その後2つのトラックをミックス(加算)すると(両方のトラックを選択→トラック→ミックスして作成)L+(-R)=L-R・・つまりセンター成分をキャンセルできます。 http://t.co/7vNJohtlQY
2013-02-28 01:27:500EA6h Voはおろか、ベースやそのほかセンター定位しているものはことごとくキャンセルできます。自分のミックスが正しくセンター定位しているかを確認する際にも使えます。
2013-02-28 01:29:110EA7h ロジカルには↓のとおりですが、じっくり聴いて見るとアレンジや隠れたパートが聴こえたりして、なかなか勉強にもなります。
2013-02-28 01:31:450EA8h この方法はマトリクス法などと言われ、基本的な操作の一つです。しかしこの方法では出来上がりがモノになってしまい、しかもVoを単独分離することはできません
2013-02-28 01:33:160EA9h 現代の情報処理技術の発達は目覚しく、LRの両方のチャンネルの相関を取り、微小な時間範囲でLRに共通するスペクトルのみを外す(あるいは単独分離することができます。
2013-02-28 01:35:460EAAh VocalReducerというフリーソフトが比較的有名で、独特のユーザーインターフェースも楽しいソフトです。http://t.co/YDdxfqxXsX
2013-02-28 01:39:250EABh VocalSifterの作者のあっきー氏も同様のソフトをこっそり作っています。C-part(ver,0.1) http://t.co/Iyy5vA8qYL
2013-02-28 01:42:300EACh どちらも非常に高性能ですが、前者はカラオケの作成、後者は耳コピー支援を目的としています。好みの問題は有りますが、ここではC-PARTを使用させていただきます。
2013-02-28 01:46:280EADh ファイルをドロップし、機能を選択します。ボーカルカットの窓にある無効、カット、抽出とあり、抽出を選択します。再生するとボーカルを中心とした、バックの抑制した状態で再生できるでしょう。 http://t.co/wYkvRJqlWx
2013-02-28 01:59:160EAEh 「カットの強さ」、帯域の調整を行い、できるだけ歌以外のパートが聴こえないように、できるだけ歌だけになるようにパラメータを調整します。リアルタイムで調整できるので、納得いくまで行ってください。音量、再生速度、音程、チャンネルは、必ずデフォルトで。
2013-02-28 02:07:580EAFh どれくらいまで調整すればよいのか、はかなり経験が必要かもしれませんが、根気良く挑んでください。重要なプロセスです。
2013-02-28 02:10:260EB1h Audacityを起動し(他のソフトでも構いませんが、サンプル単位の精度が必要です)、元のファイルと、出力されたVoファイルを読み込みます。 http://t.co/HldKniimhm
2013-02-28 02:18:270EB2h 次にVoのトラックプルダウンメニューから「ステレオからモノラルヘ」を実行し、モノトラックにし、そのトラックをエフェクト→上下を反転します。
2013-02-28 02:20:450EB3h これで再生すると(つまりオリジナルと、切り出し極性反転したVoをミックスしながら聴いていることになる)Voを抜いたステレオカラオケが聴こえるはずです。Voレベルを微調整しもっともキャンセルできるところを探してください。おそらくユニティのままでベストでしょう。
2013-02-28 02:24:200EB4h このときに聴いているカラオケと、分離した「極性反転前のVo」は相補な関係になります。つまりミックスすると元通りになるわけです。
2013-02-28 02:26:300EB5h C-PARTやVocalReducerにはカラオケ(ボーカルカット)の機能もあるのですが、Voをカットしたファイルと抽出したファイルは相補にはなりません。(かなり相補には近いですが・・)
2013-02-28 02:29:060EB7h 相補の論理:人間(に限らない)にはもともとそのような本能のようなものが備わっています。相性という言葉も相補の意味を含みますし、推理小説が面白いのも、ジグソーパズルがやめられないのも、相補を求める仕組みがあるからと考えられます。
2013-02-28 02:35:51