WHO 福島の健康影響報告2013年ニュースリリースー上海さんの訳出

追加修正中(ニュースリリースより 一部本文から参照)
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ニュースの波紋をbirdtakaさんがまとめておられます

まとめ WHOによる福島原発事故の健康影響予測報告について、きくまこさんとコロラドさんの議論 WHOによる福島原発事故の健康影響予測報告について、きくまこさんとコロラドさんの議論されていたのでまとめました。日本政府がICRPの勧告に対応していない問題についてのお二人の議論はこれで4つ目のまとめ。 http://togetter.com/li/200819 2011/10/15 ICRPの勧告と実際の政府の対応等に関する、きくまこ氏とコロラド氏の議論 http://togetter.com/li/316001 2012/06/06 ICRPの勧告と実際の政府の対応等に関する、きくまこ氏とコロラド氏の議論(ふたたび) http://togetter.com/li/402061 2012/11/05 ICRP2007年勧告(103)は未だに国内法に取り入れられていない http://togetter.co.. 8175 pv 114 16 users 2

上海II @shanghai_ii

WHOのnews release「福島原発事故に関する包括的報告書が健康リスクを詳述」を訳しましたんでUPします。()内にコメントを書きます。もし訳やコメントに変なところがあればご指摘ください。 http://t.co/SYP11nlSd0

2013-03-01 13:31:49
上海II @shanghai_ii

WHO-1 2013年2月28日ジュネーブ 日本の福島第一原子力発電所(NPP)事故による健康リスクに関する国際的専門家による包括的評価は、日本国内外の全住民に対して、予測されるリスクは低く、癌罹患率はベースラインとなる率(元来の罹患率)に対して観測できる増加は無いと予想される

2013-03-01 13:33:09
上海II @shanghai_ii

WHO-2 と結論している。  ただし、『予備的線量推定に基づく2011年東日本大震災及び津波後の原発事故による健康リスク評価』と題されたWHOの本報告書では、福島県の住民の一部には特定の癌に対する推定リスクが増加し、そのため、当該住民に対して長期にわたるモニタリングと

2013-03-01 13:34:43
上海II @shanghai_ii

WHO-3 健康スクリーニングが必要となる、とする。(予備的 preliminary と言うのは、2011年時点の評価であって、その後の知見は反映されていないと言う意味ではないかと思う。第1弾なんで、推定レンジが大きくなるのは仕方ないと思う。具体的には土台となった評価は

2013-03-01 13:35:27
上海II @shanghai_ii

WHO-4 2012年にWHOの出した次のレポートに基づくという意味です。「Preliminary dose estimation」 http://t.co/F3ujGsvoz0

2013-03-01 13:36:09
上海II @shanghai_ii

WHO-5 また、本書P.38で言及されているように、過小評価を避けるために幾つかの前提は保守的(防護的)なものが採用されています。一例として、食品モニタリングされた地域はその食品だけを摂取という前提が上がっています。また、避難は事故から4ヶ月後に行われたという前提も

2013-03-01 13:36:42
上海II @shanghai_ii

WHO-6 上がっています。特に避難地域に住んでいた方はこのあたりの前提を注意深く読んで参考にしないと読み誤ります。次回では避難実施時期別の評価も欲しい所。)

2013-03-01 13:37:08
上海II @shanghai_ii

WHO-7 専門家たちは、福島県の一般住民、日本国内の他の住民、日本以外の世界の住民、緊急時対応中に 被曝した可能性のある原子炉作業員および緊急作業員、それぞれのリスクを推定した。

2013-03-01 13:37:37
上海II @shanghai_ii

WHO-8 「本報告書で特定された最重要なことは、個別の地域および人口統計上の要因に関連付けられた特定の癌リスクに関するものである」とWHO公共衛生環境局長のマリア・ネイラ博士は言う。「年齢、性別、原発との距離に基づくデータ分析は、最も影響の大きい地域に位置した者の癌リスクが

2013-03-01 13:38:05
上海II @shanghai_ii

WHO-9 より高いことを示している。最も影響の大きい地域以外では、福島県内の地域であっても癌発生率の観測可能な増加は無い。」

2013-03-01 13:38:26
上海II @shanghai_ii

WHO-10 (ベタに訳したんで分かりにくいけど、地域別に疫学上の要因に関連付けて癌種別にリスクを分析したということでしょう。またcontaminated locationという語句とaffected locationという語句は、ともに「影響の大きい地域」と訳しました。

2013-03-01 13:38:52
上海II @shanghai_ii

WHO-11 contaminatedは通常は汚染された、affectedは悪影響を受けた、と訳される語ですが、汚染と言う語は相応しくないという議論がありました。今後は何らかの適当な語を考えたいと思いますが、提案あればよろしく。)

2013-03-01 13:39:11
上海II @shanghai_ii

WHO-12 (一応、レポートに載っていたアルゴリズムを貼っておきます。) http://t.co/8ETBq4oZKt

2013-03-01 13:40:06
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上海II @shanghai_ii

WHO-13 (また沈着量については2つのパターンを使ってるらしい) http://t.co/31TelGwCz3

2013-03-01 13:40:33
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上海II @shanghai_ii

WHO-14 (各地域の線量評価は、結腸、胸部、骨髄の等価線量を年齢別(成人20才、子ども10才、幼児1才)に表示。各部位ほぼ差異がない。全身ほぼ均等分布と考えて良いようです(除く甲状腺)。本書記載の実効線量もほぼこの表の数字通り。) http://t.co/XNafG3CHWU

2013-03-01 13:42:42
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上海II @shanghai_ii

WHO-15 (甲状腺等価線量の図表。年齢や地域は先の図表と同じ。) http://t.co/kU6XRc55jc

2013-03-01 13:43:33
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上海II @shanghai_ii

WHO-16 (図表に登場するGROUPについて書いておきます。地域はGROUP1から4に分けてます。GROUP1が浪江町と飯館村。ここは避難地域ですが、避難時期に大きく差のある地域でもあります。このことの注意点は先に書きました。)

2013-03-01 13:44:17
上海II @shanghai_ii

WHO-17 (news releaseに於いて最も影響の大きい地域として挙がっているのはGROUP1の浪江町のことです。また、後に出てくる2番目に影響の大きい地域というのはGROUP1の飯館村のこと。)

2013-03-01 13:44:44
上海II @shanghai_ii

WHO-18 (GROUP2は更に4つに分かれています。線量評価の高い順に書くと、1つ目が葛尾村、2つ目が南相馬市、3つ目が楢葉町、川内村、伊達市、福島市、二本松市、川俣町、4つ目が広野町、郡山市、田村市、相馬市、となってます。)

2013-03-01 13:45:09
上海II @shanghai_ii

WHO-19 (GROUP3は3つに分かれています。1つ目が福島県内のその他の地域、2つ目が近県地域である、千葉県、群馬県、茨城県、宮城県、栃木県、3つ目がそれ以外の日本。GROUP4は日本国外。)

2013-03-01 13:45:26
上海II @shanghai_ii

WHO-20 特定の癌について、最も影響の大きい地域の住民は、通常期待されるであろうリスクに対して推定されるリスクの増加は、(通常、過剰相対リスクと呼ばれてるものです。以下、その生涯に於ける過剰相対リスクを示しています。)

2013-03-01 13:46:18
上海II @shanghai_ii

WHO-21 (%で聞くと大きな値に見えますが、それぞれ絶対値が元々低いんで、レポートにある表を後に貼ります。また、こちらのtogetterでのキクマコさんとコロラドさんの会話は参考になります→http://t.co/alrPN9vfp7

2013-03-01 13:47:08
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