T.MURACHI による著作権管理団体に関する能書き

著作権管理団体に関するべき論を、MIDI 文化と JASRAC の過去に絡めて綴ったメモ。あとでブログに起こす (?) 用のメモとして。
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T.MURACHI @T_MURACHI

何となく懐古したくなって、JASRAC がかつて MIDI 文化に対してやらかした仕打ちを調べたりした。こんなの > http://bit.ly/buudLx 10年前のニュースを公開し続ける ITMedia++。

2010-02-02 15:49:51
T.MURACHI @T_MURACHI

で、思ったのは、 JASRAC みたいないわゆる著作権管理団体というのが存在する意義ってなんだろう、ということ。

2010-02-02 15:50:54
T.MURACHI @T_MURACHI

歴史と法律という観点で言えば、著作権 (著作財産権) という考え方が生まれたのは、作家や芸術家、作曲家などの食い扶持を確保するためだ。で、著作権管理団体はその理念を遂行するために存在していると考えるべきだ。

2010-02-02 15:52:55
T.MURACHI @T_MURACHI

で、MIDI 文化に対する JASRAC の対応などを踏まえて、 JASRAC の行動原理を考えると、彼らがしているのは「(個人による非営利の活動を含めた) あらゆる楽曲利用を管理・監視する」という事なのだと思う。

2010-02-02 15:54:35
T.MURACHI @T_MURACHI

こうした考え方は、著作権「管理」団体という字面のみを見れば、一見正しいようにも見える。というか、「管理」したいから「管理団体」を名乗っているんだろう。如何にもお役人的な発想だと思う。

2010-02-02 15:55:53
T.MURACHI @T_MURACHI

しかしながら、実際の所、JASRAC に権利が登録されているような J-POP などの楽曲を自前で (耳コピなどで) MIDI データ化し、それを無料で自分のホームページ上で配布するような人というのは、お金を払ってくれるような人と考えるのは妥当だろうか?

2010-02-02 15:58:55
T.MURACHI @T_MURACHI

著作権法の理念が著作者の食い扶持にあるのだとすれば、払いのよくなさそうな一般人の非営利活動から金を巻き上げようとすることは、同法を執行する意図としてはあまりスマートではないように思う。

2010-02-02 16:00:25
T.MURACHI @T_MURACHI

実際そうなったわけだが、JASRAC がインターネット上の個人サイトで登録曲の MIDI データを配布する個人からお金を徴収するルールが文化庁に認可された後、インターネット上から権利の発生する J-POP などの MIDI データはほとんど姿を消した。

2010-02-02 16:02:10
T.MURACHI @T_MURACHI

つまり、律儀に JASRAC に使用料を払って耳コピの J-POP 曲を打ち込み公開し続ける非営利の個人など出てこなかったのである。

2010-02-02 16:03:39
T.MURACHI @T_MURACHI

恐らく、そのほとんどは DTM から足を洗ったか、匿名でこっそりやり続けたかのどちらかだっただろう。あるいは nifty の fmidi (http://bit.ly/bHeKGG ) を利用する猛者もいたかも知れない。

2010-02-02 16:05:50
T.MURACHI @T_MURACHI

今でこそ、JASRAC と包括契約しているニコ動を始めとした動画共有サイトを利用する人は少なくないわけだけれども。

2010-02-02 16:07:38
T.MURACHI @T_MURACHI

で、JASRAC のような著作権管理団体が、著作権法の理念である「著作者の食い扶持を確保する」を遂行するのであれば、それこそニコニコ動画のような大手メディアとの包括契約により集金することこそが彼らの存在意義と言えるのだろう、と思うわけだが、どうだろうか。

2010-02-02 16:09:40
T.MURACHI @T_MURACHI

テレビ・ラジオ放送局やニコ動のような Web サイト運営会社を相手に、ミュージシャン個人が権利を主張し使用料を要求するのは難しい (Web サイトの場合、利用を停止するよう要求することは比較的容易なケースが多いが)。そこを仲立ちするのが彼らの存在意義というワケだ。

2010-02-02 16:12:04
T.MURACHI @T_MURACHI

要は、払いの良さそうな取れるところからがっつり取る、ということを、JASRAC を始めとした著作権管理団体はどんどんやっていくべきなのだと思う。

2010-02-02 16:13:00
T.MURACHI @T_MURACHI

今回おいらが書いた私見について、衝突する見識もあると思う。その最たるものが、Satoru.net の中の人が eピアノというサービスを始めたときになされた JASRAC とのやりとりにまつわるものだ。 http://bit.ly/4nsSwU

2010-02-02 16:15:38
T.MURACHI @T_MURACHI

しかしそうした考え方への対処は、まさに先に挙げた Satoru.net のブログ記事での、中の人の行動に見習うことなのではないか、とも思う。彼らは確かに役人的で傲慢かも知れないが、金を払う意志があるなら対話は成立するはずだ。

2010-02-02 16:20:27
T.MURACHI @T_MURACHI

メディアを課金のターゲットとして捉える場合、弱小企業や個人による新たなメディアの技術的試みを阻害してしまう可能性はある。ベンチャー企業が及び腰になってイノベーションが阻害されてしまうみたいなアレだ。

2010-02-02 16:18:25
T.MURACHI @T_MURACHI

音楽に限らず、著作者の利益を守ることは、メディアの技術的発展においても結果的には重要なことだ。その点は、これから Webサービスを始めようとされている方々も、肝に銘じるべきなのだとは思う。

2010-02-02 16:22:09
T.MURACHI @T_MURACHI

能書き終了。そのうちブログに…起こしたいなぁ。起こせるかなぁ。

2010-02-02 16:22:53
cityrambler @tourly_sugary

この種の議論を聞いて、いつも疑問に思うのは、この人達は非営利の公衆送信には著作権を与えるべきではない、という立法論を言っているのか、それとも法律上の権利はあっても行使するべきではない、という事実論を言っているのかが明確でないということ。RT @T_MURACHI: つまり、律儀に

2010-02-02 16:10:19
T.MURACHI @T_MURACHI

著作権管理団体のスタンスに関するべき論以上のものではない。法は遵守すべきだが、それを強制することが結果として利益に繋がるかは別問題。 QT @tourly_sugary: 非営利の公衆送信には著作権を与えるべきではない、という立法論or権利はあっても行使すべきでない、という事実論

2010-02-02 16:31:02
Kimura SUITCASE Ryo @r_kimura

「監視」まではいかないのではないでしょうか。たぶん。とても興味深いお話をありがとうございます。もっと多くの方にT_MURACHIさんの投稿を読んでもらいたいです。RT @T_MURACHI: JASRAC (略)がしているのは「(略) あらゆる楽曲利用を管理・監視する」という事

2010-02-02 16:06:15
T.MURACHI @T_MURACHI

レコード産業界に限った話じゃなかったので #recordsJP はつけませんでした…連投で申し訳ない。ブログ記事にまとめることがあったら URI お知らせします…m(_ _)m QT @r_kimura: もっと多くの方にT_MURACHIさんの投稿を読んでもらいたいです。

2010-02-02 16:32:51
T.MURACHI @T_MURACHI

ぎゃーー、連投しまくってたら 1時間も潰してしまったーー!!! 仕事せねば…… (((((/;^^)/

2010-02-02 16:37:03
cityrambler @tourly_sugary

@T_MURACHI 「払いの良さそうな、とれるとこからがっつり取る」というのは、彼らも現にやっている(ようつべ他)と思うが、だからといって、無断でMIDI上げてる者の責任がなくなるわけじゃなかろう

2010-02-02 16:51:49