とある六法さんの平成仮面ライダー小説感想まとめその2(少しネタバレ注意)

個人的に後で時々読み返したかったので、数年来フォローさせて頂いている六法さんの小説版『平成仮面ライダー』シリーズにまつわる感想つぶやきを今回もまとめせて頂きました。「その1」はこちらになります→ http://togetter.com/li/447945
3
六法氷樹 @roppou_hyouki

小説仮面ライダー、Kindle化が待てずにAmazonでポチったので感想など。重要なネタバレは避けるつもりだけど情報を一切入れたくない場合しばらく無視してください。今回はブレイド、555、アギト、キバについてです

2013-03-12 17:55:46
六法氷樹 @roppou_hyouki

小説仮面ライダーブレイド。あのバトルファイトから300年後という帯の紹介文で度肝を抜いてくれます。そして、ガチで300年後の話なので、アンデッドである剣崎と始以外本編キャラは出てきません。

2013-03-12 17:56:36
六法氷樹 @roppou_hyouki

数十年後(天音ちゃんが老人)の後日談で異様に若いと描写されていて人造アンデッド化疑惑があった橘さんあたり生きていてまた誰かに騙されてアンデッド解放しちゃったりしてないかとおもったけど、残念ながらそれは無し。

2013-03-12 17:57:13
六法氷樹 @roppou_hyouki

テレビ版の最終回と超全集記載の後日談(たそがれ)から続く続編となり、「人間の中で生きろ」とか統制者とか老いた天音と添い遂げようとしたが断られたとかの出来事を踏まえた物語になっている。とはいえ、たそがれとのリンクはサービス程度なのでとりあえず本編だけ見てれば問題ないでしょう

2013-03-12 17:57:56
六法氷樹 @roppou_hyouki

基本本編に忠実なんだけど、舞台設定などでかなりアクロバティックな事をしてるのはともかく、剣崎も始も手放した筈のカードを13枚揃えで持ってる(剣崎は捨てたバックルまで持ってる)あたり、ちょっと首を傾げる点も。ギャレン、レンゲルのカード共々純正品じゃない可能性もありますが…

2013-03-12 17:58:50
六法氷樹 @roppou_hyouki

ノリはとてもシリアスで、不死者の苦悩が前面に押し出されていると共に荒廃した未来の鬱々とした描写が多く含まれております。一ページ目からバンバン死ぬし、中には発狂する人もでる。これもマッポーの世の一側面といえるかもしない

2013-03-12 17:59:03
六法氷樹 @roppou_hyouki

ライダーものとしては今回の四冊で一番しっかりしていて、特にブレイドはかなりの回数変身して戦うし、三フォームちゃんと使いこなしていて密度が濃い。特にジャックフォームは空を飛ばないといけない場面が何度もあるので本編より輝いているかも

2013-03-12 18:00:32
六法氷樹 @roppou_hyouki

カリスは戦闘回数こそ少ないが剣崎と並ぶダブル主人公制なので描写は濃い。時にジョーカー、時にワイルドと最低限のフォームチェンジもしているしラストには凄いことにもなる。

2013-03-12 18:01:15
六法氷樹 @roppou_hyouki

ギャレンは装着者は別人だが窮地での変身なので盛り上がるし、ジャックフォームで飛行したりと中々の存在感。 レンゲルは、レンゲルだ。

2013-03-12 18:01:57
六法氷樹 @roppou_hyouki

剣崎と始のキャラクターが本編とは随分と違うが、300年たってるし途中で描写される本編後の剣崎の道のりを踏まえれば仕方ないと思うべきか。始は終始落ち着いてて完全に別人…ムッコロス!とか言わない…けど、これは成長したという事だと思う。戦うだけの生物から人間に

2013-03-12 18:02:33
六法氷樹 @roppou_hyouki

設定や終盤までの流れが暗く、また大ネタのギミックがあまりにも力技…というかぶっちゃけSFなこと、本編と比較して少し救いのある結末になるので、あの悲劇的な結末がいいんだよという方には拒否感が出るかもしれないなど、多少読者を選ぶ面があるかもしれません

2013-03-12 18:05:35
六法氷樹 @roppou_hyouki

それでも、苦しみの中で人間もジョーカーも挫けず戦い抜き、僅かでも救いを得られたこの物語が私は好きです

2013-03-12 18:05:46
六法氷樹 @roppou_hyouki

さて、続いて555。告知通りこれは既刊である「555正伝 異形の花々」を再収録し、数年後にあたる後日談を付けたものです。後日談は40ページ弱と短いですけど、異形の花々はもう絶版なので再販されただけでも価値があるのかも いやまあ、花々にあった村上氏の後書きはないんですけどね

2013-03-12 18:07:00
六法氷樹 @roppou_hyouki

異形の花々は「正伝」の名の通りメインライターの井上敏樹さんが子供向けのフィルターをかなぐり捨て自重せず書いたファイズで、555側3人、オルフェノク側3人とご存知カイザ村上こと草加雅人に焦点を絞りエログロを自重せず異形たちの物語を描いてます。ネットだと雅人の末路が有名

2013-03-12 18:08:06
六法氷樹 @roppou_hyouki

テレビシリーズ全話をぎゅぎゅっと濃縮して一巻完結形式で主人公たちの生き様だけを描いてるので、スマートブレインとか王とかの話はスルー。逆に出会いや死など、各人の行く末は概ねテレビと同じ。娯楽要素のアクションや謎解きを剥ぎ取った形ともいえる

2013-03-12 18:09:12
六法氷樹 @roppou_hyouki

なので最終的に生き残っているキャラは少ないし、主人公たる巧は手から砂がサラサラ出てるとこまで行っているのでもう助かりそうにない状態。そこからどう後日談を書くんだろう。何年も持ちこたえたのかと首を捻っていたら…

2013-03-12 18:09:46
六法氷樹 @roppou_hyouki

うん、井上敏樹だ。都合のいい救済など起こらない。それどころか更に突き落とす。突き落とすけど、絶望じゃない。異形の花々という通り、造花になることもなく咲いて、枯れて消えてもその後に残るものはある。巧にも、多分草加にも。

2013-03-12 18:10:04
六法氷樹 @roppou_hyouki

最後までドロドロした愛憎の物語だけど、悪くない。大半が既に読んだものなのに、私としてはこれ、悪くない一冊でした。いや…いい!(零崎風)

2013-03-12 18:10:38
六法氷樹 @roppou_hyouki

続いてアギト。これもまた異形の花々同様、本編をぎゅっと濃縮して一冊でまとめたもの。本筋に入らずアギト、ギルス、G3がどう交わり、どう生きていくかの話になっているので沢木さんも黒青年も出番なし。

2013-03-12 18:12:57
六法氷樹 @roppou_hyouki

これは555、後述するキバにも言えるんだけど、平成ライダーシリーズでおざなりになりがちなヒロインとの関係性、特に子供番組では御法度なのか、明らかにそうなりそうなのに封印される主人公ライダーの恋愛感情が大きく扱われています。つまり、この小説では真魚ちゃんが明確にヒロイン

2013-03-12 18:13:03
六法氷樹 @roppou_hyouki

話の主題は真魚ちゃんと翔一、そして涼の関係が柱となっています。アンノウンに狙われる超能力者である真魚と、別々に彼女と出会い、絆を深め、そして守ろうとするに至る翔一と涼。ついでに氷川さん

2013-03-12 18:14:21
六法氷樹 @roppou_hyouki

原作にもあった真魚ちゃんの実の親を殺したのは翔一なのではないかという一幕を下敷きに、共闘したりぶつかり合ったりするアギトとギルス。蚊帳の外で不器用さを翔一に弄られる氷川さん

2013-03-12 18:14:45
六法氷樹 @roppou_hyouki

なんかこう、男2女1のちょっと少女漫画っぽい展開だけどこれが中々、仮面ライダーという異形のヒーローの物語と上手く絡まってる気がします。そして氷川さんは豆腐を箸で掴めない。

2013-03-12 18:15:07
六法氷樹 @roppou_hyouki

難点は前述の通りライダー三人と真魚ちゃんがどう生きるかの物語なのでアギトとはなんなのか等の謎がいくつかほっぽりだされている事と、本編と全く違う設定がいくつかあること。翔一のアギトの力についてとか…なお、氷川さんは小川さんと焼肉食べてて原作に忠実です

2013-03-12 18:16:23
六法氷樹 @roppou_hyouki

とはいえ、本編では語られなかった過去や本編に輪をかけて悲惨だが仮面ライダー、ダークヒーローとして震える格好良さのギルス・涼。基本弱っちいのにここぞのところで根性見せるG3とか見所は多く、面白かったです。もちろん、氷川さんと北條さんの弄られっぷりも

2013-03-12 18:17:55