第5回ダイアログセミナー1日目のまとめ、ラストのロシャールさんご発言(くろ版)

@106ringoさんが訳してくれたよ。 専門用語のみ@kurodasanが修正しました。 @hirokiharokiさん版もご参照ください。 http://togetter.com/li/471652 続きを読む
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くろぽん @kurodasan

@106ringo が、第5回ダイアログセミナー1日目のロシャールさんのまとめ(前半のみ)訳していたよw。時間と労力がかかっていると思うので、掲載します。訳文が二つあると混乱するかもしれないけど、理解の助けにはなると思います。

2013-03-15 20:34:29
くろぽん @kurodasan

ろ①メンタルヘルスに関してチェルノブイリで学んだことと、ICRPの立場についてお話ししておきたいと思います。

2013-03-15 20:41:22
くろぽん @kurodasan

ろ②まずチェルノブイリで学んだことですが、今日の皆さんからの福島の話にもあったように、様々な複雑な状況やそれらに対処する難しさから、CISでは政府や国、国民との間に非常に大きな隔たりが急激に広がりました。特にCISは日本のように民主主義ではなかったので。

2013-03-15 20:41:54
くろぽん @kurodasan

ろ③また、80年代後半、事故の2、3、4年後くらいから、ゆっくり社会危機が拡大したこともあり、政府と国民の間の隔たりはより大きなものになっていました。

2013-03-15 20:42:04
くろぽん @kurodasan

ろ④国民は、政府がやるべきことをやっていない、状況に対して対処をしていない、どんどん悪化していると政府を責めていましたし、一方で政府は、国の方針を理解していない、リスクを過大視している、重要なこととそうでない事の区別がついていないなどと国民を責めていました。

2013-03-15 20:44:29
くろぽん @kurodasan

ろ⑤そんな中、非常に奇妙なradiophobia(放射線恐怖症)というセオリーが生まれました。突然、多くの専門家や当局が放射線恐怖症について、まるで新しい精神疾患かのように話しだしたのです。被ばくへの恐怖症を抱える人が出てきたと。

2013-03-15 20:45:19
くろぽん @kurodasan

ろ⑥さらにそれを推し進めるような動きも見られました。例えば、ユネスコは多くの資金を投じて、この恐怖症撲滅のために、Psychological Rehabilitation Center(サイコロジカルリハビリテーションセンター)と呼ばれるものを設立しました。

2013-03-15 20:46:29
くろぽん @kurodasan

ろ⑦多くの研究者や精神科医がそこを訪れましたが、実際には放射線恐怖症などという病気はなく、あったのは、状況をコントロールできない中で、人々が沢山の疑問や心配、状況に対してどうしたら良いかわらないなどの不安を抱えているという事実でした。

2013-03-15 20:47:58
くろぽん @kurodasan

ろ⑧もちろん、そのような状況下で人々は不安や心配を感じますよね。これが、原発事故に関して「メンタルヘルスへの影響」と呼ばれ、起こっていたことです。

2013-03-15 20:48:35
くろぽん @kurodasan

しほたん@106ringo 第5回ダイアログセミナー1日目のロシャールさんのまとめ(後半)を訳してくれたよ(くろだは専門用語の確認のみ)

2013-03-16 00:42:20
くろぽん @kurodasan

ろ⑨ つぎにICRPの立場についてですか、先程ラブランスも言っていたように、チェルノブイリに関しては2000年の後半まで完全に沈黙を守っていました。

2013-03-16 00:44:30
くろぽん @kurodasan

ろ(10) ICRPが汚染地域の人々の生活を守るために問題に対処し始めたのは2000年以降です。そして、その結果が、2007年の出版、ICRP111、長期汚染地域に住む人々を防護するための勧告につながるわけです。

2013-03-16 00:47:36
くろぽん @kurodasan

ろ(11) まずここで一つ心にとめておきたいのは、ICRP111が出版されたのは福島第一原発事故の少し前で、 当時、世界の人々はこの考えを十分に受け入れる時間がなかったということです。

2013-03-16 00:48:43
くろぽん @kurodasan

ろ(12) ICRP111の中では、個人が被曝量を監視するという考えがキーになっていますが、福島の事件が起こった時に、このような考えをする人はいませんでした。

2013-03-16 00:48:52
くろぽん @kurodasan

ろ(13) ここでメンタルヘルスという問題に立ち戻ってみると、チェルノブイリと比べればさほど大きくなかったとは思いますが、2011年に初めて来日し、様々な人や組織の人々を訪れた時にも、私はチェルノブイリであった国と国民の間にある大きな隔たりを感じました。

2013-03-16 00:49:21
くろぽん @kurodasan

ろ(14) チェルノブイリほどではありませんでしたが、確かにありました。

2013-03-16 00:49:27
くろぽん @kurodasan

ろ(15) 人々は、国がすべきことをしていない、間違ったことをしている、お金が間違ったところに使われていると言い

2013-03-16 00:50:31
くろぽん @kurodasan

ろ(16) また、政府は、国民はどのようなリスクがあるか全く理解していない、リスクの味方が間違っている、過大視している、悪いニュースだけを信じ良いニュースは信用していないなどと言っていました。

2013-03-16 00:50:45
くろぽん @kurodasan

ろ(17) それから、また、このような時に、一部の人々が、radiohobiaという言葉を使い出したのです。 私は「これは以前チェルノブイリでもあったことだ。」と思いました。幸いにも、それはいつのまにか消えて、私もその言葉を聞くことはありませんでした。

2013-03-16 00:51:32
くろぽん @kurodasan

ろ(18) 2011年の後半くらいまででしょうか。

2013-03-16 00:51:45
くろぽん @kurodasan

ろ(19) 今、多くの研究者が福島の影響について話し合っています。例えば、先週から今週の頭にかけて福島医大が国際会議を開催し、多くの議論が交わされました。心理的影響、メンタルヘルス、mental consequenceと呼ばれるようなタイプのものに対しての議論(など)でした。

2013-03-16 00:53:31
くろぽん @kurodasan

ろ(20) 私はこのような現象が起こらないと言っているわけではありません。もちろん多くの人が強いストレスにさらされていますし、沢山の人が不安や心配を抱えています。

2013-03-16 00:55:00
くろぽん @kurodasan

ろ(21) しかしながら、これが必ずしも一般的な構図であるわけではありませんし、また、このような症状の人を数えたり、統計を取ることそれ自体が重要なのではありません。

2013-03-16 00:55:32
くろぽん @kurodasan

ろ(22) 心配している人々がいるのは当たり前ですし、そこには正当なきちんとした理由があります。人々は状況が掴めていないこと、自分自身の人生に対してコントロールを出来ていないことに対して問題を抱えているのです。

2013-03-16 00:56:08
くろぽん @kurodasan

ろ(23) 問題は、これをメンタルヘルスとして捉えるか否かではなく、人々の間で高まる心配や不安を無視するということです。なぜそのような状況の人がいるのか、理由を見極めることが重要なのです。

2013-03-16 00:56:25