アニメプロデューサー・吉岡昌仁氏の『名探偵コナン』劇場版裏話

吉岡昌仁 @yoshioka_masa

昔々、「時計じかけの摩天楼」の初日前日、お客さんが来てくれるか心配で児玉監督と飲んだ。そしたらスワッチから電話があって、三人で朝方まで飲んだ。翌日雨で劇場前に誰もいなかった。そしたらみんな雨を避けて地下に続く階段に並んでくれてた。こうしてコナンの映画は始まりましたとさ(^-^)

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昔々、スワッチとヨッシーという男がある日市ヶ谷のビアホールで「コナンを伝えたい」とスワッチが言い、「ボーダーに挑戦する覚悟でやろう」とヨッシーが答えたんだと。二人でコナンが成功しなかったら日本からストーリーアニメが消えるって誓いあってコナンのテレビがはじまったんだと

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#3昔々、スワッチとヨッシーがs社の少年sデーの編集部に行った時の話、o編集長代理と言う人が、「Y社、T社と仕事したいんしゃない、すわちゃん、よしちゃんと仕事したいんだ」って言ってくれたんだと。仕事は人と人だって二人は教えられたんだと。 つづく…。(4クールは続ける)

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#4コナンがスタートしたころ、会議室が取れず、喫茶店でシナリオ会議をしてたんだと。「これじゃ完全犯罪にならない」「毒殺にしますか？」「密室殺人ならこんな手が…」お店の人が通報してヨッシーは何度も交番によばれたんだと。今は喫茶店の人も警官もコナンファン(^^)vなんだと

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#5昔々、「14番目のターゲット」のとき、ZARDの泉ちゃんと会って、 コナンのファンで初めて参加できるって喜んでた目が輝いていて素敵な女性だったんだと。ファーストアルバム？にスペシャルサンクスでヨッシーの名前があるんだと。亡くなる前までコナンの詞を書いてくれてたんだと。

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#6「14番目のターゲット」の時、次にどんな話にするか、青山さんと話したんだと。スワッチがワインにはまりだした頃でワインと、新しいものを…ってことでまだ完成してなかったアクアラインを絡める事に決めたんだと。あっ、犯人が剣を抜くとき顔が写ってるの知ってた？ あれ須藤アイデア

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#7「世紀末の魔術師」の時のロケの話大阪府警の外観を撮影してた時、スタッフに警官が「何してるん？」てヨッシーが「コナンという映画のロケに来たんです」「府警撮る許可は？」「取ってません」「コナンねぇ～。見ますわ」体格のいい警官は分からんように撮ってなって笑顔で帰ってくれたんだと

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#8コナンが100話迎えたとき、S出版社主催で、Yテレビ、うち、声優さんで新宿でパーティーやったんだと。「２年はコナンを続ける」って言って始めて、２年過ぎたね。ってみんな、感動した。ヨッシーは「10年は続ける」って言って、皆に笑われたんだと。でも実行した(^^)d

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#9「世紀末の…」時、ロケの打ち上げしてた時、「劇場犬…」のプロデューサーから電話がきて「間に合わない力かしてくれ」って。辛いのは一緒だからって言って、みんな協力してくれたんだと。でもコナンのピンチの時最初に駆けつけてくれたのは犬…チームだったんだと。違う会社なのに…(^-^)

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#10「瞳の中の暗殺者」の時の話。あっ、ポスターのコナンの眼鏡に映る犯人が右手で銃を構えてるの知ってるよね。だから犯人は左利き！犯人役の声優さんがコナンに出るよってコナンファンの娘さんに言ったら、喜んで「パパ、何役？」って言われ「犯人だよ！」って答えて思い切り引かれたんだと。

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#11「瞳の中の暗殺者」の時の話だと。ロケでスペイン村に行ったんだと。ロケが終わってフラメンコを舞台で踊れるっていうんで皆、挑戦したんだと。それはボロボロだったんだけど。でもみんなが良くしてくれて、パレードの電飾シーン、スタッフは妥協せず凄く時間がかかったんだと。まだCGがない頃

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#12「瞳の中の暗殺者」エンディングの撮影を富士急ハイランドでしたんだと。人がいなくなった夜。ハイランドが電気を全部つけてくれてメリーゴーランドから全て動かしてくれたんだと声がけしてたお客さんも雪の中動いてくれたんだと「カット！」の声でみんなでハイタッチしたんだと

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#13「天国へのカウントダウン」の時の話。双子ビルの高さ、車の速度、着地する角度をライターの古内さんが全部計算したんだと。その公開の年に多発テロがあって、一年早かったら「天国への…」は公開されなかったんだと。蘭がホースを巻いてコナンと飛び降りるシーンは、こだま監督見事！涙がでる。

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#14塩沢兼人さんが亡くなる前、不思議なことがあった。収録が終わって打ち上げの店に向かうとき先頭を歩いてた兼人さんが突然消えた。勝平と渉と茶さんと探しても見つからなかった。神隠しみたいに。翌日電話したら「道、間違っちゃった」って。一本道なのに。それから一週間ほど後、兼人は逝った

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#15兼人さんの後、白鳥を誰に？って考えたとき兼人さんが飲むと必ず和彦さんのことをニコニコ話していたので和彦さんに電話した。「兼人は陰で俺は陽だけどいいの？」「兼人さんの魂を渡せるのは和彦さんしかいません」って、決まった初収録のあと和彦さんが「吉岡さん、兼人が居たよ」って

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#16兼人さん話の最終回。「しんちゃん」のプロデューサーとの話、「ブリブリざえもんは長い旅に出たことにするお前のところは？」「和彦さんに頼んだ」って別れた。テレビの収録も終り、オンエアで和彦白鳥見たとき素晴らしかったけど「あ～兼人さん、死んだんだ」って初めて一人で泣いた。

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#17明日は青山さんの誕生日ということで青山さんとの思出話。初めて会った時こんなに素朴でやさしい人がコナンの作家さん？って思ったんだと。○○川の花火大会の時、スタッフ、キャスト、アシスタントを呼んでくれて大宴会してくれたんだと。コナンに携わる全ての人を大切にしてくれる先生だと。

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#18青山さんは劇場コナンが始まるとライター、監督に直接「何か質問ありますか？」って電話くれる。一度徹夜してとき「青山です」「えっ？誰？」って言って「青山さん？」って、電話に最敬礼。そしたら「予告よかったよ(^-^)」って。青山さんの電話で起きたけど、それから青山さん寝たのかな！

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#19「天国への…」の時、エンディングの編集が深夜まで続いたんだと。なん十回も「always」を聞いて。編集スタッフも「always」が気に入っちゃって、ホントは倉木麻衣ちゃんのアルバムに収録される予定だったんだけど、音楽プロデューサーに頼んでシングルにしてもらったんだと。

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#20コナン映画班はNHKの大河が終わると毎年焦るんだと。シナリオが1月～7月にupして絵コンテが12月にupして。その頃大河が終わる。その時何upしてるか？1200cutをどう追いかけるかで、正月休みが決まる。だから大河がスケジュールの目安。だから大河が終わると焦るんだと。

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こぼれ話、映画5話までで#20。飽きてませんか？テレビシリーズペースなら５ヶ月目です。

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#21「ベーカー街の亡霊」の時、変なことがいっぱいあつたんだと。ｼﾞｬﾂｸｻﾞﾘｯﾊﾟｰ(愉快犯とも言われる)の話だったからかな？スタッフ、キャストに交通事故や、病気が続いて…この作品からお祓いが始まったんだと。今は前向きにヒット祈願って変えたんだけど。

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#22「ベーカー」の時の話だと。青山さんが納得できないシーンかいくつかあったんだと。スケジュールはかなり押しててヨッシーとこだま監督は台風の中絵コンテ直しに青山さんの所に行ったんだと。5、6時間話してやっとまとまって帰るとき青山さんが満面の笑みで「逆転サヨナラホームランだね」って

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#23コナンのキャスティングの時の話。スワッチとヨッシーで何人かづつ好きな声優さんを選ぼうってことになって、スワッチは神谷さん。ヨッシーは勝平と渉。当時スワッチは二人とも知らなくてヨッシーが二人を会わせたんだと。「いい子達だね」って、二人決まったんだと。あの頃の二人は可愛いかった